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2014年9月8日

8/20あつ研「介護」報告「サービス付き高齢者向け住宅の実際」

こんにちは!
8/20に開催しました、あつ研「介護保険制度」の報告です。
あつ研「介護保険制度」では、
平成27年度から運用される介護保険制度の改正をうけて、
板橋区ではどのような地域支援事業をおこなうべきか、
しくみ・やり方、制度上の仕組み等を考えています。

今回は、サービス付き高齢者向け住宅「ゆいま~る」を運営する、
株式会社コミュニティネットさんをお呼びして、
そのお取組みの実際~利用者の様子、介護の現状~などについておうかがいしました。

*「サービス付き高齢者向け住宅」とは
住宅としての居室の広さや設備、バリアフリーといったハード面の条件を備えるとともに、
ケアの専門家による安否確認や生活相談サービスを提供することなどにより、
高齢者が安心して暮らすことができる環境を整えた住宅。
参考:サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム


【日時】2014年8月20日(水)14~16時
【内容】サービス付き高齢者向け住宅の実際
【場所】井上温子事務所
板橋区高島平1-71-8 シャトーカネヨ高島平101
*「あつ研」とは、特定の政策テーマについて関心のある参加者が
継続的に情報を共有し・掘り下げ、話し合う場です。
最終的には区への政策提言に活かすことなども考えています。
(他に分科会「キャリア形成と教育制度」もあります。)
以下、詳細です。
あつ研介護コミュニティネット20140820写真中央右側が、株式会社コミュニティネットの古賀さん。
自分が、高齢者になったときに、終の棲家をどうするか。
どのように最後の時を過ごしたいか。
あるいは、
自分の親が思うように動けなくなり、自立した生活ができなくなった時、
記憶力や判断力やおちてきてしまった時、
どのようにして一緒に人生の選択に寄り添ってあげられるか。
そんなことを想像しながらお話を聞きました。
サービス付き高齢者向け住宅は、2011年10月から、
厚労省と国交省の共同管轄で登録が開始されました。
入居条件は、60歳以上の高齢者か、60歳未満の
要支援・要介護認定のある方。
ただ、実際は介護認定のある方を優先されるケースが多いそうです。
必須サービスは、安否確認と生活相談。
入居者は入居時に敷金もしくは一括家賃として数百万~数千万円を支払う他、
毎月は家賃・共益費・サービス費(12万円~)を支払うことになります。
部屋の広さは25平米以上で、18平米も条件付きで可能です。
実際はトイレと洗面付きの18平米も多いそうです。
18平米というと、畳み10畳強くらいの広さですから、
生活全体の空間にしては、狭めです。
また、サービスや設備面で業者によるバラつきも大きく、
入居前に念入りに質にについて吟味することが必要だそうです。
生活支援サービスは、介護保険の制度でなく、100%民間のサービスであるということも、勘違いされる方が多いそうです。
(介護付きのサービス付き高齢者住宅は、介護保険のサービスを含みます。)
ゆいま~るさんでは、入居前から壁紙や間取りについて居住者と話し合ったり、地域に住み込んで、地域資源を活かしたり、コミュニティづくりをしながらサービス付き高齢者住宅を住民参加型で設置していらっしゃるのですが、
このように、住民主体で快適な生活空間・暮らしをつくろうと努力されている業者もあれば、
住む側視点でなく、営利主義に走ってしまっている業者もいるそうです。
当日の参加者からは、
・実際に見学をしてみたい、
・お話を聞いていると、自分はサービス付き高齢者向け住宅ではなさそう、できるだけ今まで暮らしてきた地域で、自分の家にいたい
・生活支援は、企業のサービスに頼らずに、地域のつながりでどうにかできないか
といった意見もありました。
介護はあくまで生活の延長線上のはなしなので、
人によってさまざまなライフスタイルがあるように、
どんなサービスがのぞましいか、答えはひとつではありません。
だから、いろんな選択肢があって、自分に合わせて選べるといいですよね。
もちろん、財政的な問題もあるので、効率的な予算の使い方や、
いちばん必要としている人に支援が届くための配慮も必要ですが。
ただ、「選ぶ」ためには、それなりの情報収集力と判断力がもとめられます。
「親が70代になったら将来の介護について早めに話し合いましょう」
一般社団法人コミュニティネットワーク協会理事長の近山さんは、
そう勧めているそうです。
自分に置き換えても、早め早めに情報を集めて、必要な予算を準備し、
身支度を整えていきたいところですね。

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