2020年5月15日
【子どもの遊び場についての陳情→東板橋公園も採択○へ】
【子どもの遊び場についての陳情→東板橋公園も採択○へ】
一昨日は、区民環境委員会でした。
板橋区の小学生(当時)が出した陳情「子どもの遊び場についての陳情:東板橋公園の件(11/28受理)」について、3回目の審議。
ついに、委員会で「採択○」となりました!
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●陳情の内容
東板橋公園のグラウンドの団体の予約を一定の日にするなど、一般開放を使いやすくしてください。
●陳情の理由
東板橋公園の団体利用日をバラバラではなく、一定の日に予約するようにしてほしいです。(例として、東板橋体育館では、決まった日に団体が使っています。)今、僕たちは現地に行かないと遊べるかどうか、確認できません。なので、予約できる曜日を決めて下さい。水曜日は授業が5時間とひかく的に短いです。なので、できることなら水曜日を一般開放できるようにして下さい。
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●解説
都内はどこもそうかもしれませんが、子どもたちがボール遊びをできるスペースが不足しています。
今回の陳情で取り上げられている東板橋公園は、広い運動場に高いフェンスがあり、ボール遊びをするには格好の場。
今までは、当日にならないと、団体予約が入っているか否かわからず、こどもたちは、当日見に行って、「遊べるかどうか」の確認をしなければならず、活用しにくい現状にありました。
今まで、2回の委員会で、「継続審査」となっていましたが、その中でも、徐々に変わってきたことがあります。
<一般開放が使いやすく>
この陳情が出たことによって、まずは、一般開放を使いやすくすることために、下記のことが進められました。
・団体予約を前日までに申し込みから、利用したい日の前月の20日までに変更。
・団体予約が入っていない、一般開放の日を前月の21日〜25日に、近隣の学校へ掲示、区のHPにも掲載。いつ開放されているかが事前にわかるようになりました。
<開放日を一定の日にしていくことについて>
・3月については、金曜日に利用しない団体があったので、金曜日を中心に開放してきました。
・4月は、4/3のみの開放となりました。
・今後は、第4水曜日が固定で開放される見込みです。
・週3日団体利用されている方々と板橋区の担当課長が調整を行い、団体利用の方々がご協力してくださり、毎週月曜、半分を一般開放とできる可能性が出てきています(条例改正が必要)。
一般利用VS団体利用としたいのではなく、互いに譲り合いをすることが重要なので、前向きに進んできて、とても嬉しく思っています。
●3月の一般開放の利用状況
3月に、事前周知をし、初めての手法で一般開放がされた結果、利用者数は、以下のようになったとのことです。
6日(金)200人
13日(金)100人
31日(金)60人
2月の変更前は、0人ということもあったそうで、運動場の有効活用に大きな効果がありました。
途中経過ですが、当事者ではなければ分からない視点が、このように運動場のあり方を進化させたと思います。
私自身、陳情者のこどもたちの活動に、大人の応援団の一人として参加してきましたが、勉強になることばかりでした。
●委員会の審議過程
今まで、私は採択を、それ以外の会派は「継続審査」としていました。
前向きな意味で継続とされていた方も多かったように思います。
<取り下げの打診>
3回目の審議となった、今回の委員会では、
一度、自民党の会派から、「陳情者に陳情の取り下げの打診をしてはどうか」といった提案がありました。
すでに、自民党として動いてきた結果、一般開放の日が分かりやすくなっていて、願意は達成されているのではないか、願意が達成されていれば取り下げるということもあるのではないか、ということからのようです。
取り下げの打診は、全会派の賛成がなければ行われません。
わたしは、取り下げ依頼には、賛成できず、その旨、発言したので、取り下げ依頼はしないことになりました。
<取り下げ依頼に賛成できなかった理由>
・陳情をされた時点では、一般開放の日が分かりやすくなっていたわけではないので、陳情内容は妥当であること。
・今まで、この陳情は、継続審査となっていて、それぞれの会派が、願意が達成されるように動いてきたのだろうし、もし、その動きに示されるように、陳情に賛成しているのであれば、採択すれば良いはずではないか、ということ。
・まだ、一般開放日は月1回のみであり、今後、月曜日の半面開放を進めていくなど、やるべきことがあること。(すでに、利用されている団体さんは、半面開放の協力を承諾してくださっていて、あとは、区が条例改正を行えば進められる状況です。)
<採決へ>
そのあと、採決に。
最初、採択3、継続2、不採択3となりました。
ドキドキの瞬間です。
採択3:公明党、井上が属す「無所属の会」
継続2:共産党、無所属(NHKから国民を守る党)
不採択3:自民
継続審査が否決されたので、継続だった方は態度を示すことに。
採択4:公明党、共産党、井上が属す「無所属の会」
不採択4:自民、無所属(NHKから国民を守る党)
採択と不採択が同数に。
委員長採決に委ねられ、最終的に「採択○」となりました。
今後、本会議で最終的に決定されます。
今回の陳情の内容については、どの会派も前向きにとらえてきているように思います。
政党や会派を超えて、是々非々で議論し、採決が行われればと願っています。