2011年8月16日
本会議や委員会での、PCの使用について①
板橋区議会の本会議や委員会にて、PCが使用出来ない事をご存知ですか?
私は、議員に当選して、初めて本会議場へ行った時、「PCを持って来てはいけない」と聞き、とても驚きました。
しかし、なぜPCを持込んではいけないのでしょうか(規則や慣例には記載はありません)。
傍聴席も同様です。持込んではいけません(規則には記載はありません)。
6月の議会が終わってから、やはり、PCを使用出来ないことが納得出来ず、議会事務局に今までの経緯をお伺いしました。
議員が区議会で、PCを使用出来ない理由は、「高齢の方が使用出来ない」からとのことです。
傍聴席に区民がPCを持込めない理由は、「PCに録音機能がついている」からとのことです。確かに、規則には、録音禁止とありますが、本会議では、ネット中継をしておりますし、有名無実化しています。
ですが依然として、PCの使用を禁止となる、納得出来る理由が見つからないため、次のことを議会事務局にお願いしました。
今までのPCに関する議論があれば、その資料、そして、PCが使用出来ないことについて、関連する慣例や規則があれば頂きたい、と要望しました。
そして、8月5日に資料を頂く事が出来ました。
頂いた資料の中に、「会議規則101条 何人も会議中は、参考のためにするもののほかは、新聞紙又は書籍の類を閲覧してはならない」ととりあげられており、解説として、「議事に専念すべきである という考え方により、会議中は、議事に直接関係のある書籍の類及び参考のためのもの以外の新聞紙又は書籍の閲覧が禁じられている。(H23年8月5日事務局文書)」との記載がありました。
PCの持ち込みとこの規則に関連があるのでしょうか。
「議事に専念すべきであるという考え方により」とありますが、当然です。もちろん、私は前提だと考えています。
私は、元々、より議会の質を向上するためにPCの利用をしたいと考えていました。
結局のところ、PC使用については、直接関係のある規則や慣例はないということが分かりました。そこで、次回の委員会にPCを持って行こうと思い、使用に向け、他地域での事例などを調べはじめました。
規則や慣例に決まっていない事を、なぜ制限されるのかが分かりにくいですし、一議員がどのように本会議や委員会でのメモをとり、資料を閲覧するかは、議会として定めたり、規制したりするべきことなのでしょうか。
議会全体の運営に関わることなら分かりますが、「メモをとるのに、鉛筆かボールペンかワープロかPCかiPadか?」という程度のことは、正当な理由がない限り禁止はできないのではないでしょうか。
その後、8月10日(水)に議会事務局からお電話があり、議会でのPC使用について、幹事長会や議会運営委員会が開かれることになったということでした。
私が議会事務局に話をしていたことが、委員会の委員長や委員に伝わったようです。
ともあれ、時代に即した建設的な議論が行われることを願っておりますし、良い方向性に話が進むよう、国内外の導入事例などを交え、提案させて頂いております。
「本会議や委員会での、PCの使用について② 」にて、今回の調査で判明したことを情報提供させて頂きます。