2019年6月21日
日暮台公園の崖線樹林地でのフィールドワークに参加しました☆
こんにちは。井上温子事務所スタッフブログです。
今日は、前野町のエコポリスセンター主催、同センターの登録環境団体「いたばし水と緑の会」企画の勉強会に参加してきました。
この勉強会は、6月21日と、28日の2日制で行われ、1回目の今日は、講義の後に日暮台公園へ移動しフィールドワークの時間もありました。
大切な緑である『崖線樹林地』を次世代にどう残していくかを、区の職員3名を含む約20名の参加者と共に、現状を見ながら考えられ、有意義な会となりました。
前半の講義では、公益財団法人埼玉県生態系保護協会統括主任研究員で、埼玉県自然学習センターの自然学習指導員でもある高野徹さんが、『崖線樹林地を考える-植生とその成り立ち-』をテーマに分かりやすくお話しをしてくださいました。
講義の中で、『日本は国土面積の67%が森林で、フィンランドやブータンに並び世界に誇る〝森林国〟である一方、その40%はスギやヒノキなどの人工林(森林の更新すなわち生殖段階を人の手で行った樹木の密集地のこと)で、常緑広葉樹の比率は国土の1%。それ以外は他の土地利用になっている』とのお話しがあり印象に残りました。
内容が盛りだくさんの講義の後は、みんなで歩いて勉強会のフィールドである『日暮台公園』へ移動しました。
このように、現状を確認し、後半で高野さんから今後の方向性についてもお話しがありました。
高野さんは、今後の取り組みの方向性として、現状の蘇生や古い木の循環方法などについてアドバイスをしたうえで、「私がこの方法がいいと決めるのではなく、地元のみなさんがここをどういう生き物が住めるようにしていきたいかを考えていくことが大切」と話されました。
身近な自然について、そこに住む人たちが主体的に関わることが大切なのだと気付かされました。
また、近年は「『生物多様性の保全』が世界的にキーワード」であるということから、広い視野で環境保全にも取り組むことが、より必要だそうです。
人間社会と自然とが共に存続し続けられる「持続可能で自然と共生する社会」の実現が目指されます。