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2014年7月11日

あつ研「介護保険制度」活動ご報告①特養とグループホームの見学

こんにちは!今日は台風一過の猛暑でしたね。
さて、あつ研「介護保険制度」の活動ご報告です!
最近では、
6月27日(金) 区内の特別養護老人ホーム・グループホームの見学
7月2日(水) ジャーナリスト浅川澄一氏をゲストにお話を聞く
という活動をしました。まずは27日のご報告をします。
今回、所長の高麗さんのご協力を得て、
社会福祉法人 北野会 マイライフ徳丸さんを、
特別に見学することができました!
(通常は受け入れていないそうです。)
まず、所長の高麗さんが施設の概要についてお話をしてくださいました。
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マイライフ徳丸は、一つの建物のなかに、特養やグループホーム、
ショートステイなどの機能がそなわった、複合的な介護施設です。
今回は、特養とグループホームを見学させていただきました。
・特別養護老人ホームについて
板橋区には、特養は現在10以上あり、都内では比較的、数は多いそうです。
都や区の助成・指導を受けており、入居金なし・月額7~8万円程度と
年金でまかなえる、低所得者でも入りやすい金額設定となっています。
食事には、柔らかさや飲み込みやすさなど6種類のタイプがあったり、
お風呂は、大浴場の他、横たわったまま入浴できるチェアインバスなどがあり、
入居者さんの状態に合わせた、きめこまやかなサービスが提供されています。
特養の全個室化が定められた制度改正の直前に建設された施設のため、
部屋は、現在ではあまり見られない4人部屋となっています。
個室を好む人がいる一方、側に人がいた方が安心、という方もいるそうです。
現在待機者は900人(各施設重複申込みもあるので実質400人)ほどだそうです。
・グループホームについて
まず目に入る大きな違いは、一人ひとりのための広めの個室があるとともに、
共有のリビングにはキッチンが付いていることがあげられます。
グループホームは、特養とは異なり、基本的には自分の身の回りのことは
自分でする、という前提での入居となります。
入居者の方は、例えばスタッフの方の手を借りつつ、自分で食材の買出しをして、
キッチンで料理し、食堂でみんなで食事をする、ということもできます。
ただ、実際には、入居後しばらく経つと徐々にできることが減ってきてしまい、
特養と同様、スタッフによる全面的なサポートが必要になってくる、
という状況があるそうです。
それでは、グループホームの良さが活かされない、ということで、
スタッフの方は、出張販売の方を呼んでみなさんで買い物をしたり、
旅行など、季節のイベントを開催したりと、工夫をしていらっしゃいます。
特養が月7~8万円に対して、グループホームは17~18万円と、
倍以上の金額がかかります(グループホームは部屋が賃貸契約で、
介護保険は介護サービスのみに適用となるため)。
比較的費用がかかってしまうせいか、こちらは待機者が現在一人、ということでした。
実際に現場を見て、働く方々から直にお話を聞くと、様々なことに実感がわいてきて、
また違った角度から介護の現状を考えることができました。
見学に参加した方々からも、「こんな様子なら、ぜひ入居したい」という声も聞かれるなど、
ふだんイメージしていた特養の雰囲気とかなりちがったようです。
入居後の実態や介助者側からの意見など、今後、介護保険制度を考えていくために、
大切なポイントをいくつも発見することができたと思います!
マイライフ徳丸の高麗さん、スタッフの方々、おいそがしいところありがとうございました!
次は、7月2日の浅川澄一さんのお話についてご報告しますので、
そちらもぜひご覧くださいね♪

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