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2023年9月25日

令和5年6月21日文教児童委員会

令和5年6月21日文教児童委員会

 

・報告事項

(1)令和5年度保育所等入所状況について

(2)専決処分の報告について(援助課職員による庁有自動車の車両事故に係る示談処理)

(3)所管事務概要について

・調査事件について

児童福祉、学校教育及び生涯学習等の区政に関する調査の件

・行政視察について

 

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○委員長

それでは、報告事項に入ります。初めに、令和5年度保育所等入所状況についてを議題とします。本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。

 

◎保育サービス課長

昨年に引き続き待機児がゼロとなりました。追加の説明は、特にございません。よろしくお願いいたします。

 

育休延長希望に伴う事務の正当性

 

◆井上温子

4の待機児童数の(2)の除算対象者の②の育児休業取得中のところについてお伺いします。もともと育児休業を延長したいという希望の方には、板橋区でそういった項目を設けていると思います。その項目について説明をお願いします。

 

◎保育サービス課長

入園申込みのときに、「不承諾希望というのが必要ですか」ということで、現在育休中の方に対し家庭状況届出書というものがあります。その中で「入所保留をされますか」ということでお聞きしているところです。

 

◆井上温子

そうすると、入所できるかできないかにかかわらず、不承諾通知書を板橋区はお渡ししているという現状ということでよろしいでしょうか。

 

◎保育サービス課長

厚生労働省から、「入所の必要はないけれども、育休の給付を頂くために不承諾通知が必要」という条件がございます。以前そのときに各自治体で非常に混乱したことがありまして、本当に入園を希望する方に不利益が生じないように、公平な利用調整という中であらかじめ不承諾の希望を取るということを、国からも示されたものでございます。それに従って運用しているところでございます。

 

◆井上温子

そうすると、不承諾通知書を希望されている人の中で、保育園に入った方というのは、板橋区ではいらっしゃるのでしょうか。

 

◎保育サービス課長

届出書の中で、例えば令和4年度中の、今年でしたら「入所保留を希望」とか「令和5年度中全て希望する」というところにも意思確認をしております。届出をしているけれども、入所は希望していない、その方が入ることはございません。

 

◆井上温子

私自身は育休が延長できることが望ましいとは思うので、例えば1年でも2年でも3年でも、こういった不承諾通知にかかわらず、育休が延長できたらいいなとは思うものの、現状のこの制度の中で、今の板橋区の事務に関しては、制度的には間違った運用なのかなと思っています。厚労省のハローワークで発行している文書の中でも、育児休業が延長できる場合について、例外的な措置として1歳になる時点で保育所などに入所ができない等、雇用の継続のために必要と認められる場合に限り1歳6か月まで、最長2歳まで延長できると書いてあります。その後に、例えば育児休業の延長を目的として、保育所などへの入所の意思がないにもかかわらず入所を申し込み、その保育所などに入れなかったことを理由として、育児休業の延長を申し出ることは、育児介護休業法に基づく育児休業の制度趣旨に合致しているとは言えず、育児休業の延長の要件には満たさないことになると書いてあるのです。多分、板橋区がやっていることは(育児休業の延長の要件を)満たさないのではないのかなと思われます。空きがあるのにもかかわらず、でも第1希望が埋まっていたらいいのでしょうけども、全ての第1希望が入所保留者の方たちは埋まっていたというわけではないと思います。でも、事務的に不承諾通知書が欲しいという方に関しては、選考せずに不承諾通知を送ることになっています。待機児童がクローズアップされ、問題視されています。企業側も1年で戻ってくると思っていて、でも本人は育休を何年も続けたい。いろいろなミスマッチが生じていると思います。企業側も結構待っていても帰ってこない。人材不足ですから。「私はもともと2年間希望します」、「3年間希望します」というのが通ればいいと思いますけど。現状、板橋区がやっている、今回保育所の入所の状況について報告を聞いて、欠員数がゼロ歳児で353人、1歳児では116人、でも待機児童の中の育児休業取得中はゼロ歳児で143人、1歳児で184人、そして選考せずに不承諾通知書を出しているという現状は制度には合致していないと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎保育サービス課長

例外措置であることは、延長については承知しているところでございます。そのため、この家庭状況届出書にも、その旨やむを得ない場合ということは記載をさせていただいています。育休延長は現に制度としてございます。また、給付金を受給するための必須条件として、不承諾通知があるもので、区としては求めに応じて行っているところです。この制度については、区が判断することは難しいものでございますし、判断するものではないと考えているところです。一方で、やはり国は保育の必要性の高い方を優先するということで、公平性の確保のためにこういったこともできるというふうにされていて、区としても不必要な競合を避けるということで、家庭状況届出書で意思確認をしていただくということで、そういった運用を行っています。

 

◆井上温子

区から頂いた資料でもQ&Aを見ていると、調整指数が限定されたもの、不承諾通知書が欲しい方が、定員に空きがある場合などは、当然希望する保育所に入所することになりますと書かれています。国からの通知にも(書かれています)。だから、多分、板橋区がやっているのは、国のその通知に基づいても、制度には反しているだろうなと思います。問題はないのかなと疑問に思っています。国の制度であるとおっしゃいますけども、育休が希望する期間取れたほうが望ましいというのは前提で申し上げますが、事務的にややこしい状況になっています。空きがあるのに不承諾通知書を出すというのは、やっぱりおかしいのではないかなと思います。これは制度、国やハローワークなどいろんなところとの兼ね合いで、板橋区の事務は適正だと言えるのか、最後にお聞かせください。

 

◎保育サービス課長

本当に必要な方に入っていただくため、不必要な競合を避けるためということで、国のほうからも助言をいただいております。真に入所したい方を優先するということで、運用としては、全く方向性が間違ったものではないと認識しているところでございます。

 

◆井上温子

頂いた資料を読んだところ、板橋区の制度は多分合致していないと思うので、そこは見直していただけたらいいかなと思います。最長2歳に達するまで延長が可能とされているのは、保育所に入所できない場合のみです。国が制度を変えるべきところではありますが、板橋区の事務としては、空きがあるのに入れない、ハローワークでもそれは対象外ですよ、それは除いてくださいねと明確に書いてあるので、問題が大きいのではないかなと思います。Q&Aのところにも、そういった記述があります。ぜひご検討していただけたらと思います。

 

○委員長

答弁は必要ですか。

 

◆井上温子

必要です。

 

◎保育サービス課長

国も、自治体によって年に1回、そういった入所選考するところと、板橋区の場合は毎月毎月入所調整ということで、繰上げのような形でやっているところです。そういったところで、例えば「枠が空きました」、「保留している方がたまたま合致します」とします。ですけれども、次の月の調整に、その枠を使いたい本当に入りたい方が申し込んでくる可能性があるのです。そういった場合の枠の確保に関しては問題ないということで、そこは国に確認しているところでございます。また疑義のあるところは国に確認しながらやっていきたいと思いますが、現状はこういった運用でやらせていただくということです。

 

 

区の業務用自動車に事故防止の啓発掲示を

 

○委員長

次に、専決処分の報告について(援助課職員による庁有自動車の車両事故に係る示談処理)についてを議題といたします。

本件について、理事者より追加の説明はありますか。

 

◎援助課長

本件について、特段の追加の説明はございません。ご審議よろしくお願いいたします。

 

◆井上温子

再発防止についてお伺いしたいです。仕事で車両を使う場合に、運転席のところの窓に「こんなことを確認しましたか」といった注意事項、それを取らないと運転できないみたいな仕組みになっている社会福祉法人さんがありまして、そういう車が停まっていると、ちゃんとしているなと思うところがあります。板橋区の援助課さんですかね、板橋区の車をじっくり見たことがないのでお聞きしたいのですけれども、車を運転するときに再発防止の研修はやっぱり抜けていっちゃうものだと思うので、運転する前にハンドルのところに何か置いてあるとか、窓のところに何か置いてあって、それを取らないといけないとか、確認しないといけないような仕組みみたいなものは、すごく重要だなと思うのですが、そういうふうになっていらっしゃるのか教えてください。

 

◎支援課長

車両の中で安全運転を啓発するようなものを設置することは特段行ってはおりません。現在使用に当たっては、使用前に運転手が必ずアルコールの呼気のチェックを行っており、それを確認し、そこにいる職員、我々の庶務を担当する係長、職員がその数値を確認して、チェックしております。その際に、私の自席の前でもありますので、私がいる際、職員から安全運転をといった声がけをまずはやっていこうというところがございます。そういう取組をされている情報も共有していまして、どういったものが効果的なのかというところを所内でも今検討しているところです。アルコールの検知のファイルのところのファイルに安全運転などの掲示を見て、必ず目に入るようにする、その他、効果的な方法についてはいろいろ検討しながら取り組んでいきたいと考えております。

 

◆井上温子

私が参考になったと思う社会福祉法人さんは、運転席に貼ってありました。だから、そこを通った一般の人も、こういうことに注意して車を運転されているのだなと認識します。車が停まっているときに見えるので、運転する自分もちゃんと読まなきゃいけないと認識しました。意識が向上していくところはあるなと思いました。(建物)中だけでファイルでとどまってしまうと、いろいろな書類と混ざってしまい、認識がしにくい。だから、一番見えるところに、毎回見ざるを得ないみたいな状況をつくっていったほうが、日々の業務への落とし込みは楽なのかなと思いますね。多分いろいろなお仕事を抱えている中で、日常的に注意をしていく時間を取ることも難しい部分があると思います。ぜひ日常業務の中で自然と身につくような、あと外からも見られている、自分たちは区の車を運転していて、自分たちは公務員として働いていて、やっぱり誠実な運転マナーを守らなきゃいけない、そういう意識が自然と高まるような形に仕組みづくりをしていただけたらなと思いました。最後、見解を伺います。

 

◎支援課長

貴重なご意見ありがとうございます。そういった民間の取組なども参考にしながら、区民からの見える視点というところも意識しながら取り組めることについて検討して取り入れたいと思います。

 

 

 

居場所支援と子育て交流支援

 

○委員長

次に、所管事務概要についてを議題といたします。

本件については、今後の調査等に向けて、事業の現状や所管の範囲を確認するための議題となりますので、特段の質疑がなければご了承願います。

質疑はございますか。質疑につきましては、現状確認程度にとどめ、意見や要望を述べたり、理事者に見解を求めるのは、ほかの機会に行っていただくようお願いいたします。また、質疑の際は、所管事務概要のページ数を述べていただいてから質疑くださるようご協力をお願いいたします。

 

◆井上温子

2点併せて確認したいのですけれども、67ページの社会的養護経験者、ケアリーバー応援プロジェクトについて、今年度から新しく始まっていると思います。いつからどのように進むのかというところの現状確認と、あともともとのプレスリリースで「居場所支援」という言葉が入っていたと思いますが、事務概要では「居場所支援」という文言が全くなかったので、そこがどのようになっているのか確認をさせてください。

併せて、63ページ、子育て交流支援のところです。「区内にある子育て支援団体と交流会等を実施し、地域の子育て団体の情報を収集するとともに、その活動を支援しています」と書いてあります。どんな活動されているのか、実績と今後の計画についてお聞かせください。

 

◎子ども政策課長

ケアリーバーのほうからお答えします。まず、先に相談支援のところの居場所がないというところですけれども、経済的支援、相談的支援それぞれ3つずつ事業があります。このうちの相談支援につきましては自立前施設等訪問事業ということで、自立前に施設に行って顔合わせや信頼関係を築いて次の事業をつなげていくというものと、なんでも相談ということで委託事業者のLINEやメールなどでいろいろな居住、将来の不安などの相談に乗るというものと併せています。今おっしゃっていただいた居場所事業も入っています。今年度は月1回、区の施設、あと委託業者の拠点を活用しましてやっていくというところで、こちらにつきましては実際5月からスタートしています。5月は板橋区の集会所でやりましたが、こちら実績は1名ということでございましたので、今後増やしていきたいなというところです。あと6月にも千葉県で、拠点のほうでやっているものもございます。こちらは9名の参加があり、板橋区のお子さんはいらっしゃらなかったということです。職員のほうが5月、6月とも実際に現場を見に行ってお話を聞いてきて、今後改善点があれば改善していきたいですし、拡充をしていくかどうかも含めて検討していきたいと思っています。また、経済的支援のほうでは措置解除支度金、家賃補助、医療費補助等やっています。既に6月8日時点で、登録者が19名ということです。実際13名の方に何らかの支援をしているところで、こちらのほうは好調に滑り出したとい思っています。

 

◎子育て支援課長

こちらの子育て交流支援では淑徳大学、淑徳大学短期大学部や東京家政大学の区内大学、あと区立加賀福祉園、そして板橋の子育てを応援する団体など合計15団体により、子育てサークル交流会というものを構成しています。この交流会が実施するその月のイベントを紹介するなど、この交流会が毎月発行している「すくすくネット」というものを子育て支援課で受領して、区内児童館や健康福祉センター、区内図書館に送付し、子育て世帯が情報を手に取れるようにしています。発行部数につきましては、1,600部です。この子育てサークル交流会は毎月第3金曜日に定例会を開催しており、各団体の交流、親睦を通して、子育ての環境を整備していくことを目的としています。子育て情報が多く、親子で楽しめる「すくすくまつり」というものを、この子育てサークル交流会が毎年秋、昨年度は11月に開催しており、これまで板橋区はこのお祭りに後ろ盾となり援助をする後援という形で支援をしてきているところです。子育て支援課として、この子育て交流支援に対する予算は計上しているところではございません。今後も、これまでと同じように、区内の子育て世代に資するものとして、連携をさせていただきたいと考えています。

 

○委員長

本件については、事前通告制となっております。小林委員、井上委員、以上の質疑が終わりましたので、本件については、この程度でご了承願います。

 

○委員長

次に、本委員会の調査事件につきましては、お手元に配付しております案のとおり決定し、別途、議長宛て継続調査の申出を行うことにご異議ございませんか。

(「異議なし」と言う人あり)

 

○委員長

ご異議がないものと認め、さよう決定いたします。

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○委員長

次に、行政視察につきましては、お手元に配付しております案のとおり、地方都市における施策を参考とするため、7月18日から19日にかけて、大阪府門真市では公民連携を生かした子どもの居場所づくりについて、京都府京都市では一人ひとりに応じた指導を行う不登校特例校の取組について視察する旨、別途、議長宛て行政視察の申出を行うことにご異議ございませんか。

(「異議なし」と言う人あり)

 

○委員長

ご異議がないものと認め、さよう決定いたします。

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○委員長

以上をもちまして、文教児童委員会を閉会いたします。

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