2019年10月2日
毎日新聞に掲載されました
【9/28毎日新聞に掲載されました】
高島平で密着取材をされた萩尾信也さんが書かれた記事です。
路上のまなざし
マンモス団地・高島平/7止
【食堂で元気もらう】
人には、居場所が必要だ。ありのままで居られるひと時とともに……。
東京都板橋区内の高島平団地の1階に、NPO法人ドリームタウンが運営する「地域リビング プラスワン」がある。4年前にオープンした「みんなの食堂」である。
平日の昼は「おうちごはん」と命名した昼食を、火・木・金の夜は夕食の「おかえりごはん」を提供している。食事代は、夕食が大人1人か親子1組で500円、子どもだけだと100円だ。
60人ほどのボランティアが交代で腕を振るう料理には、その日の料理担当の名が付いている。かつて、屋台を引いていた82歳の「よっちゃんラーメン」に、若年性認知症で引きこもっていた53歳の「ひろちゃんのトマト煮込みハンバーグ」。23歳の中国人留学生の「玲ちゃんの酢豚」もある。
昼食の客はお年寄りが中心で、夕刻には母親と子どもたちが顔を出し、みんなで食卓を囲む。
「世代や性別や国籍の違いや障がいの有無を超ええて、誰もがくつろげる場所にしたい」。代表理事の井上温子さん(34)の言葉は、集い来るメンバー共通の思いである。
「夫は帰りが遅く、子どもと二人の食事だとついつい小言が多くなる」
「大家族みたいで、楽しみ。ここでママ友もできたし、子どもの偏食も直っちゃった」
「母子家庭なので、仕事で遅くなる時、安心して子どもを預けられる」 これは、食卓を囲む母親たちの感想だ。
団地に住む常連客の前川のおばあちゃん(88)を子どもたちが取り囲み、前川さんの手作りの紙芝居が始まる夜もあった。
「みんなと食事するようになって元気をもらった。子どもの顔を見るのも楽しみなの」。20年前に夫が他界して1人暮らしを続ける彼女のかけがえのない場所になった。
続きは、こちらから!(まいにち子ども食堂さんが登場します!)
https://mainichi.jp/articles/20190928/ddl/k13/040/039000c