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2025年4月3日

「討論者の制限」について、板橋区/品川区の2つの議会を比較

品川区議会でも、板橋と同じように討論制限についての議論があったようですが、「討論者の制限」について、2つの議会を比較。
両方とも同じ自民からの提案ですが、
委員会軽視になるという理由から、討論を制限するという考え方は共通のようです。
しかし、【討論者については全く逆の提案】がなされていました。。
●品川区議会:本会議での討論は、「当該議案を審査した委員会の議員は討論できない」。
理由は、「委員会で討論された議案が、本会議の討論で再び取り上げられることは委員会審査への冒瀆や軽視につながる」から。
●板橋区議会:本会議場での討論は、「原則として当該議案を扱った委員会の所属議員に限る」。
理由は、「当該委員会以外の委員の討論は、委員会制度の軽視につながる」から。
今回、討論者の制限をすることは、問題だと申し入れを行ってきましたが、議論の過程で、紆余曲折あり、最後の方は、「運用上は変わらないのだから、いいのか!?」とか、「私がこだわりすぎなのか?」など、自問自答せざるを得ない状況でしたが、地方自治専門の江藤俊昭教授が、「今回のルール化は問題がある」と東京新聞にコメントしてくださっていて、身が引き締まる思いです。
ギリギリのところで、少数会派等が討論を引き続き、できるようになったことは、もちろんみんなのおかげです。しかし、運用上、変わらなかったとはいえ、今回のルール化が引き止められなかったのは、私の力不足でもあると感じました。
板橋区議会は、現在、特に荒れているということは、ありませんでした。
私自身、今回の討論のことも、最初はきちんと申し入れという形で問題を指摘してきました。しかし、強行採決とか、議会運営の方法まで数で決めてしまおうとか、そういう雰囲気もあり、問題は根深いと思いました。
必要なときは、まわりを気にせずに、おかしなことは、おかしいと言える力を維持していかねば。そういう役割はしんどいけれど…。
議会こそ、多様性が認められ、差別や偏見のない場を目指していく必要性を感じます。
・・・参考・・・
●品川区議会
品川区議会で大モメ…「本会議の討論は2分でいい」と時間制限を自民が提案 他会派は「言論弾圧」と批判
●板橋区議会
意見を発言するなら「一部議員に限定、5分まで」を一時検討 板橋区議会自民党の謎提案、議論は1年超えて

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