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2018年12月10日

今日は、子どもの貧困対策調査特別委員会でした。

今日は、子どもの貧困対策調査特別委員会でした。

この間、一般質問の答弁を聞いて、「希望が消えそう…」と、正直な気持ちを吐露してしまいましたが、たくさんの応援メッセージをいただき、ありがとうございました。
地方議員の仕事は、あまり目立ちませんが、日々の生活に直結することばかり。関心を持つ人が増えれば増えるほど、まちは変化していくし、私自身も何倍もがんばろう!!と思えます。

そしてそして、今日の委員会ですが、とっても建設的で、よい議論の場となりました!

実は、前回の委員会で、私から、こんなことを話しました。
・今まで提言としてあげられていないことについて、新たに提案したいがどうしたらいいか。
・議員それぞれから、提案したい内容と資料を出し、議論できたら良いのではないか。

今まで、下記のスケジュールのように進んできたのですが、提案したいことがあっても、項目に当てはまらないことや、議論の流れからして、それが適さないこともあって、どうしようとの思いからでした。
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11月
さいたま市子ども家庭総合センターの施設運営について(視察)
10月
(1)「いたばし 子ども 夢つむぐプロジェクト(子どもの貧困対策)」の平成29年度実績報告について
(2)子どもの居場所ネットワーク推進事業の進捗状況及びひとり親臨時相談窓口実施結果について
(3)次回以降の調査事項及び内容の検討について
6月
報告事項:児童相談所設置に向けた検討状況について
議題:活動方針に沿った調査内容の検討について
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その結果、提案を受け入れてくださり、今回は、事前に新たに提言したい、提言(案)と資料を出すことができることになりました。
委員長(長瀬議員)をはじめ、委員会全体が前向きであったことと、区議会事務局の担当職員さんの調整力に感謝しています。

全体としては、私を含めて3人の議員(間中議員、南雲議員)から、9つの提言(案)が出されました。

私からは、以下、4つの提言(案)と関連資料をつけて、提出しました。他にも出したいことがいっぱいあったのですが、しぼりにしぼりました。

どれも、多少修正が入るところもありますが、委員会としての提言として、まとまっていきそうです。

(1)小学校における子ども食堂の実施について

全国的に学校で朝食を提供する取組みが広がり始めており、本区においても小学校で朝ごはんを提供する取組みについて検討すべきである。同時に夕食を提供するのが遅くなってしまう家庭や孤食になってしまう家庭の児童・生徒に向けて学校での夕食の提供についても検討すべきである。

論点
①ボランティア団体との協働や実施に向けた協力体制について
②家庭科室の開放の可能性について

(2)ひとり親家庭に対する養育費立替パイロット事業について

ひとり親家庭の貧困率が高い要因として、養育費の不払い問題があるため、離婚によって親子が経済的不利益を被ることがないように、行政が主体となった養育費の保証制度の実施について検討すべきである。

論点
①養育費を受け取る権利を持つ板橋区在住のひとり親家庭における養育費未払いの件数について
②養育費立替パイロット事業の板橋区での実施可能性について

(3)貧困家庭の子どもの学習機会拡充について

経済的に困難な状況にある家庭の子どもは一般家庭に比べ習い事や学習塾などの学校外教育にかけられる費用が少ないため、教育の格差が発生している。他自治体のスタディクーポン事業など貧困家庭が学習環境を選択することが可能となる取組みを参考にし、塾に限らず子どもの将来に向けた機会拡大に資する取組みの実施を検討すべきである。

論点
①他自治体での取組みについて
②板橋区での実施に向けた検討について

(4)学校地域支援本部の地域コーディネーターについて

地域コーディネーターは「学校が求める支援活動と地域の人材をつなぎ、教育支援活動等の総合的な調整を行う者」と定義されており、今後、学校を支援するという観点だけでなく、特に貧困家庭の子どもや課題を抱えている子どもたちの支援にも力を入れ、地域資源とつなぐなど解決に向けて検討を進めていくべきである。

論点
①地域コーディネーターの現状について
②地域コーディネーターの今後の役割について

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他に、委員会の中で、提言を盛り込むことを提案したものもあります。抜粋ですが、紹介します。

・子どもの居場所事業についての活動支援という項目をつくること
・子どもの居場所づくりの活動場所として公共施設、学校等を積極的に提供すべきこと
・住民グループやNPO等が、子どもの居場所を持続的に運営できるよう区独自の補助制度を設けること
・78事業の各事業別評価について行うこと
・経済的・文化的・社会的貧困についての実態調査を行い、それにあわせた事業設計をすること
・要保護児童対策協議会へNPOや居場所づくりをしている団体が参加すること(協議会の運営検討(意思決定)への参加と、個別ケースにおいては、必要な場合に守秘義務を課した上で参加をすること)

また、以前、FBでも投稿していた短期里親については、南雲議員から提言(案)が提案されました。これについても、前向きな意見があり、盛り込まれる方向で質疑が行われ、良かったです。

こういった、さまざまな提案が、各会派が一堂に会す委員会において、提言としてまとまることは、とても価値のあることです。

今回のような特別委員会運営方法は、今後にも活かしていくことができると思いますし、各議員の政策を提案し、議論する機会とすることで、区政を前に動かし、地域の課題解決につなげていければと思います。

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