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2011年9月6日

保育園・小中学校の給食の放射能対策について

しばらく、ネットでの情報発信を出来ていませんでしたので、
まとめてご報告させて頂きます。
私は、まず、外部被ばくの問題に議員となった5月より、取り組んできましたが、板橋区が空間線量や土壌検査等、取り組み始めたことを受け、次に、放射能の内部被ばくの問題、保育園や小中学校の給食についての適切な産地公開や放射能測定依頼を続けて来ました。
7月位までは、学校の食材の検査の提案を、そして、その後は、板橋の清掃工場の視察をしたことをきっかけに、また、予算の効率性を考慮した上でも、給食の残飯検査の提案をしてきました。
(残飯1回の検査費用2万円)
以下は、最近の関連するやりとりを公開させて頂きます。
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8月5日(井上から議会事務局へ調査依頼)
・給食の放射能検査の実施予定について
・残飯検査1回あたりにかかる予算について
・全保育園・小中学校の給食の産地リストの提供について
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8月10日(調査結果)
区内小中学校の給食について
(1)放射線量の測定はしていない。
検査委託費用は、検出限界値や数値結果が判明する日数によって変わってくるが、赤塚支所で区内産農産物を検査したところでは2万円程度である。
(2)給食食材の産地は?
2学期から、学校給食食材の主要生産食品について、区立小中学校で納入業者から産地情報を得て産地表示を実施する。
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8月18日(井上→議会事務局調査係 宛名や挨拶等一部削除)
保育園、小中学校の給食の産地についての調査依頼を、
お願いしており、小中学校の産地については、
回答が来ておりましたが、保育園についてはまだ頂いておりませんので、至急、よろしくお願い致します。
また、小中学校につきましても、9月から実施しますとのことでしたが、今まで、親御さんたちに産地を公表したことはなかったのでしょうか。教育委員会としては、全く産地を把握していらっしゃらないのでしょうか。
これだけ、放射能問題を気にしている親御さんが多い中、産地を把握していないということはないはずと考えます。
少なくとも、産地の公開をしている学校もあると保護者の方からお聞きしていますので、今まで公開した学校だけでも、給食の産地について、公開頂けますよう、よろしくお願い致します。
(さしあたり、保育園、小中学校とも、6月、7月分で構いません。)
また、次に、放射能の測定について、
検査費用が一回2万円とのことでしたが、
財団法人日本食品分析センター以外で、ご存知の測定機関がありましたらお教え下さい。
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8月19日(議会事務局調査係→井上)
ご依頼いただいた①保育園給食の産地と食材の放射線量測定、②産地を公開している小中学校については本日調査をいたします。
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8月19日(議会事務局調査係→井上)
給食についての調査依頼の回答ができましたので送付いたします。
(回答)
1 保育園給食の食材産地公開について(子ども家庭部保育サービス課)
各保育園にて、給食サンプルの展示場所に給食に使用した食材の産地及び放射線により出荷制限を受けている地域の一覧表を掲示して保護者に公開しています。(5月上旬から開始)
2 小中学校給食の食材産地公開について(教育委員会学務課)
食材産地の公開は2学期から開始いたします。
1学期中の食材産地については、問合せをしてきた保護者には回答していたため、ご存じの保護者もいらっしゃいます。
3 食品の放射能測定が可能な業者について(区議会事務局調査係)
日本貿易振興機構(JETRO)のホームページに紹介されていた食品の放射能検査機関を下記に掲載しました。
(財)日本分析センター Tel: 043-423-5325
(財)日本食品分析センター
(財)食品環境検査協会Tel: 045-201-7031(横浜事業所)
無添加食品販売協同組合 Tel:03-3298-3681
(株)らいふ Tel:03-5447-5285
(財)日本冷凍食品検査協会 Tel:03-3438-1981(試験部)
いであ(株) Tel:03-4544-7606(営業本部)/03-4544-7609(環境化学部)
(株)日本食品エコロジ-研究所 Tel:078-846-0261
(株)ハウス食品分析テクノサービス Tel:043-237-5676
(社)日本食品衛生協会 Tel:042-789-0211
(社)大分県薬剤師会検査センター Tel:097-544-4400
(財)食品分析開発センターSUNATEC Tel:059-354-1552
日本環境科学(株) Tel:023-644-6900
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8月19日(井上→議会事務局調査係 宛名や挨拶等一部削除)
放射能測定が出来る業者について、
調べて下さり、ありがとうございました。
給食の産地についてですが、
産地のリストを頂きたいのです。
どのような対応をされているかではありません。
特に、保育園については公開して来たのであれば、
保育園ごとの産地リストを頂くことは可能かと思います。
よろしくお願いします。
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8月22日(議会事務局調査係→井上)
了解いたしました。保育園ごとの産地リストについて保育サービス課に問合せます。
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8月22日(議会事務局調査係→井上)
保育園ごとの産地リストについてでございますが、
各保育園で掲示した食材産地リストは保存をしていないため
提供することはできないとの回答でございました。
今後掲示していく分については提供できるとのことですので、
それでも構わないかどうかご指示いただければと思います。
よろしくお願いいたします。
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(口頭で、今後の分を頂けるように依頼)
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9月1日(井上→議会事務局調査係 宛名や挨拶等一部削除)
保育園の産地リストですが、
その後、一週間分のものを提供頂けますでしょうか。
また、担当課の方で、実施される予定がないようですので、
政務調査費にて、残飯の放射能測定をしたいと考えており、
保育園の給食を提供して頂きたいのですが、
どうしたらよろしいでしょうか。
産地リストを提供頂き次第、いくつかの園を選び、1週間に1度程度測定したいと考えています。
小中学校につきましては、
学校が始まり次第、お願いしたいと思っております。
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9月2日(議会事務局調査係→井上)
ご依頼のあった件についてご報告いたします。
1 給食の残飯の件ですが、保育園ではできるだけ給食は余らないように工夫をしており、食べ残しが出た場合には、たい肥作りなどに活用しています。もともと学校のように量が多くないので、1園で測定に必要な2㎏程度の残飯がでることはないとのことでした。
2 食材の産地ですが、主な葉物(ホウレンソウ、小松菜、キャベツ)のみについては、6・7月の一覧が提出されたので添付いたします。
全園分の食材リストについては保育サービス課で検討した結果、リスト作成は困難との回答でした。
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9月2日(井上→議会事務局調査係 宛名や挨拶等一部削除)
お世話になっております。
> 2 食材の産地ですが、主な葉物(ホウレンソウ、小松菜、キャベツ)のみについては、
> 6・7月の一覧が提出されたので添付いたします。
「一覧が提出されていた」というのは、
どういう理由で、何の為に作成されていたものなのでしょうか。
> 全園分の食材リストについては保育サービス課で検討した結果、リスト作成は困難との回答でした。
以前、
「保 育園ごとの産地リストについてでございますが、各保育園で掲示した食材産地リストは保存をしていないため提供することはできないとの回答でございました。 今後掲示していく分については提供できるとのことですので、それでも構わないかどうかご指示いただければと思います。よろしくお願いいたします。」
とのご回答を頂いております。
一覧に出来ないのであれば、こちらでやりますので、全保育園からの産地情報を各園のメモでも良いので頂けたらと思います。
親御さんにお渡ししているのですから、情報提供可能かと思います。
ご連絡頂いてから、すでに時間も経っております。
少なくとも、過去1週間の分は至急頂けますようお願い申し上げます。
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9月5日(議会事務局調査係→井上)
保育サービス課に照会したところ、主な葉物の6・7月の一覧表は育サービス課が可能な限り情報を集めて作成したものとのことです。
全保育園の産地リストも検討してもらいましたが、保育園の数が多く事務処理ができないとのことでした。
全 保育園の産地情報は、一覧表でなくメモでもかまわないので提供して欲しいと伝えましたが、各保育園での周知方法がまちまち(野菜の段ボール箱の産地表示部 分を切り抜いて周知するなど)で、事務処理する人員が不足しており、全保育園の情報を集めることができないとの回答でした。
1園のみとか対象を絞れば可能な部分もあるようなお話しがありました。
また、教育委員会学務課からも各学校に産地表示(小中学校も表示の仕方がまちまちだそうです)を依頼するのが限界で、各小中学校にその情報を提出させることは大量の事務が発生するためできないとの回答がありました。
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9月5日(教育委員会学部課へのヒアリング)
<小中学校の給食産地リストについて>
産地公開について、2学期より教育委員会から、各学校へ下記の4つのうちどれかでやるように依頼しているとのこと。
●各学校のHPアップ
●産地表示カードでの持ち帰り
●給食メモ(各クラスに配布して掲示)
→コピーして親に配布している学校もあるようですとのこと。
●献立表に記入して掲示
井上「各学校の産地をリスト化し、提供頂きたい。」
学部課「各学校がそれぞれの方法で産地公開をしているため、集約する事は大変難しく事務量も増えてしまう。」
井上「各学校へ統一した方法での産地公開をお願いをすれば、集約する事は容易であるので は。(例えば、A4用紙の産地公開フォーマット等を作成し、学校で公開したり、親御さんへ配布をするとともに、教育委員会へ1日1回FAXをする等。)教 育委員会として、把握する必要があると思いますし、議員として調査する際にも頂きたい情報です。」
学務課「学校にお願いをしている立場なので、やりやすい方法でやってもらっている。また、学校それぞれのやり方、多様性を尊重している。」
井上「学校での活動等は、それぞれの学校単位、また先生単位で多様性を尊重することは大事であると考えているが、今回のことは、福島原発事故に伴う、食材の安全管理に関することなので、多様性を重んじることではなく、適切な対応をとるべきではないか。」
学務課「元々、産地を公開して分析する、調査するというスタンスではない。産地公開して、安心して頂くというもの。こちらとしては、食材は安全ですというしかない。」
井上「調査せずに、安心です。というのは、逆に不信感になるのではないでしょうか。汚染牛の問題や茶葉の問題がありました。牛はダメだけど、豚は?鳥は?当然みなさん感じる事です。」
その後、色々と話し合いましたが、なかなか話が噛み合ず。
最終的に、政務調査費で放射能測定をしたいので、3縲怩T校から給食を提供して頂きたいと依頼。今、回答待ちです。
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9月5日(保育サービス課へのヒアリング)
<保育園の給食産地リストについて>
全園の産地リストを作成してみますとおっしゃってくださいました。
9月12日縲怩R0日までの分、そして、10月からは1ヶ月ごとに提供して下さるとのこと。
保育園での産地公開方法は、全園統一していて、給食のサンプルの所に産地を表示をしているとのこと。小学校とは違って、お迎えのときにも見れるので、良いですね。
<給食の検査について>
区として、市場に出ている食品は安全ですと、広報する立場にある。区としての方針です。保育サービス課だけ、検査をすることは出来ない。というスタンスとのこと。
私からは、方針というのは変わって行くもの(土壌検査に踏み出したときもそうです)。一番 影響を受けやすい、赤ちゃんを守る保育サービス課が率先して取り組む事は、論理的にも説明できること。是非、提案をあげていって頂きたいと要望。また、行 政の立場としては、 学者の意見が割れている時には最大限の安全策をとる立場でいる必要がある。「家でも皆さん普通に食べているから検査も必要ないのでは?」という問いかけに ついても、情報量の差によって、意識の差は大きいと思います。しかし、だからこそ、率先して行政が調査して、情報を開示し、リードして行く必要があるので はないですか?と話しました。検出限界以下ならばもちろん良いですし、検出されてしまったら、それを広報し、対策をとってもらえるよう呼びかける。だか ら、率先して、迅速に行動していく必要があると伝えました。
他にも色々と要望したり、話をしましたが、また時間があるときに報告いたします。
杉並区では、食品も検査出来る機械を購入するということで、板橋区も前向きな体制を取って頂きたい。今後も提案を進めて行きます。

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