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2011年5月26日

板橋区が独自に放射線測定実施へ

板橋区内での放射線測定の実施について、
特に子育て中の方々からの強い要望を受け、
特に東京都では行っていない、
土壌(特に砂場)の測定を、
私自身、進めて行きたいという公約(選挙公報をご参照下さい)をあげ、動いて来ましたが、
昨日、板橋区から、独自に放射線量の測定を
6月中旬から実施するという速報がでました。
独自で区立小学校の放射線量を測定する事、
また、土壌の放射線量を測定する事は、
23区でも初の試みです。
速報が出た昨日午後、私自身、予定が入っていたため、
この速報はインターネットを通して知りました。
そこで、本日、26日午前から、区役所に来て、
話を聞きました。
私は当選後、
5月11日に、議員の顔合わせがあったあと、
早速、この件について、問い合わせていました。
ただし、その回答を、5月19日(木)に
区から 得たときには、
先日ブログでも報告しましたが、
「区として、土壌の放射線の測定をしたことはないし、
する予定もない」というものでした。
「今」必要とされている、緊急を要する課題でしたので、
時間をかけられるものではないと私自身は思いましたし、
区として、やらない理由は何か、
など、聞いてきましたが、
当初、とても消極的な姿勢でしたので、
「では、私自身がガイガーカウンターを購入し、
専門家の方にお願いし、調査をします。」
ということで、
政務調査費(議員各自が区政調査のために使用出来るお金)
で購入を出来るか否か確認し、
購入出来るということとなったので、
私自身が調査を開始して行こうと考えていた次第でした。
議員個人としてであっても、
専門家をつけることが出来れば、
それを区民に広く知らせて行くことは可能ですし、
そして、政務調査費は、こういう時にこそ、
使うべきではないかと考えました。
そして、つい先日、ツイッター上で、
その告知(専門家の方への協力依頼)をしたところ、
公式リツイートは30件をすぐに越えていました。
※みなさまが情報発信にご協力して下さったおかげで、ドイツ在住の専門家の方からの協力のお申し出を頂いておりました。
関心の高さが伝わって来ましたし、
それぞれの方々が個人で独自に調査をしていたり、
海外事例を調べていたりと、
とても意識の高い人たちとも知り合うことができました。
それがとても心強く、みんなで声をあげて、実現していけたらと、はりきっていたところに、この速報でした。
ですので、19日の回答から、方針が変化した経緯、
そしてどの位の区民の声があったのか、
板橋区としては、どのような考え方を持っているのか、
お聞きして来ましたので、下記をご参照ください。
<板橋区の独自調査実施への経緯>
5月23日(月)板橋区の災害対策本部で、放射線の測定について、区民から沢山の意見が寄せられているため、区内での測定について検討を開始。
5月24日(火)朝 政策経営部、危機管理室、子ども家庭部、健康生きがい部、土木部、教育委員会、資源環境部で集まり、測定を実施するか否か検討。
そして、測定を実施すると決定するまでの流れとしては、
下記とのことです。
今までの国や東京とのデータでは、放射線についての問題はなく、安全は確保されていると考えている。

しかしながら、板橋区で独自調査をしていないという不安を区民に与えているという事実がある。

区民の安心のために何とかできないか。

6月に補正予算を組んでいきたい意向をこの日(24日)に
決定。

25日に速報
※また、板橋区としては、独自調査を決定する以前より、東京都の環境保全局や下水道局への放射線測定の要望を出していたとのことです。
<区民から寄せられた声の件数>
100件以上
特に、5月14日に新河岸水再生センターでの汚泥の焼却灰から放射性物質が検出されたという新聞報道の後、
急速に増えたそうです。
<委託先について>
交渉中。
測定結果を公表する際に提示したいとの意向。
(中々、引き受けてくれる業者は数少ないそうで、
やっと見つかった業者さんだそうです。
現在、福島での現地での測定や野菜の測定などで、
どこも忙しく優先順位からすると中々厳しいとのこと。)
<土壌を調査する場所>
検討中であるが、
公園、1カ所
学校、1カ所
を予定している。
※砂場については、公園で実施するとのこと。
※土壌調査については、深さ5CMで調査予定とのことで、
他国の基準値の3CMでの実施も検討してもらうようにお願いをしました。
※土壌の調査方法としては、土を採取し、
検査機関に持ち帰り測定するとのこと。
※空中の測定については、地上1Mでの測定を考えているとのこと。
併せて、学校の給食の安全性について、
何名かからの方より問い合わせがあったので、
質問したところ、
「野菜などの出荷時に検査をしているので、
問題ないと考えている。」
という見解でした。
その基準が信じられないという国民が多い中、
どうするべきか難しい課題です。
そして、今回の放射線の測定を板橋区が、
独自で行った後、その結果の数値をどう見るか。
こちらも、大変、難しい課題だと思います。
引き続き、勉強し、調べを進めて参ります。
まだまだ課題はあるものの、
板橋区が独自調査を実施する、ということは、
大きな第一歩だと思います。
決め手となったのは、
たくさんの方々から寄せられた、
地域の人たちの声だそうです。
改めて、声をあげていく、その重要性を認識しました。
また、議員としては、特に私自身の声が
多かったとのことで、
まだまだこれから始まる事ですが、
やはり、少しでも実現の方向に向かう事に、
力になれたのなら素直に嬉しいな、と思いました。
原発に頼らないエネルギーのあり方、
そして地域コミュニティのあり方、
雇用の問題、
私自身、それぞれに強い信念を持っています。
これからも、色んな人の意見に耳を傾けながら、
私なりに一生懸命、頑張って行きたいと思います。
そして、今回、何よりも一番大事だと感じたのは、
地域の人の声をあげる重要性でした。
NPO活動をしていた頃から感じている事ですが、
これからは、行政だけに頼る地域づくりではいけないと思います。
誰かに頼っての要望や現状への批判をするだけではなく、
みんながそれぞれに声を上げ、
そして、自分たちでも実行出来る所はやっていくこと。
地域の人、一人ひとりが担えることは担っていくこと。
それがあったから、板橋区は23区で唯一、
独自調査へと向かったと思います。
これから、調査についても、みんなで見て行きたいですね。
<関連情報>
MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110525/tky11052521300005-n1.htm

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