2020年3月13日
執筆した紀要が出来上がりました。
久しぶりの立教大学。
執筆した紀要が出来上がり、
冊子をいただきに来ました。
タイトルは、
『住民主体で運営する多世代共生型の居場所の財政効果』について。
地域リビングを運営してきたことを一つの形で表現できました。
今まで、共生型の居場所は、どのような人がどれだけ利用していて、どういった福祉的効果や財政効果があるのかが分かりにくい実態がありました。
そこで、世代や国籍、障がいの有無を超えて、多様な人たちが集う「多世代共生型の住民主体で運営する福祉的機能を備えた常設の居場所(共生型の居場所)」は、今後、地域福祉を担う新たな手段の一つとして適切な財政確保を検討すべき一定程度の財政効果を見ることができるのではないか、を仮設とし、共生型の居場所の財政効果を明らかにすることを目的とした研究を行いました。
その結果、財政効果額は年間20,427,347円となりました。
今回の手法は、既存の行政サービスを利用した場合の経費の積み上げであり、財政効果を示す一つの方法でしかなく、今後多角的な検証が必要ですが、参考になる数値を出すことができたと思います。
現在、試行錯誤の結果、制度内の事業を組み合わせ、持続可能な複合拠点をつくろうとしていますが、これからの社会を考えれば住民主体で運営する多世代共生型の居場所の効果をしっかり受け止め、予算化していくことが重要と考えています。
この結果を、様々な方にお渡し、地域の交流拠点の普及につなげていきたい思います。
ご指導いただきました 亀井 善太郎 (Zentaro Kamei)先生、稲葉 剛 (Tsuyoshi Inaba)先生、中森先生、21世紀社会デザイン研究科の皆様、
そして、サポートしてくれた仲間、地域リビングのみんな、ありがとうございました!!