2011年6月9日
保育園の給食について
保育サービス課の方にお伺いしました。
<給食が子ども達に提供されるまで>
献立の企画、仕入れは誰が行っているのか。
献立や仕入れ量、仕入れ先業者を決めるのは栄養士。
小中学校とは違い、学校ごとの配置ではなく保育サービス課に3名常勤している。
保育園は42園で小中学校より規模が小さいため、地元の八百屋さんにお願いをして仕入れている。
常勤以外にも、非常勤の栄養士が数名保育園を見て回っている。
調理は、委託している業者さんが行う。
<食材の選定について、その安全基準>
農水省の方から出荷制限リストを頂いている。(6月2日が最新)
出荷制限(例えば、ほうれんそうの場合であれば福島県の一部地域が出荷制限がかかっている。)のかかっている野菜については、茨城産など、生産地を書いて提供している。
希望があれば、連絡帳にも記載している。
<線量の基準値は?区での測定は?>
国の出荷制限に基づいて考えている。
全品測定するのは不可能であり、
どれなら安全で、どれならだめかというのは判断できない。
西日本から仕入れる事ができれば良いかもしれないが、大半が東日本から仕入れているのが現状。
また、安全を判断する基準がどこにもない。
区独自での抜き打ちチェックをする、
または、市場で都がサンプリング調査するよう要望し、
計測した結果をそのまま示すなどの対策をとってはどうか、という問いに関しては、
東京都などのより大きな単位での実施の方が現実的だと考えている、
区で調査した場合は、調査結果が出るのが2日後となってしまう ため、事後報告となってしまう。(→事後でも分かれば、大変重要なデータではないのか?知らずに食べ続けるのと比べたら、遥かに良いのでは?まずは、安全 確保のために実施する、何もなければ◎では?という意見をお伝えしました。)
しかしながら、現状、板橋区としては、
東京都の出荷制限を基準に考えるしかない。
システムが入ってくるのであれば何か出来るかもしれないが、
はっきり言えない。
区民からの意見は重要だと考えているので、
あがってくれば、きちんと対応したい。
今の所、お弁当を持って来たいという方は数名いらっしゃいましたが、
(私、井上のように)真剣に話をしてきた区民の方は1名くらいでした。
風評被害と子どもの安心は別に考えて行くべき、
20年後の子どもの将来をどう考えているのか、
国の基準が信じられない今こそ、区として動くべきでは、
などなど、色々と長々と粘っていましたが、
やはり、国の出荷制限を参考に、ということでした。
ただ、最終的に聞けたのは、「区民から沢山の声があがったときには、
区独自の対応も考えざるを得なくなるかもしれません」とのこと。
(断定は、あくまでも出来ないがとも)
納得しがたい答えが多いですが、担当者の一存で出来ることではないですし、引き続き、区民の方とともに、対策を考えて行きたいと思います。