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2013年6月19日

第2回区議会定例会:陳情第41号成人式における祝い酒の廃止を求める陳情に対する討論報告

陳情第41号成人式における祝い酒の廃止を求める陳情に対する討論報告です。

討論のPDFは下記リンクよりご覧下さい。
20130619陳情第41号成人式における祝い酒の廃止を求める陳情に対する討論
(PDFが見られない方は、下に文章を掲載していますので、ご覧下さい)
共産党の賛成討論では、地域でやっていることだから、議会が口をはさむことじゃないという意見もありました。
しかし、成人式の予算は9割以上が区から出ています。予算をチェックするのが議会の役割ですから、「議会でそのようなことを堂々と発言してしまって良いのだろうか」という感想を持ちました。
例え、地域が主体となっていたとしても、リスク管理や予算執行についてはチェックをすべきで議論もすべきです。
いつも「地域がやっていること」には区も議会も発言が弱くなります。本当に、それ、必要なの?が議論できません。自主財源でやるならば、それで良いですが、予算をつけているものは、議論を活性化するべきです。区のいう「地域の人」は、いつも限定的な人であり、区民全体ではないように思います。

さらに、成人式は、板橋区の公式のものです。町連、青健で構成されている実行委員会の主体性を発揮するのは良い事ではありますが、彼らの物ではありません。板橋区民の成人式です。
実行委員会以外の区民の方から、意見があれば、対応すべきですし、議会でも議論するのは当然です。
下記、討論の中でも書きましたが、地域ごとの独自性や自主性を発揮する事には、もちろん大賛成ですが、「地域の自主性に委ねる」と区も議会も思考停止をしてはいけません。
区の予算を使用していること、問題がおこった際の最終責任は区であること、そして、議会もチェックする立場にある原則を忘れてはならないと思っています。

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2013.6.19  第2回区議会定例会

陳情第41号成人式における祝い酒の廃止を求める陳情に対する討論

陳情 第41号 成人式における祝い酒の廃止を求める陳情、委員会決定の不採択に対し、反対の立場から、討論いたします。
この陳情については、2011年度に区民環境委員会にて取り扱った際、私も区民環境委員会の委員として議論に加わってきました。
現在、板橋区の成人式は、区内18か所で、板橋区、町会連合会各支部、青少年健全育成地区委員会の3者共催によって実施をされています。
成人式の趣旨や運営については、区民環境委員会にて、下記のように説明されています。
「新成人を祝福し、社会人としての意識の向上を図り、また、地域社会における参加の意識をはぐくむことを目的に成人の日の集いを実施し、また、地域の人々の協力とその特色を生かした成人の集いを実施することによって各地域の交流を図り、心の通い合いコミュニティづくりの一環とする」
「地域で育ち、地域が見守ってきた子どもたちの成人という一つの区切りを、各地域で考えた方法、内容でお祝いをしようというもので、アットホームな雰囲気で行っており、内容や運営方法につきましても、各地区の特性を生かして、各地区の実行委員会等で決めることとしている」
板橋以外の他の区については、地域ごとではなく、すべて1会場で開催しているということで、何千人という成人者を集めて行う形であり、板橋区のように、18地区で地域の方がかかわって行っている成人式というのは板橋だけであり、共催団体が固定化され、新しい団体が一緒に共同しにくいという難点はあるものの、大きく評価できるものだと考えています。
数字的な部分を見て行きますと、参加率については55%程度で、23区中、板橋区は10番目ということで、平均的な参加率となっています。また、板橋区、町会連合会各支部、青少年健全育成地区委員会の3者共催ということですが、予算の約9割以上が区の分担金です。22年度、23年度では、18地区中、お酒の提供をしていないのが4地区。その他の14地域はお酒の提供をしています。23区では、お酒の提供をしているのは板橋区のみという現状です。
このような中、私が本陳情に対し委員会決定不採択に対して反対の理由を以下3点で述べさせて頂きます。
一点目としては、「地域の主体性」を縦にせず、区としての見解を示すべきだということです。三者で開催していることを理由に、区としてお酒を提供することについての見解が聞こえてきません。成人式に参加する方の1/4が未成年者だという現状において、確実に未成年者が飲む可能性があるお酒を提供する行為について、板橋区として問題ないと言い切れるのでしょうか。「日常的に未成年も参加するイベントでもお酒が出ている事はああり、お酒が出ていても、未成年者は自ら飲まない選択をすべき」との意見もありますが、各種イベントでお酒を扱うのと根本的に違うのは、成人式は、19歳、20歳の若者たちが主役であることです。主役の1/4が未成年であるのに対し、お酒の提供をすべきかどうかです。
2点目は、注意喚起を徹底する矛盾についてです。自ら未成年者がいる会場にお酒を提供するにも関わらず、未成年者の1/4には飲むなと徹底して呼びかける。大きな矛盾があるとお思いになりませんでしょうか。区長も区職員も、区議会議員の皆さんも、注意喚起をしたって、未成年者の何人かはお酒を飲んでしまうだろうというのは予測の範囲内ではないのでしょうか。
区の説明として、下記のようにも委員会にて話されています。「やはり主催側といたしましては、そういった未成人の方には飲酒をしないでくださいということを何度も放送したり、あるいは、回っていく中で声かけをしたり、あるいはポスター等で周知をしたり、あるいは、地域でやっておりますので、地域の子どもたちをよく知っていますので、大体学年でわかりますので、地域の方が知っている子どもに、彼は未成年じゃないよねというような聞き方をすれば、大体ほぼわかるような話は聞いているところでございます。」
本当に大体、成人か未成人か分かるのでしょうか。地域の人がよく知っている新成人が、他の新成人の誕生日を的確に覚えているということでしょうか。数人分かったとしても大体分かっているのだということが成り立つのでしょうか。私は論理的に無理があると思います。
「 地域で見守って育ってきた地域の成人を、 例えば、青少年健全育成活動を通じて地域の子どもたちを見てきましたので、こうした成人という一つの区切りを地域の方がやはり祝したいと。その中には、一つは、一緒に二十歳のあかしである乾杯をしたいとか、そういった気持ちもやはり区としてもわかるというところでございます。未成年者に関しましては、これはもう徹底を図るということでございます。」
成人式後に個別で乾杯し合えば良いのではないでしょうか。他にも、様々な場面で新成人と関わってきた地域の人もいます。
3点目です。この陳情の趣旨は、議会で議論することではないという委員会での職員や議員からの反応について取り上げます。
「18支部で三者が集まって決めている話なんだから、我々が決めることないじゃないかと、だからこういうものをここで議論する必要がないんじゃないか」
「地域の主体性で決めるべき」
多くの方がこのような主張をされました。地域の主体性で決め、各地工夫をこらした成人式になることは私も大賛成です。しかしながら、その運営について、「お酒を提供するのは、おかしいのではないか?」という意見が出てきた際に、「地域の主体性」をたてに、自分たちが決める事ではないといった態度は無責任だと考えます。予算の9割以上が区の予算であり、区の公な成人式であり、最終責任は板橋区にあります。成人式で未成年者が飲酒をして、暴れてしまったとして、例えばメディアに取り上げられた場合、「板橋区がなぜ、お酒を提供していたのか」も問われるでしょう。同じく、未成年者が飲酒する可能性がある成人式の運営を、今回の陳情で議会も容認したと思われても仕方ないのではないでしょうか。どれだけ注意喚起をしたとしても、公の場で未成年者がお酒を飲む環境を提供しているのは紛れもない事実です。
最後になりますが、成人式の参加者は1/4が未成年。それを分かっていて、未成年者がお酒を飲める様な環境を区が率先してつくる必要はあるのか。さらに、税金をお酒の提供に使う必要があるのか。個人的な関係であれば、数ヶ月くらいいいか、と思う方もいらっしゃるかも知れません。しかし、区の公式な場面では違うのではないでしょうか。他区ではお酒の提供をしている区はありませんし、最近提供をやめた区では、未成年者がいるという理由で提供を控えたことも事実としてあります。「青健や自治会町会の自主性に任せている」という責任感のなさ、当事者意識のなさも区の問題点です。
私はトラブルがおこった際に、公の立場の議員として、責任を追いきれないという当事者意識から、成人式における祝い酒の廃止を求める陳情に賛成、委員会決定に反対し討論を終わります。

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