2012年3月22日
本会議における討論の運用について
私は、3月2日(金)に普通財産の貸付に対する討論をしましたが、討論の申し出を2/29にしました。
3/2日の本会議の運営について話し合う、3月1日の議会運営委員会までに知らせれば良いという話があったからです。
しかしながら、これを受け、討論の申し出の期限を設置したいという提案が、民主党からあがったということでした。
20120322本会議における討論の運用について
理由としては、「反対討論をする人がいるならば、賛成討論したい」と考える人が討論を準備をする時間が必要だからということだそうです。
そして、討論の申し出の締め切りは本会議の5日前(休日除く)という提案が出されました。
私は、この提案には反対です。
理由は、何点かあります。
そもそも、反対討論があるなら、賛成討論をしたい、というのはどうなのでしょう。最初から、全会一致でないと分かっているから表決がある訳です。
賛成でも反対でも、行政に対して、また意見が違う議員に対して説得したければ、相手が討論をしようがしまいが、やればいい話です。
反対討論をするなら、賛成討論をしたい、というのは受け身だなというのが率直な感想です。
また、議員自らが、討論の締め切りを早めるという動きにくくするような提案をすることにも違和感があります。議員の視点が行政のチェックという方向に向かわず、議員同士に向かう内向きな姿勢を感じます。
他にも色々と反対する理由はありますが、最大の反対理由としては、
討論の申し出の締め切りを「5日前」にするということです。
実は、5日前にするとなると、その前に開かれる「議案を審議する委員会」で議論した議事録が出来上がっていない状況なのです。
つまり、委員会でどのような議論がされたかを議事録で確認可能となる前に判断せねばならなくなる訳です。(本会議で最終の議決をとるのですが、その前に、それぞれの議案を、5つの委員会に付託して審議をするようになっています。)
大きな会派であれば、自分が担当する委員会だけ審議し、他の委員会で審議された事については会派決定に従うということになるのでしょうから、議事録は必要ないという事なのかもしれません。(本来は、1人ひとり考えるべきでは?とは思うのですが・・)
しかし、1人会派の私は、自ら賛成か反対か、それぞれの議案に対して検討せねばならないので、その1つの参考資料として、それぞれの委員会で審議された議事録を読む事は大変大事なことなのです。
そもそも、議案を付託した委員会の議事録が出る前に、討論を締め切るのは明らかにおかしいとしか思えません。
以下に、第1回定例会の委員会・本会議の日程とそれらの議事録が出る日程、また「討論の締め切り日を本会議5日前」にした場合のスケジュールを記載させて頂きます。
2/20(月)①企画総務委員会、区民環境委員会、健康福祉委員会
予算審査特別委員会
2/21(火)②都市建設委員会、文教児童委員会
予算審査特別委員会
2/24(金)討論の申し出締め切り
2/24(金)①の議事録が夕方に出来上がり
2/27(月)②の議事録が夕方に出来上がり
3/1(木)議会運営委員会
3/2(金)本会議(討論)
上記の日程からも分かるように、少なくとも議事録を確認出来た後に討論の締め切りをするべきでしょう。
今回であれば、27日の夕方に議事録が全て揃いますから、28日の1日間位は議事録を読む時間を頂きたいものです。
また、今まで討論をいつまでに申し出るか等、正式な取り決めがなかっただけにも関わらず、 遠回しに私が非常識であるかのような発言を議会運営委員会にてされていた議員がいらっしゃいました。
明文化されておらず、内々で決まっている様なことは、1人会派の私には伝わらないので分かりませんが、今回の討論の運用については、きちんと定まっていなかったことが浮き彫りになっただけのことではないでしょうか。
その点、きちんと認識して頂いた上で議論して頂きたいものです。