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2020年3月17日

3月10日に行われた、区民環境分科会質疑応答箇所まとめ

3月10日に、区民環境分科会が行われました。

井上の質疑応答箇所をまとめましたので、ぜひお読みください。



【新エネ・省エネの予算等について】
○井上温子
最初に、新エネ・省エネについて。予算額が減少しているがその理由を教えてください。
○環境政策課長
平成11年度から太陽光発電システムの助成制度を始め、それ以来、いろいろアレンジしながら現在にいろんなメニューを重ねてきています。来年度ちょっと数が減るという状況になっていますが、ある一定期間が経過しているという部分もあり、ある程度頭打ち傾向が見られるのかなと考えられています。
その1つとして、太陽光設備なんかについては、固定価格買取制度、FITが、こちらも終了するということも影響されていますし、逆に蓄電池等は今後は有用性も再確認されているというところもありますので、今後については、いろいろ検討の余地はメニューとしてはあると思います。
ただ、これは3か年の実施計画でやっているということもあるので、総体的には3か年の数でやっており、最終年度になるので、その残り部分について前年に比べると減少しているという部分があります。
○井上温子
HEMS(家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム)に関していうと、27年度が112件でしたが、30年度になると16件になっています。今、来年度は何件を見込んでいるのかも伺いたいのですが、全ての住宅にHEMSを入れていくのだという方針も示されていて、本来あまり減少していくものではなかったはずだと思いますが、その理由をお聞かせください。
○環境政策課長
HEMSですが、来年度は件数的には見込んでいるのはゼロ件になります。HEMSですけれども、単体で使われることがあまりないと考えており、ほかのメニューと組み合わせることで、今後検討する余地があるのではないかと考えています。
○井上温子
そうすると、単体で利用しないのであれば、ほかのメニューと一緒に助成をしていくということを検討してこなかったのか。3年間、27年度112件で一番多くなってから、28年度25件、29年度20件、30年度16件と、すごく下がってきている。これは何年も前から分かっていたことで、その要因を分析して改善してこなかった責任があると思うのですが、いかがですか。
○環境政策課長
おっしゃるとおり、だんだん数が減ってきているという状況を目の当たりにしている部分は当然あります。その部分で、来年度、今までの実施計画の結果、実績等を踏まえそれを参考にしながら、地球温暖化対策実行計画の新たな策定というのもあるので、その中を含め、HEMSの利用というか、補助の仕方については、改めて検討する余地があると考えています。
○井上温子
また、区としては、CO2削減目標を達成しているという見解を述べていらっしゃいますが、25年度に削減目標が年間324トンですよね。30年度374.2トンが目標値となっていますが、そもそも平成25年度から毎年369.3トンの削減ができていて、目標値の見直しがまず必要ではないかと思います。25年度から達成できている、目標値を324トンで掲げてですね。30年度374トンですが、28年度には年間で467.6トンの削減が毎年できているという数値になっています。目標値がそもそも間違っているのではと思いますが、いかがですか。
○環境政策課長
委員のおっしゃるとおり、25年から30年度の実績、この合計が削減量として、実績として2,400トン程度削減したということで、目標値が2,090トン程度ですから、310トン程度は上回っている計画になっています。計画の数値については、今後、全体の新たな地球温暖化対策実行計画の削減量の検討をするときに、2050年度、東京都がゼロを掲げていますので、それに向けてCO2の削減量の各年の全体的な計画期間の間の削減量というのは、今後、学識経験者等を踏まえて適切に決めていきたいと考えています。
○井上温子
既に来年度の目標削減量が決まっていたら教えてください。
○環境政策課長
来年度の計画については、まだ決まっていません。あくまでも来年度、地球温暖化対策実行計画の中で削減量を全体として決めて、それを各年でどうしていくのかというのは改めて検討することになると思います。
○井上温子
目標値というのは、現状よりも少し前に向かった数値を出していただかないと。最初からクリアできている目標値を設定されたのでは前に進んでいかないと思います。委員会などで幾ら目標を達成できていますと言われても、そもそも、目標達成できる数字でしょうと言われてしまっては問題だと思うので、一歩先を行った目標設定をしていただくということを約束していただきたいですが、いかがでしょうか。
○環境政策課長
申し訳ございません。現行計画は来年までになるので、来年度のCO2の削減量につきましては202.1トンということになります。
今後ですが、様ざまな検討を踏まえ、東京都、国、あるいは世界の潮流等も含め、その辺りを総合して、CO2の削減量の数値というのは決めていきたいと考えています。
ですので、目標もあまりにも高過ぎたりすると達成できないこともありますし、あまりにも低過ぎてもすぐ達成できてしまうということもあるので、その辺は専門家の方々踏まえて設定していきたいと考えております。
○井上温子
202.1トンというのは、太陽光と温水器と蓄電池とHEMSと電池システムのところまででしょうか。30年度までは目標が374.2トンですから、202.1トンが目標というのはちょっとおかしいと思います。多分、土木部とかが街路灯等をやっているから、そこを除いた数値なのかなと思うのですが、その辺の説明をきちんとお願いします。
○環境政策課長
これは、新エネルギー・省エネルギーの普及啓発についての計画になりますので、来年度については、太陽光設備が25件、燃料電池が50件、断熱化住宅の補助については20件、HEMSはこの中にないということになります。あと、そのほか既存照明のLED化が個人住宅と集合住宅、それぞれが30件、45件、事業所については省エネの設備で5件で、この合計で202.1トンという計画になっています。
○井上温子
その辺の軸もいろんなものを見ると全く違う資料が出てくるんですよね。私は区から頂いた新エネ・省エネ機器助成制度の実績の目標値と実績の資料を見させていただきました。そのときに、今の目標値が202トンと言われてしまうと、今までの計画とどこで整合されているのだろうとなり、全体的にきちんと見直ししていただきですし、達成できる数値を出すのではなく、一歩前の数字を設定していただきたいと思います。
あと、このCO2の削減目標を見ていくと、先ほど言った街灯の更新のLED化というのは土木部の所管なので質問はしませんが、削減効果がこのうち218.53は既存の照明のLED化によって行われていて、全体から見ると、ここの街路灯のLED化で多くのCO2削減ができていますとなっており、それ以外で削減されている数字というのはかなり少ないと分析できます。
ということは、LED化が進んでいるだけで、ほかではなかなかCO2削減が進んでいないという形になると思うのです。これを来年度、地球温暖化対策だとか、CO2削減、環境に優しいまちづくりということで、きちんとこの辺を分析しながら議論していっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○環境政策課長
確かに既存照明のLED化が非常に効果が高く、取り組みやすいということで、非常に件数も多く、CO2の削減効果も非常に大きいというところが現在の状況になっています。太陽光等はだんだん数が減っていったりとか、ほかも今までやっていたものがなくなったりしているメニューなどもありますが、この辺り、例えば組合せ方とか、先ほどのHEMSの話もありますが、どのようにやれば効果的にCO2が削減できるかは、新たなメニュー等を考える検討の中で、地球温暖化対策実行計画区域施策編を作成する中でも踏まえて考えていきたいと思っております。
○井上温子
ぜひお願いします。HEMSに関しては、IoT等いろんなものの組合せで、今発展の可能性もあると思いますし、既存の政策をただずっと続けるのではなく、数値をきちんと見直していき新たな政策につなげていっていただきたいと思います。

【スマートシティについて】
〇井上温子
スマートシティに関しては、今回提案募集はなしということでよろしいのか、お伺いします。
○環境政策課長
スマートシティについては、これまで民間の事業者の方から様々な提案を受けるというような事業方法でやってきましたが、その提案事業の中で区の課題等になかなかマッチしないものもあり、来年度からは、区の課題を新たに洗い直して、それに対して提案をしていただける民間事業者の方を、できればプロポーザルで選定させていただき、課題解決に当たるような事業を提案していただきたいということに展開していきたいと考えております。
○井上温子
スマートシティって、もともとその区の課題にマッチするかしないかということが大事だったんですか。
○環境政策課長
全てその区の課題にというわけにはいかない部分があるかもしれませが、少なくともIoT等を活用したまちづくりということを目指すところでは、やはり区で持っている区の中の課題をきちんと洗い出し、そこに対する解決の提案をしていただけることが近道であるのではと考えています。
○井上温子
スマートシティについて調べようと、ホームページを拝見しましたが、まず議事録が公開されていないですよね。傍聴も不可、非公開と見たのですが、間違いないですか。
○環境政策課長
その辺りは、すみません、ちょっと確認させていただきます。
○井上温子
担当の課長がそこを知らないというのは、施策としてはちょっとどうかなと思います。私はスマートシティの審議会の議事録を見たいと思って見たところ、次第というか、話合う事項しか書かれていませんでした。傍聴は不可とするとあり、スマートシティって、もともと最初に委員会で計画を聞いたときは、すごく夢がある話だなと思い、大変期待をしているプロジェクでしたが、区民参加型で事業者が提案してきてもらうというときに、審議の経過が読めないのは、そもそも失敗の要因につながるのではと思いますが、いかがですか。
○環境政策課長
申し訳ありませんでした。非公開になっているということは今お伺いしまして、今後、その在り方等については、どのようなものが適切なのか確認しながら研究していきたいと思っております。
○井上温子
プロポーザルにしてしまうと、せっかくスマートシティというのでみんなでやっていこうとしていたのが、今までとあまり変わらずに、板橋区が自分たちが解決したいことを何かやってくれる人はいませんかと公募にかけるような話になってしまい、もともとの計画から大きく逸れてしまうと思います。あのようなバックキャスティング手法を使っているということで、当時の委員会でも何だそれはという議論もありましたが、未知のことをやるときには時間をかけないと熟成していかないと思います。板橋区って、市民活動・NPO活動も含めて、新たな事業者が面白いことをしてくれる機会というか、提案してくださる機会がとても少ないように思っていて、それを時間をかけて熟成させていく、発展させていく辛抱のようなものが必要なのではないかと。1、2年ちょっとで駄目だったからやめます、プロポーザルにしますとなってしまうと、つくってきたものがまたゼロになってしまうのでは。
さらに、審議会のメンバー等を見ると、既存の方たちが多く、特に新たなことをやった実績のある方は入られていないように思います。そうすると、その議論も発展性がないと思うのです。ですので、その辺、きちんと趣旨をもう一度見直すということが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
○環境政策課長
区発と言っておりますが、区のある程度その課題を見つけ出して、それに対してプロポーザルをして提案をしていただくということで、この辺りが当初の考えからずれていくのではといことですが、まず区のほうの課題を出すときに、区職員自身も様々な自分たちの課題を改めて見直し、それに対して勉強を重ねるという部分があった上でのプロポーザルをやっていきたいと思っておりますので、大きくその計画や考え方からはずれるということは今のところは考えていません。
ただ、今までどおり行っていると、事業者の方々から提案を受けたものが貴重なものの、いろいろあり、今後の参考になるというものも多々あると認識をしていますが、より課題に近づけ、それを解決していく近道というのはこの方法がいいのではないかと今考えているところです。
○井上温子
こういった事業をやるときに、プロデュース能力というのがすごく問われると思うのですが、区として、いろんな事業者さんのところに伺って話を聞いたり、つなげたりということはされてきているのでしょうか。待っていても提案は来ないと思いますし、事業の趣旨も皆さん理解されていないと思うのです。自ら区内の団体さんを調べて、様々な思いや取組みをされている方たちのところに訪れ、話し合っているのでしょうか。自ら出向いていくという姿勢が必要だと思いますが、いかがですか。
○環境政策課長
これまでに出向いたかどうかというのは、確認をする必要がありますが、基本的には今までは来ていただいて提案を受けているというような状態だと思います。
今回、地球温暖化対策実行計画の中で、事業者の方々にどういう取組みをしているのかということはお聞きしていますが、ちょっと趣旨とは違う部分になりますが、事業者の方々にアンケートも500社程度取っており、どういう取組みをされていて、どういう課題をお持ちなのかというのは把握しつつあるという部分もあります。我々の課題、事業者の課題、区の課題についてどのようなお考えをお持ちかなどを、場合によっては直接伺ってお話を伺う姿勢というのは拒むものではないと考えております。

【板橋のいっぴんについて】
○井上温子
いっぴんについてお聞きします。いっぴんのリニューアルをこれからされていくとのことですが、新規団体を募集したり、団体の再選定をしたりがあるのか確認させてください。
○産業振興課長
こちらについては、これまでの部分と、どういう形で生かしていくかということも含めて、ゼロベースで考えていきたいと思っているところです。
○井上温子
そうすると、まだ決まってないっていうことなのでしょうか。
○産業振興課長
これから、中身について、スキームについても一定程度、事業者等民間のノウハウも活用しながらということで、委託事業で進めていきたいと考えております。
○井上温子
また委託なのかという感じですが、板橋区としてどういう方針でいっぴんをやっていくのかというのはきちんと考えなければと思いますので、今までのいっぴんさんを排除したいという意味ではないのですが、いっぴんの事業所さんが決まってから、長らく新しい事業所さんは参加できなかったっていうところはやはり反省すべき点が多いですし、いっぴんであるからということでいろんなお祭りに出展できたり、板橋区役所の1階で販売できたり、様々な機会を得られたということは事実ですから、きちんと新たな団体を再選定というか、新たな魅力的な商品もきちんと入れ込めるような形というのはやっていただけるのかどうか、もう一度確認したいですが、いかがでしょうか。
○産業振興課長
板橋としての新たなブランディングの戦略の策定というようなところを含めて考えていきながら、その中でいっぴん事業をどうしていくかというところを含めて、板橋らしさを出しながら、その後の販路拡大であったり、売上げ増加、こういったようなところも考えながら、新たな板橋のいっぴん事業スキームというところを再構築していきたいと思っています。今後の展開というところでは、ある程度ノウハウは頂いたりはしますが、区として板橋のブランドというようなところを視野に入れて考えていきたいと思います。
○産業戦略担当課長
今、井上委員の質問の中で、従前、私も先ほどお話しした部分というのは飲食中心のイメージがあると思うのですが、これ自体は工業の部分をメインでやっていますので、これが今どうなるかというのは未知数の中で申し上げるので、ちょっとご容赦いただきたいのですが、例えば工業製品で板橋の魅力をPRできるものがないかとか、伝統工芸とか、様々な視点で板橋区の魅力を高めるためのいっぴんというところを視野に入れた検討をしていきたいというところです。
そこがひいては板橋のブランドにつながっていくのかなという思いです。
○井上温子
もちろん飲食だけじゃなく、様々なものを魅力的に伝えていくということ自体は必要だと思うので、領域の拡大というのは賛成するものではありますが、そもそも今までやっていた事業をきちんと運営できなければ、拡大すら、本当にできるのかと言われてしまうというのが実際だと思うので、一回委託事業でぽんとやりましたでなくて、きちんと10年もつようなスキームを築いていただきたいと思います。
長くいっぴんについてはやってきて、やっとではないですか。それが5年、10年、20年たってもきちんと見直し等が定期的にできるような計画というのがないとやはり難しいと思うので、最後、その点をお伺いします。
○産業振興課長
これまでのいっぴんは、平成15年のに初めて選定されてというようなことで、一定程度区民への理解と周知というのはできているのかなとは思っております。
一方で、当時区で携わりつつも、自主的にいっぴん会というのができたのですが、そこのほうにシフトしていくというのが少しトレンド的なところはありましたので、一方で、区がその後携わらなくなってしまったが故に、いろいろと課題が出てきてしまったかなというところはあります。その辺はしっかりと反省をさせていただきながら、販路拡大や、その後の販売促進のフォローアップなども含めて、区でも一部携わっていきながら、自主性は尊重し進めていきたいと考えております。
○井上温子
自主性というのはもちろん大事かもしれませんが、きちんといっぴんというブランドがどういうものなのか等、いっぴんに対してある程度の優遇をしていくというところがあるわけですよね。そうすると、公平性みたいなところも出てきますから、その辺の管理をきちんとしていただきたいと思います。

【新型コロナ対策について】
〇井上温子
次ですが、新型コロナ対策で産業振興課にお伺いしたいのですが、私が大山にあるお店に伺ったところ、3月、4月で600人の予約減、300万円の売上げ減が見込まれているというようなお話を伺いました。経済的な打撃がかなり大きいと思います。
国や区でも、いろんな融資等様々検討はされているなどあると思いますが、それで結局のところ、また借入れが増えるということなのですよね。経営がうまく回っているところもあれば、回ってないところもあると思います。今、全て中止というムードがあります。これは事務局を通じてそちらに要望させていただいたことですけども、中止ではなくて延期を呼びかけていくということだけでもムードが全く変わってくるのかなと思うのです。
3月、4月って出会いと別れの時期で、本来だったら様々な催しがあり、きちんとそれをやってから新年度を迎えるというところがあったと思いますが、小中学校(の催し)も含めて、おそらく区役所の中でも皆さんの部課長で退任される方がいらっしゃる等いろいろあると思います。全て(行事や催しが)中止となると、区役所だけの行事でも相当な経済損失なのです。それを、5月、6月でも何月でもいいのですが、落ち着いた頃に延期にしていきましょうという呼びかけを、ぜひ区にしていただきたいのですが、いかがでしょうか。
○産業振興課長
確かに飲食店への、送別会であったり、4月以降に行われる歓送迎会であったりと、団体利用というようなところは、今は密閉された飲食を伴うような環境だと新型のコロナウイルスの感染の拡大につながってしまうんじゃないかというようなことが言われておりますので、その辺のキャンセルというのは飲食店のほうでもやむを得ないと感じているところだとは思います。
一方で、日頃お付き合いのある仲だと思います。それは人と人のつながりというようなところではあると思いますので、前回キャンセルしてしまったので、次回は、収束した際にはそこでやりたいというようなことは、多分お客様方の中にも意識としてはあるのだと思っています。
一義的には、個々のお店とお客様との関係の中で対応すべきものだと考えておりますが、こういった有事の際ではありますので、今後、国全体としてどうしていくかというようなところも含めて潮流が来ようかと思いますので、そういう指針等々に準じて区としても対応をしていきたいと考えております。
○井上温子
一義的にはお店とお客さんの問題みたいな話をされるのですが、小さな自治体としてできることは、そう多くないと思うんですよ。融資とかそういったお金のものも、区ができることって少ないですよね。一番何をすべきかといったら、やはり呼びかけだと思うのです。
中止したからまた今度、来年は使おうとかって、1年間はすごく長いです。様々な業種の中で大変な危機に瀕しているところはあると思うのですが、飲食店はといえば、3月、4月、12月って1年間の中でも一番売り上げなければいけない時期だったりするわけですね。懇親会等をメインでやってらっしゃるところに関しては。そういうときに、一番お店とか区民に近い自治体が呼びかけられなくてどうするのかと思ってしまいます。
だから私はお願いをしているのです。お金をさらに借り入れやすくさせてあげるのも、もちろん一つです。それはなくてはならないかもしれませんが、それ以上にやることというのが、板橋区の職員の人たちの歓送迎会等を、6月に延期してやっぱりやりましょうよとか、そういう1個1個の積み重ねだと思うのです。いかがでしょうか。
○産業振興課長
区の職員というようなことで、私は個人的にお店に一定程度迷惑をかけてしまったかなというようなところがあれば、実は恩を返していきたいなと思いますが、それを区として区民の方々に言うというところはちょっと出しゃばり過ぎているのではというふうに感じているところではあります。これは私見ではありますが、やはりそれぞれ培ってきた人とのつながりというようなところで対応すべき、人に言われてするものではないのではないかというふうには考えております。
○井上温子
いや、個人としての話を聞いているのではなく、区役所の中でも呼びかけていただきたいと思うし、きちんと冷静にやっていく必要があると思っていて、全部自粛自粛で、全部中止なんですよ、今。
でも、このムードをやっぱり区役所っていうのはきちんと冷静に捉えて、落ち着いたら延期で開催しましょうねと。きっとそこまで中止したことにより、どれだけ大変な思いをされてる方がいるかと想像がつかない方たちも多くいらっしゃると思うのです。
地域の経済を支えるというのは、区民一人ひとりの行動だし、板橋区役所の皆さん一人ひとりの行動だと思います。そこの原点に返って、呼びかけ等の行動を起こせないのだということに、私はちょっと致命的だなと思っていて、一番区民に身近で、お店に身近で、お店の人たちが今どう思っているのかなど、1店舗1店舗に行ったら、そういった呼びかけ等をやっていくというのはいいと思うのです。今、コロナがまだ落ち着いてない時期だから難しいというのは分かりますけども、落ち着いた頃にもう一回やりましょうねと、希望を与えるということも一つだと思います。
今、小学校、中学校とかの卒業生の年代の方たちって、すごく悲しそうじゃないですか。違いますか。大学等も卒業式がなくなってしまって、すごく落ち込んでるじゃないですか。でもそういうときに、板橋区の催しに関しては延期してやりましょうと呼びかけられないものでしょうか。
○産業振興課長
産業振興課長として申し上げたいと思いますが、そういった部分では、やはり一定程度お店、キャンセルに伴ってご迷惑をかけたというようなところが意識はあると思います。繰り返しになりますが、それまでの人と人のつながりというところでしっかりと対応していくべきことだとは思っております。
それを逆に区として発信していくというところでは、まだどういった影響があるのかというようなところも深く考えながら、区としての見解を出さないといけないかなと考えております。
○井上温子
多分、趣旨が伝わらないようなので、もう次にいきます。
私は、原点に立ち返ってやっていくべきだと思うし、板橋区役所の皆さん一人ひとりも地域経済を支える消費者すよね。そこがやはり原点としてなければ、地域経済を支えていけないのではないかと思います。

【ボランティアセンターの対応・在り方について】
〇井上温子
集会所に関しては今お休みをしているということですが、ボランティアセンターに関してはどのような対応をされているのでしょうか。また、コロナ対策で何か動かれているようであればお伺いします。
○地域振興課長
ボランティアセンター等の貸室については、現在集会所等と同じで利用自粛をお願いしており、3月の新規利用受付は停止ということで運営してございます。
○井上温子
緊急時の対応として、ボランティアセンターとして今何をされているのでしょうか。
○地域振興課長
現在のところ、利用自粛等以外、積極的な緊急対策は行っていません。
○井上温子
ボランティアセンターは、市民活動の拠点であり、今、子ども食堂などでも開催を続けるか否か、それぞれの団体でかなり揺れていたりします。行き場のないお子さんのために、開け続けている方など、いろいろいらっしゃいます。そういった点において、ボランティアセンターが貸出しをやめるというのは、決断としてよろしいのでしょうか。
集会等をする権利は守っていかなければいけないし、集会所に関しても本来同じかもしれないのですが。例えば学童等が、かなり人がたくさんいるところで、そこには通わせたくないとか、学童はちょっと子どもとの相性が合わなくて行けないだとか、現状が不安で話し合いたいとか、皆さんそれぞれいろんな思いがあると思うのですが、そういったときに特にボランティアセンターは開けるべきだったと思いますし、集会所は一律閉鎖でよかったのでしょうか。
○地域振興課長
ボランティアセンターの受付自体はやっておりますので、ご相談をお受けできる状態です。
ただ、ボランティアセンターの貸室または集会所については、やはり今回、区として貸室の扱いについては、感染症拡大を防止するため人がなるべく集まらないということが指示ですので、そこは利用自粛のお願いと3月分の新規受付を停止しているところです。
○井上温子
質問の趣旨が伝わらないのかもしれないのですが、集会をする権利というものの阻害を、そんなに簡単にして大丈夫なのでしょうか。窓を開けて換気しながらやってくださいなどの呼びかけは必要かもしれないと思います。それから、利用定員の8割程度や5割程度にして利用するだとか、いろんな注意喚起というのはあるのかもしれません。学童等で結構人が密集しているような状況とか、社会状況を考えたときに、全部の場所を閉鎖していいのでしょうか。
何を根拠にされたのかが私には分かりませんし、今板橋区で感染者が何人いるの等の情報も保健所からはきちんと来ません。情報が把握できていない中で、集会する権利を阻害するというような構造というのはよろしいのでしょうか。
○地域振興課長
もちろん、集会の権利はございます。ただ、この状況で感染症拡大の防止、特にこの1週間、15日程度までは非常に緊急事態ですので、そういった権利の比較考量を考えながら、やはり今の段階ではコロナウイルスを阻止するのに全力を挙げるべきだと考えています。その意味では、今受け付けている方は利用自粛のお願いという形でしておりますし、新規の受付、取りあえず3月については利用停止としているところです。
○井上温子
特にボランティアセンターの原点に返って言うと、市民の人たちが今の問題を捉えて、何が起こっているのか分析して考え、自ら行動を起こしていくということが市民活動の原点にありますよね。お子さんたちが困っていたら、その活動を支援するわけじゃないですか。ボランティアセンターはその機能を果たさないのでしょうか。
○地域振興課長
もちろん、そういったご相談があれば、ボランティアセンターとして協力はしていきたいと思います。
○井上温子
そのときに、場所の貸出しというのがボランティアセンターとしては一番大きな役割ですよね。学童が密集していて、ボランティアセンターでそういった場をつくってほしいと言われたらどうしますか。
○地域振興課長
例えばですが、一般的な貸室は新規の受付を中止しておりますが、今回のコロナ緊急時、やはりそういったある程度の事業でやりたいという場合にはまた別ですので、その辺はケース・バイ・ケースで対応してまいりたいと思います。
○井上温子
そういった動きをボランティアセンターは今つくっていますか。団体の情報を把握したり、収集したり、話し合ったりして。
○地域振興課長
今の段階では、まだコロナは収束していませんので、そういったところはしていません。
○井上温子
収束したら、そういった対応はもう必要ないではないですか。収束する前だからするのですよね。
○地域振興課長
現段階では、表に出ず外出を控えるということが重要ですので、今のところ積極的に外に出て事業を行うということは行っていません。

【ボラセンの公募について】
○井上温子
ボランティアセンターですが、前々から要望してきた運営委員、公募委員を募集をし始めたと思いますが、これが3月21日までの募集となっており、一番コロナの時期とぶつかった時期の募集なのです。関心のある方へきちんと伝わっているのかすごく気になります。募集時期は妥当なのかということと、その広報の仕方、きちんと関心のある方に伝わるようにやれているのかを伺います。
○地域振興課長
公募については、今般、このコロナというところでは、不測の事態だったのでと思っているところです。
また、ホームページやその機関紙がありますので、機関紙のほうにも掲示をさせていただき周知をしているところです。
○井上温子
ボランティアセンター、今、閉館されているというか、貸出し等は中止しているということで、掲示に関しては見られないとは思います。さらに、今、自粛要請されているところもあり、機関紙が置いてあるところにもあまり人が通れない場合もあるわけです。その場合に、きちんと皆さん、ボランティアセンターですからNPOの情報はきちんと握っているのですよね。その方たちに、きちんとメールなり何かしらで周知しないと、参加の機会が得られなくなってしまうのではないかと思いますがいかがでしょうか。
○地域振興課長
登録しているNPOの方の連絡については、検討させていただきたいと思います。
○井上温子
また、決算の中で、今後の運営の在り方についてNPO主体で運営していけるようにしていくというお話が回答としてありましたが、オープンな場でやっていただくように要望しています。回答の中で、今後4者で協議していくというお話ありました。今どのような協議をしているかお答えください。
○地域振興課長
こちらについては、4者で4月以降、来年度以降、検討していきたいと考えております。

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