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2024年11月8日

令和6年9月28日企画総務委員会

【使用料・手数料検討会の報告について】

 

活動者はむしろサービス提供者

施設使用料の「受益者負担」、値上げに再考を

 

 

○委員長

使用料・手数料検討会の報告についてを議題といたします。本件について、理事者より簡潔に説明願います。

 

○経営改革推進課長

使用料・手数料改定の視点でございます。使用料・手数料は、行政サービスの受益者負担における公平性や適正化を図るため、4年ごとに見直しを行っているものでございます。今回の改定は、前回4年前の改定を新型コロナ感染症の影響によりまして見送りをいたしましたため、今回行いますと8年ぶりの改定となります。項番2の見直しの範囲につきましては、原則、区独自で改定を行っています27の条例の使用料、それから1つの手数料ということで、それに対しての検討を行いました。(2)の検討対象外といたしましたものについては、23区で統一的に定めているものや法令等により定められているもの、別途、検討組織等で見直しを行うものとしておりまして、別組織で検討するものといたしましては、本編にも記載があるのですが、自転車駐車場、それから保育料、あいキッズの利用料、それから区民集会所使用料、それから区民農園の利用料でございます。次に、項番3の料金の算定方法については記載のとおりとなっておりまして、1つ目の使用料については原価計算を行いまして、現在の料金と比較して、その割合に応じて改定率を定めて算定をしております。手数料でございますけれども、手数料におきましても1件当たり処理するための所要経費を算出いたしまして、他区の状況も参考にいたしまして、算定をいたしております。項番4の検討結果でございます。(1)改定率につきましては、1.4倍と2倍の検討を行ったところでございますけれども、利用者の負担を考慮いたしまして、今回1.4倍を上限といたしまして、改定を行っております。(2)の施設別受益者負担率については、一律80%と今現在なっているところを、新たに市場的かつ選択的に該当する施設について、90%というものを設定いたしました。(3)、それから(4)の料金設定につきましては、検討を行いましたが、記載の理由によりまして、今回は導入を見送ることといたしました。(5)子ども、子育て家庭への配慮といたしましては、子ども料金については、一律、現行料金を据え置くことといたしました。(6)激変緩和措置につきまして、現行料金5,000円以上かつ今回の値上げ幅が2,000円以上となる場合に適用することといたしました。7番の駐車場使用料及び8番の手数料につきましては、いずれも改定を見送ることといたしまして、現行料金を据え置くことといたしました。(9)の現在無料となっております東板橋公園の運動場及び赤塚体育館の少年運動場につきましては、受益者負担の適正化の観点から、施設の改修後に有料化をすることといたしました。(10)のふれあい館につきましては、老人福祉法に基づく施設に位置づけられることから、現行料金を据え置くことといたしました。次に、項番の5、改定に伴う効果額でございます。使用料につきましては、全体の平均改定率につきましては125.6%となりました。改定後の平均原価割合は48.6%ということで、改定前は39.3%でしたので、9.3ポイントの上昇となりました。今回の改定におきましては、受益者負担の公平性を確保する視点で取り組んだものでありますけれども、反射的な効果といたしまして、平均年度効果といたしまして、1億3,229万円余となる想定でございます。この財政効果につきましては、施設の改修や備品購入などに充てるなど、施設のサービス、機能向上により還元してまいります。最後に、項番6、改定の実施時期につきましては、原則、令和7年4月1日以降の利用分といたします。個々の施設の改定額につきましては本編の別添資料に記載してございまして、本日は個々の施設の説明は省かせていただきます。この後、第3回定例会におきまして、使用料改定を行う施設に関しましては条例改正をお願いすることになります。

 

○委員長

本件について質疑のある方は挙手願います。

 

○井上温子

「受益者負担」というところの考え方は皆さん理解できるとおっしゃっているのですけども、私自身は理解できていません。本編の5ページのところにも、例えばふれあい館は「高齢者に限定した施設」となっていて、「高齢者の主体的な健康の維持増進、生きがいづくりを促進する施設として、今後も利用を高めていく必要があるので据え置きます」とあって、私は、ふれあい館だから据え置きます、集会所やプールは上げますというのは理解できないです。ふれあい館を利用する人が正しくて、例えば60歳、70歳、80歳でプール、クラブ、みんなで通って、自分で健康増進している人たちだけが受益とは思えません。集会所を自主的に借りて、サークル活動したり、卓球活動したり、むしろサービス供給者だって昔から言っています。いろんな人たちが、地域の人たちが健康になるきっかけをつくってくれたり、コミュニティの輪を広げてくれていたり、そういった活動がどんどん広がったほうが健康寿命も延びるし、子育てでも孤立が防げる。だから受益というよりも、そういった活動者はサービス提供者だと思うほうが時代に即しているのではないかなといつも言っているのですけども、そういったご検討されたのか教えてください。

 

○経営改革推進課長

まず、ふれあい館につきましては、今回の据置きをした主な理由といたしましては、記載があります法に基づいて、老人福祉センターは無料または低額な料金でという規定がございました。そういったところから料金を据え置くというような判断をしたところでございます。基本的な考えといたしましては受益者負担ということで、一律こういった施設につきましては負担を求めていく考えではございましたけれども、こういった法の定めもございますので料金を据え置くこととしたというところが、一つの理由となってございます。また、もう一つ、高齢者のコミュニティとか健康維持のために施設を利用することによって健康の維持、コミュニティの活性化というところの視点もあるということも理解はしていますけれども、そういったところについては、区の事業で利用をしていただくというところについては一定の減免または負担なしというような施設もございます。そういった形で施設の利用を促しているところでございます。

 

○井上温子

そうしたら、その減免の制度も併せて報告すべきだと思うのです。減免は十分ではなくて、たまたまそういった介護予防に登録していると無料になるとか、結構区のそのときの、曖昧なのですよ。登録していたら無料になったり、知らなかったら有料ですよ。もしも、高齢者の生きがいづくりで無料にするという方向にするのであれば、それはもっと周知して、集会所に予約来る団体にお知らせして、無料で提供していく、あるいは公共的な役割をすごく発揮しているようなところがどういったところなのかは全然、話し合われていないと思います。ただただ料金値上げをしていく。ひきこもり防止や高齢者が孤立しないようにということでいろんな活動されている方たちもいらっしゃいますけども、その人たちがつなげるのも、集会所で活動している団体だったり、福祉の森サロンで活動している団体だったりするわけではないですか。その団体がなかったら、そういった福祉的な活動はできなくて、そういったものを参加支援や地域づくり支援、今、重層的にやっていこうみたいな流れもある中で、やっている団体に経費を増大させていくというのは納得できないですよね。そこら辺を受益者と言われちゃうと、いろんな活動されている人たちに、私は、あなたたちは受益者だから集会所の料金、適正に払ってくださいとは言えないです。それがもう少し区の中で議論されて、どう考えているかという結論を出してくれていたら、私はまだ、絶対全て値上げ反対というつもりがあるわけじゃないので、まだ話し合えるのですけども、ずっと長年言っているのだけれども、そういったところの見解というのはいただけてないなというふうに思うのですね。子育て世帯、少子化だから据え置くとかも、集会所で、じゃ在宅、保育園に預けてない人たちが集会所でみんなで集まって何かするときは、有料ですかみたいな、保育園は無料にするけども、それは違うのですかみたいな話もある。その辺が整合性が取れるように一生懸命議論して持ってきてほしいのですけども、やっぱり考えていただけないものですかね。

 

○経営改革推進課長

減免の規定については以前検討を、料金改定の検討の中でした経緯があるというふうに記録として残っておりまして、その中で子育てとか高齢、障がい、様々な視点において、減免の規定をどのようにしていくのかという検討をなされたという経緯もございます。そういったところで一定の整理はついているのかなと考えているところでございます。

 

○井上温子

減免について整理して話し合った記録と、減免の規定、そちらで把握している、どこに登録すると幾らになるなど、せめてそれ整理していただきたいです。正直に言うと、そういうのを整理していくと、あらゆる人たちが減免の対象になると私は思うのです。若者が使ったら減免じゃないのかというと、今度若者の地域参加の話になったりするし、高齢者だけが本当に無料なのか、障がい者はどうなのかとなるし、子育て世帯どうですかとなって、区にいる人たちみんな、減免対象、私は違うのですかみたいな話になっていく。社会人だけは取るのですかみたいな、会社員だけが有料ですかみたいなところもあって、それは所得によって決めるのですかみたいな、そこら辺の整理がどのようにされていくのかみたいなところが、やっぱり真摯に話し合われて、その結果、これが今ベストですよと言われたら、そのときのベストなのでしょうということで理解はしなくはないのです。でも、それが整合性取れていない。地域の高齢者の方から言われるのは、例えば要支援でデイサービスに通うこともできるけども、普通に地域のスポーツクラブに行っていたりすると月に8,000円、9,000円払ったり、それが温水プールに行こうかなといっても、値上げ対象になる。団体利用で地域の水泳クラブの人たちも会費を上げなきゃいけなくて困っていますみたいな話もするのですよね。だから、その辺を、やっぱり整理してやっていただかないと、この値上げ幅、今回すごい大きいと思うのです。かなりの値上げだと思うのですよね。私自身も見ていて、こんなに値上げしちゃうのだと驚いているので、そこは資料を頂いて、また検討させてもらいたいなと思います。

 

料金改定の根拠

資料を要求

 

○井上温子

もう一つ資料を頂きたいのが、前回と今回の原価を表で頂けたらいいなって思っているもので、前回は維持管理費、光熱水費、人件費ということだったと思うのですけども、今回そこに新たに投資的経費を入れたということで、どこの部分にプラスが入ったのか、そこは分けて、分かるようにしていただいて、前回と今回で原価がどれだけ変わったのかという一覧を頂きたいです。人工を算出したって言ってらっしゃったのですけども、人工もどこの施設が何人工で計算されているのかとか、それが幾らなのかというのも教えてください。この先、条例改正となってくるのだと思うので、検討させていただきたいので、資料として頂けたらと思います。あと、東板橋公園と赤塚体育館の少年運動場のところが有料になるということですけども、これが幾らになる予定なのかということと、あと高島平の運動場が有料になりましたけれども、子ども料金は結局なかったのでしたか。あと東板橋公園も高島平の多目的運動場も、使ってないときは子どもたちに使えるようという話があったような気がしているのですけども、それは無料のまま開放するという理解でいいのか、教えてください。

 

○経営改革推進課長

まず、資料でございますけれども、前回原価についてはお示しできると思いますのでご用意したいと思います。人工、人件費の、どこの施設に何人工っていうところについては限定していただいて、例えばこういったところっていうところでご指定いただいたほうが、資料がかなり、これだけの施設になりますので、例を挙げていただいて、資料をご提出させていただくということをお願いできればと考えています。それから、東板橋運動場の料金については、今後改修後に算定をいたしまして、料金設定をいたしますので、今現時点では分かりません。それから、赤塚については、こちらの改定表にございますとおり、430円で予定をしているというところでございます。それから、高島平の多目的運動場の運用上の部分については、所管に聞いてみないと分かりませんので、この場ではお答えができません。申し訳ございません。

 

○井上温子

まず、資料要求の人工の部分ですけれども、改定をするということは整理されていると私は思っているのです。今の私のためにつくってくださいと言っているのではなくて、そもそも、多分人工を計算して、それが幾らなのかというのは、計算されている表があるはずなのですよ。なかったら、これが計算できないじゃないですか。だから、その資料を下さいという意味です。それがつくるのが大変だという感じはしないのですよね。なので、そこはご検討いただきたいですね。東板橋公園と高島平多目的運動場に関しては、フリーで使っている人たちのことは分からないということでしたら、またそれも今後調べておいていただきたくて、料金改定をするときに、そこの施設が有料で貸出しをしているときとしていないとき、そのときにフリーで子どもたちがされるのかどうかみたいなところも把握しておく必要があるのかなと思っています。最後にお聞きしたいのが、こういう料金改定とかをするときに、それこそ先ほどの基本構想のワークショップで出てきたような内容との整合性が大事になってくると私は思っています。結構子どもたちが気軽に行ける場所が、スポーツナンバーワンの板橋を目指そうとか、いろいろ面白い案が出ていたわけではないですか。それに向けて、板橋区はこの料金設定でいいのかというところを判断することだと思うのですよ。高齢者が活躍できて、生き生きして、それを実現するための集会所や文化施設がどうあるべきなのかというところが、まず手数料検討会の報告についての見出しに来なきゃいけないのだと思う。ただ受益者負担をするために上げすではなくて、板橋区としてはこういう基本構想の実現に向けて、集会所、文化施設、スポーツ施設、運動場はどういったものを目指すのか、それに対して、どういった料金設定が今回は妥当だと考えたのですと来ないといけないと思います。80%でいいのかとか、そんなの判断できないじゃないですか。子どもたちが、例えばスポーツナンバーワンの板橋を目指すとなったら、じゃスポーツ施設は、例えば子どもたちのスポーツ施設利用は全部無料でいこうみたいな、それはなぜなのかといえば基本構想の実現のためだという話になるじゃないですか。だから、80%がどうなのか、全然こんなところで議論していても分からないです。整合性をやっぱり取っていく。そのためにそういったワークショップや基本構想をつくるわけですから、そういったものを、条例改正など今後していくまでに説明できるようになっていただきたいのですけれども、いかがでしょうか。

 

○経営改革推進課長

まず、資料ですけれども、各施設に人工の資料のシートがございますので、何百という資料になりますけれども、それでよろしいでしょうかというところでお話を申し上げました。幾つか抜粋をしていただければ、代表的なものをご提供できますという趣旨でございました。ですので、ないということではなくて、資料は存在していますので、必要なところをご提供できればと考えているとこでございます。

 

○委員長

課長のところで一括してまとめているのですか。

 

○経営改革推進課長

はい、そうです。うちのほうに全部それを集約いたしまして、確認をしております。

 

○委員長

じゃあ、やってください。

 

○経営改革推進課長

はい。次に、東板橋については確認をいたします。それから、基本構想との整合性ということでお話ありましたけれども、各施設の、それぞれの施設の位置づけというか、在り方というところについては各所管のほうで、この施設はどういった目的でどういった方々にどういうふうに利用していただくのかというのは考えていくべきものでございます。今回の使用料・手数料の検討会の改定につきましては、受益者負担の考え方から原価を計算し、どのぐらいコストがかかって、どのような利用料を負担していただくのかというところを中心に検討したものでございますので、そもそもこの施設はどういう方に使っていただいて、負担割合は幾らなのかというところはその前提にあるものだと思っております。今回の議論とはまた別のところでしていただく必要があるのかなと思っているとこでございます。

 

○委員長

この後出てくる、個別の条例改正の中で各所管に議論していただければと思います。

 

○井上温子

最後にします。ただ、前提の議論ですけども、前提の議論をした上でこれが出てこないと駄目だと私は思うので、言っています。区役所の中で、運動場どうするのだ、子どもたちの遊びはどうするのだ、高齢者の生きがいづくりどうなるのだ、そのために集会所は幾らなんだという話で、料金の改正になるのだと思うのですよ、その説明がないから聞いているという状況です。各所管に料金を聞くと、各所管は、それは一律で区で定めていますから、料金改定にのっとってやっていますと言われます。どっちも責任のなすり合いみたいになっちゃって、だからどっちが答えるのかという話になっています。地域振興課に聞いたら、それは、4年ごとに見直して定めていますと言われますよ。うちとしては高齢者がどうたらっていうのはできないですとなって、高齢者となると、今度、じゃ健康生きがい部に聞いてくださいと言われちゃう。でも生きがい部は、集会所はうちの所管じゃないのですとなるのです。じゃ、どこでやるの、基本構想との整合性、料金設定というのはこういう4年に一度の機会でやっていただかないと、どこも責任を持ってやってくださらないという話になります。そこはぜひ責任を持ってやっていただきたいです。

 

○委員長

じゃ、受け取ってください。

 

○経営改革推進課長

はい。

 

○委員長

それでは、本件についてはこの程度でご了承願います。

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