2014年4月29日
回覧委託契約の住民監査請求が受理され、明日陳述があります。
みなさんのお宅には、回覧板は回っていますか??
今まで、 町会や自治会に入っていないと回ってこないという声を沢山聞いてきました。
そこで、決算総括質問等で、時折質問をしてきました。
10/28 決算総括質問
実は、H24年度までの回覧板に関する契約書では、「区域内すべての世帯に対し、町会・自治会の加入・非加入を問わず回す」となっていました。
この契約書にそって、委託料も一世帯あたり95円×約26万世帯分(板橋区全世帯数)の約2,500万円が毎年、自治会・町会へ支払われてきました。
しかし、町会や自治会の方でも、この「全世帯に回す」という契約自体をご存じない方もいらっしゃるという状況でした。
以前に、このことについて議会で質問をしたところ、結果は、契約金額(約2500万円)は変わらずに、契約書の文言が若干変わるに留まり根本的解決にはなりませんでした。
板橋区は、委託契約を結びながら、どれだけの区民に回覧板が回ったのか、実態をつかんでいません。
本来であれば、全世帯に回すという、この契約内容自体に無理がある訳ですから、次の広報手段(例えば回覧板でなくメルマガ配信を希望者にやってみる、SNSを活用する等)を検討すべきではないのでしょうか。
きちんと契約の履行確認をしていれば、もっと早くから情報の受け取り手段を選択出来るように改善できたはずです。
何度も、契約内容について、おかしいのではと行政側に言っても、改善が見られなかったため、現在、住民監査請求が提出されています。
既に、4月17日に受理されており、明日はその陳述があります。
4/30 10:30~ 場所は、板橋区役所7階 監査委員室で行われます。(傍聴可能)
結果は、後日再度ご報告いたしますが、こういった回覧板の委託契約が放置されてきた背景に課題があると私は考えています。
例えば、区民の声を聞く、情報を周知するといった時に、板橋区ではどうしても町会・自治会の役員にお伺いを立ててというスタンスで、全く新たな声を取り上げて行こうとする工夫が育っていません。
言葉では、若い担い手、NPO等の新たな担い手と言いますが、いつも行政が向かい合っているのは一部の人たちに限定されてきていました。
地域には新しい活動や担い手が育ってきていて、私は、この行政の姿勢がもったいないなといつも思っています。
回覧板という小さなことかもしれませんが、1つひとつ小さなところから、おかしなところを改善していき、新たな担い手にも情報が回るよう風通しのよい板橋区にしたいと思っています。
住民監査請求とは: http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/000/000469.html