2020年12月2日
健康福祉委員会が行われました(2020/11/11)
11月10日・11日に、健康福祉委員会が行われました。
陳情審査の後は、所管事項調査があり、以下の件について意見を述べました。
私の討論箇所について、まとめましたのでぜひお読みください。
それぞれの資料については、以下のリンクから見ることができます。
【参考資料】
●「板橋区高齢者保健福祉・介護保険事業計画2023」の素案について
●「板橋区障がい者計画2023及び障がい福祉計画(第6期)・障がい児福祉計画(第2期)」の素案について
●「板橋区ユニバーサルデザイン推進計画2025実施計画2025」の素案について
【内容】
健康福祉委員会(2020/11/11)
―――――「板橋区高齢者保健福祉・介護保険事業計画2023」の素案について―――――
○井上温子
全体の計画としては、以前より共生や通いの場など、共生施策のようなものが盛り込まれるようになってきたと評価している。
【住まいについて】
○井上温子
67ページ最後のほうの段落に、中間的な住まいについての言及があるが、ここにセーフティーネット住宅や居住支援協議会との連携についても入れていく必要があるのではないか。厚労省と国交省が連携して、セーフティーネット住宅等を進めてきていて、板橋区においては、居住支援協議会で話し合われていることや、住宅対策審議会とかそういった住宅部門で言われていることが、なかなかこちらとつながっていないというような現状にあると思っている。
この間も策定の委員会を傍聴させていただいたが、地域包括支援センターの方から、住まいがなかなか見つからないというお話が指摘されていた。ただ、住宅政策課のほうに話をすると、例えばりんりん住まいるネットでは、住宅が見つからない方というのはそんなにいませんというような見解をお話しになる。
そうすると、やはり住宅部門と福祉部門で、住宅が見つからない人がいるか、いないかの認識の差というのが出てきてしまっている。結構福祉の現場の方から聞くと、かなり住宅、高齢者の独り暮らしで見つからないという声は多く聞かれますので、ここはもう少し、縦割りを越えて、住宅部門との連携を推進しますということを入れていただきたい。
○おとしより保健福祉センター所長
居住支援に関しましては、住宅政策、71ページのほうにネットワーク事業とか保証事業、住まいるネット等記載しているが、最初の67ページの部分に、住まいの課題、住宅部門との連携という形で、住宅政策のほうとも調整しながら、どういった書き方になるかというところで、検討させていただきたいと思う。
○井上温子
ぜひお願いします。りんりん住まいるネット自体が、福祉部門にあまり政策として反映されていないというイメージがあり、福祉事務所でもりんりん住まいるネットの活用は進んでいなさそう。例えばケアマネジャーさんにお伺いしても、りんりん住まいるネットがあること自体知られていない。
そうすると、りんりん住まいるネット自体に訪れる人が、困っている人で、なかなか高齢者とかでいないのだという認識がありますので、ぜひ課を越えて支援を進めていただきたいと思う。
【認知症について】
○井上温子
事業概要のところに、本人ミーティングと入ったことがとてもいいことだと思っている。ただ、基本方針に認知症の人や家族の視点重視とあるが、認知症のご本人をやはり第一に考えるというのが、これからとても必要になってくる。認知症のご本人と家族の利益が相反することというのがありますと言われてきていますし、認知症の人の意思とかを尊重するということを、もう少し分かるようなタイトルになったら、より好ましいと思う。
本人ミーティングに関しては、どういったことをこれから想定されているのかというのをお伺いしたい。
○おとしより保健福祉センター所長
認知症の連絡協議会とかもございますので、そういったところともいろいろご意見伺いながら、どのような形での開催がいいのか、今準備しているところ。
詳細がまだ決まっていなくて申し訳ないのですが、そういった協議会も含めて、形のほうは整えていきたいと考えているところ。
○井上温子
認知症の家族の方が参加している認知症カフェなどは、かなり増えてきて、同じような悩みを持っている人たちとつながることによって、本当に元気になった方々というのはたくさん見てきているので、こういった場自体も広げていっていただきたい。
あとは若年性認知症の方への支援というのが、少し短めで書かれていますが、ここは重視していただきたい。
やはりマイノリティーな方にこそ支援の手を差し伸べるということで、きちんと窓口があるということを、まずお知らせすること。
あとは「ここからステーション」なども通いの場とか、様々な場所につながっている方もいますが、本人に合わせたコーディネート機能が重要だと思う。
そういったことは多分やられていると思う。
本人の相談に乗って、本人が課題と感じていること、必要としていることに合わせて、サポートはしているのだろうけれど、事業になっていないというか、書かれていないのがもったいないと思うので、その辺うまく書けたらいいのではないかと思ううがいかがか。
○おとしより保健福祉センター所長
本当に認知症、ご家族もやはり理解がないと、委員おっしゃったように本人とご家族の考え方のミスマッチというものが出てくる。
そういったところは、やはり認知症に関しての周知、啓発のほうを、これからもさらにしっかりと取り組んでいかなければならないと考えている。
その周知の中で、先ほどおっしゃったように、どこに相談したらいいのかとか、例えば認知症を知るにはどうしたらいいのかとか、そういったことも含めて、私どももケアパスとかいろいろなパンフレットで周知はしているところですが、やはりまだ区全てに周知されているかと言うと、そうではない部分がある。
そこに関しては、先ほどの成年後見なんかもそうですが、区にも様々な、例えば包括や先ほど申し上げた民生さんとか、人的資源もありますので、そういったところも含めて、認知症の相談場所とか、認知症についての理解、そういった周知、啓発のほうはしてまいりたい。
若年性認知症のところも、確かにちょっと書きぶりはあまり書いていなくて、まだまだ認知症というが、若年性も含めて研究途上のところもございますので、これから大分いろいろ明らかになっていくところもあるというふうに、長寿医療センターのほうから聞いている。長寿のほうとも連携しながら、支援をしっかりできるような形でやっていきたいと考えており、この計画に関しても、もう少し周知のことや、支援に関して、しっかり書けたらと思う。
○井上温子
ニーズに沿った寄り添い支援をしますというふうな表現に換えるだけでも全然違ってくる。
支援をしますと書かれていると、何か応援していますぐらいな感じに聞こえてしまうので、実際保健師さんとか訪問看護の方とか、いろいろな方たちが、それは初期チームのほうの話になってしまうのかもしれませんが、あのチームが入った後でも、継続的にサポートしてくださっている例というのは、私自身も見ていますから、やってくださっている部分はすごく大きい。
しかし、読むだけだと、自分が若年性認知症になったときに、板橋区の支援はそこまで充実していない、ほかの区と比べてとかという話になってしまうと思うので、そこはぜひお願いしたい。
【人材について】
○井上温子
100ページ、101ページのところですが、99ページのほうに介護人材の確保を重要事項と捉えて、取組みを実施してきましたとあるが、私自身は介護人材がこれから相当不足していくというときの危機感が、あまり板橋区には感じられないというふうに思っている。
東京都だと将来1万人不足しますと、国の推計だと55万人の介護人材が不足する。これはすごく大きな社会問題だと思っていて、板橋区はどのぐらい不足すると見積もってらっしゃるか。
○介護保険課長
そもそもこちらとしては、介護職員さんが何人いらっしゃるかという数字が、事業所の働き方が違うので正確な数字はつかめていない。
ただ、先ほど委員おっしゃったように、東京都の数字が約1万人というところからすると、板橋区の規模からすると相当数の人数が足りなくなるという危機感は持っているところは疑いのないところ。
○井上温子
ここは、真剣に捉えて推計値を出したほうがよいと思っている。介護、医療、看護もですが、全部人ありき。
やはりいい人材がいるかどうかで、介護の質というのは変わりますし、人がいなかったら、どんな事業計画をつくろうとも、何も成立しない。だからやはりそこはもう少し真剣に捉えていただきたいと思っている。
次の計画で、新たに研修だとかそういったものを、どこに力を入れたのかというのもおうかがいしたい。
○介護保険課長
。特に重要な部分につきましては、100ページの初任者研修課程受講料助成事業、これは今までもやってきた部分ではありますが、事業者さんからここの支援については必要だということが、ニーズ調査で分かっておりますので、これは重要なものなのかと思っている。
また合わせて、その下の入門的研修と就労相談会についても、たしか夏ぐらいの委員会でもご質問いただいたと思いますが、やはり介護人材を担っていただく可能性のある間口を広げる意味では、非常に有効な事業なのかと思っている。
実際、9月に3回実施しましたが、昨日までの結果ですと、4人の方が事業者さんに対して内定みたいな位置づけで、お仕事をされるようなところまで運んだというふうに聞いておりますので、僅かずつではありますが、こういう取組みが非常に大事なのかと思っている。引き続き介護現場のニーズとか、現場の声を聞きながら、区としてもできるだけ支援に向けた取組みはしていきたい。
○井上温子
こちらの生活援助法のサービスのほうに関しては、私もずっと指摘させていただいて、人数の拡大とかそういったものもお伝えしてきて、少し改善してくださったのかもしれない。一方、例えば研修で言ったら実務者研修、しいなのほうから度々提案していると思いますが、そういったものを入れなかったのはなぜなのか。
また、今無資格者で働いていらっしゃる方が、基礎研修を義務づけますという通知が出されていると思いますが、認知症介護の基礎研修等も入れていく必要があるのではないかと思う。
この2点の研修を含み、いろいろな人材にお金、予算をかけていただきたいと思いますがいかがか。
○介護保険課長
確かに必要性については認識しているところ。
引き続き、どういったスキームがいいのか、現場の声も聞きながら、実態に合った施策展開は考えていきたいと思っている。
○井上温子
景気が悪くなると介護業界も人が増えてきたりするわけですが、やはり無資格者の人の研修というのは、かなり肝になると思う。
長くお仕事していただくためにも、やりがいを見いだしてもらうということも必要なので、これというのは、ここに書いてある研修だけでなくて、またその中でも追加でいろいろやっていく可能性があるという理解でよろしいか。
○介護保険課長
そこにつきましては、どういったものがいいのか、その在り方、計画については一応これがやるというようなところで予定しているところ。今後の、将来の課題というふうにしていきたいというふうに思っている。
○井上温子
ただ認知症介護基礎研修に関しては、多分通知が出ていて、やってくださいということだと思う。
だからその辺は臨機応変に対応できないと、これからの介護人材の不足に対応できなくなってしまったら、事業自体が全部つぶれてしまいますので、今既に訪問事業とかで人材がいないから断った例というのが、かなりある。その辺を踏まえてぜひやっていっていただきたい。
【通いの場について】
○井上温子
一般介護予防事業と介護予防生活支援サービス事業が一体化されていくのかということで、私自身は共生型の居場所という意味では、すごく好ましいと思うが、1万人に10か所通いの場をつくっていきましょうという指針が、板橋区で言うと600か所を目標にというふうな話になってくると思うのですが、そういった目標値というものは記載しないのか。
○おとしより保健福祉センター所長
1万人に10か所の国のほうの目安がありますけれども、今般国のほうで、通いの場の定義の明確化ということで、かなり広く、従前の通いの場プラススポーツ、生涯学習、あと公園、農園、民間企業、様々なところでやっているものが、介護予防に資するものであれば、通いの場に含むというような定義もされているところですので、なかなか目標値と言うと、そこを全部把握できるかと言うと難しい部分があり、少しここに明確に入れるのは難しいのかと。
個別には10の筋トレのように目標値を入れているのもありますが、そういう意味では、福祉の森サロンも従前から通いの場で入れておりますが、そこも含めると、もう板橋区には何百というような数、500ぐらいは多分行くのではないのか。
またこれから介護予防の関係で、健康寿命の延伸ということで、高齢者の皆様が例えばご自分たちで集う場を立ち上げたり、様々な場所で何か活動をされていくというところになりますと、個々人のところまでなかなか把握は難しいと思いますので、こういったところがありますというような提示はできるかと思うのですが、数値目標というのはなかなか難しいかというふうに考えている。
○井上温子
そうなんです、介護予防に資するということで言うと、昨日例で紹介した高齢者の人たちがプールを使っていて、それが有料でという話を紹介したのはそれが理由で、皆さん趣味でやっていらっしゃるけれども、それ自体も介護予防に資する活動なんだというような認識がやっぱり増えてきている。
だからそういった利用料の無償化とか、そういったものを進めるという根拠にもなってくるのではないかと思う。
訪問型は検討する、で終わっているのですが、これについては既に区長からの答弁で実施しますという方向が出ていまして、いつ頃を計画されているのかお伺いしたい。
○おとしより保健福祉センター所長
今いろいろ地域の資源を調べさせていただいている。訪問型に関しましては、そこからちょっと今制度設計のほうを考えてございまして、新しい事業ですので、来年のサマカンに私どものほうでは上げるような予定で考えているところ。
○井上温子
ありがとうございます。
※
○井上温子
先ほど、時間がぎりぎりになってしまい、通いの場の人口1万人に10か所が目標だということで、板橋区だと600か所ですよねというところで、福祉の森サロンとか、いろんな趣味的な活動も介護予防に資するんだということで、数えられないということで終わってしまった。私もそれに賛成した形で終わってしまったので、それはよくないなと思ったので質問させていただく。
600か所というのは、いろんな趣味の活動とかも入れて600か所なんですけれども、その中で先ほど、かなざき委員がおっしゃったように、要介護3まで総合事業が利用できるだとか、住民主体の通いの場への流れというのが何となくできてきていて、専門的サービスを受けることを阻むようなものだとよくないのですが、週に二、三回デイサービスとかに通っていて、プラス今までずっと要支援のときから通っていた通いの場に週に一、二回通い続けるとなると、介護保険で担える部分と総合事業で地域の中で見守れる部分というのが両立できるということなので、そのように受け止めていかなければいけないのそのようではと思っている。
そうすると、一般介護予防事業や、趣味のサークル、そういったところでもちろん受け止められる場合はそれはそれでよいのですが、通所型サービスBとかそういったものが一応別であるというのは、そこに3層コーディネーターというのを置くんのだというようにいろんな本を読んでも出ている。
今までサービス利用調整のボランティアリーダーにこだわるのはそこの部分で、先ほど、ケアプランでケアマネさんとのやり取りが必要になってくるのではという話がありましたが、やっぱりボランティアリーダーとか、そこに有償のスタッフが一人でもいればそういったことができるようになってきますよということで、通いの場での幅広く考えたのが600か所だとか、もう少し3層に値する活動に関しては60か所つくろうなのか、そういった目標値というのを私はつくれると思っていがる。
そこをぜひ検討して明記、間に合えばしていただきたい。
44ページの①の総合事業のところに住民主体の住民運営の通いの場として10の筋トレが挙がっていますが、もちろん10の筋トレ、広げていただいているというのはすばらしいことだと思いますが、これからやっていかなければいけないのは多様な通いの場をつくっていくことで、金太郎あめと言ったら失礼ですけれども、みんな同じ体操をしているというイメージではなくて、自分たちがやりたい活動を自主的にやっていく通いの場というのはとても重要なものになってくる。
そこにはやはり多様な取組みの推進、多様な通いの場の推進ということを一行でもいいので追記していただいたほうが、今、頑張って介護予防の活動をされている方たちもいいのではないかと思う。
3層コーディネーターというのも本来、協議体の中には板橋区に一つの1層の協議体があって、そこに1層のコーディネーターさんがいて、2層はその生活圏域でやっている2層の協議体があり、コーディネーターがいて。
3層が今、板橋区、抜けてしまっている状況にあり、現場がないといくら2層とか1層で協議体をやっても全然駄目という話になってしまう。
3層のコーディネーターをきちんと明記するということも重要だと思うんですが、目標値と3層コーディネーターについてと、44ページの通いの場のところに多様な取組み、多様な通いの場をつくるということを記載していただきたいというのが、3点あるんですが、いかがでしょうか。
○おとしより保健福祉センター所長
例えば住民主体の目標値ですと、包括が今、マネジメントしている方が多いのが現状ですので、その包括の圏域で通える場があるというのがいいのかなというふうに考えているところ。
実際、住民主体の通いの場でも今、ない地域はあるので、今後、目標と例えばさせていただくと、今ない地域に積極的にやっていただく方を求めていく、そういったことが考えられますけれども、数値的に挙げるのは今現在、難しい。
3層コーディネーターですが、実際にケアプラン、リーダーとおっしゃっておりましたけれども、例えば住民主体の通いの場でリーダーさんとかいらっしゃいますが、どういった位置づけで3層コーディネーターにするかというのは、今後検討させていただければと思う。
そこを明確に位置づけるかということについては、検討をさせていただきたい。住民主体の通いの場だけではなく、例えばほかの通いの場とかにも関係しているところですので、検討の余地があると考えている。
多様な通いの場というところですが、多様な通いの場、されるということは、実施者さんの方々のご判断で受入れというのはご自由な形でできるものだ考えていますが、こちらといたしましては介護予防というところでございますので、結果論として多様になるというのはよろしいかと思う。
もともと高齢者健康福祉計画の中で多様な通いの場という位置づけがなじむのかどうかというところがありますので、計画に多様なというのを入れるというのは、高齢者の中では少し違和感を持つ方もいらっしゃるかなというところ。
○井上温子
違和感を持つというのがちょっとよく分からない。今、実際に通所型サービスBで言うと多様な通いの場というのをつくってきていると思う。多様な人が参加するという意味で捉えられているのか分からないですが、介護予防に資する取組みとして様々なことがありますよね。
10の筋トレがいけないわけではない。10の筋トレをやる人たちもいたりだとか、あと住民主体で自分たちがやりたい事業を立ち上げて、活動を申請してと、今までもやってきていらっしゃるんですけれども、そこが住民主体の通いの場と、最初の①のところに全く入っていないと板橋区は10の筋トレを通いの場としてどんどん広げていきたいというような読み方になってしまうので、最初のところにもう少しきちんと書いたほうがいいのではないか。見解を伺います。
○おとしより保健福祉センター所長
ご意見としてこのことは承りたいと思う。
○井上温子
ぜひ検討を進めていただきたい。
やっぱり金太郎あめ的なものを広げるというものではなくて、今後の介護予防というのは住民が主体となって企画して、運営して、だからこそ継続してやっていけるというものになっていきますので、そういったところが何となく載っていないともったいないと思う。
―――――「板橋区障がい者計画2023及び障がい福祉計画(第6期)・障がい児福祉計画(第2期)」の 素案について―――――
【福祉園の民営化について】
○井上温子
最初に、31ページですが、福祉園の民営化の記載が9番にあり、ここを基に質問したい。
まだ民営化の検討を進めているところということで、多分補助の内容とか、そういったことは細かく書けない状況にあるということなのだとは思う。
一方、この間かなざき委員から、昔制度外でやっていたものを制度内でしたときに、7対1だとか、10対1だとか。そういうときに板橋区では手厚い支援をしていこうというような話が歴史的にあって今に至るのだというお話をお聞きした。そういうものは、こういった計画の根底にあるものとして残していかなければいけないのではないかと思う。
ですので、板橋区独自で手厚くできているようなこと、そのような歴史についての部分というのは、この計画の中でどこに入っているものなのか確認したい。
○障がい政策課長
今の委員ご指摘いただいた部分といったところ、そういった個別事業の細かなところまでは正直、計画事業の概要にとどまっており、なかなか記載ができていないという状況。
○井上温子
板橋区独自で特にこういうふうにした、国の基準とは違って手厚くしたのだという部分に関しては、私は板橋区の売りだと思いますし、板橋区の歴史であると思う。
そういったものを人が入れ替わっても新しい議員でも分かるようにしていただきたいし、新しく担当した職員の方が分かるような、そういった財産として残していくみたいなものがやはりページとしてあったほうがよいのではないか。
民営化についても、やはり民営化しますといったときに、歴史的に民営化する瞬間というのは、近い将来。その後、10年後、20年後、50年後もきちんと精神が残っていくように、そういったものはどこかしらに計画等に残していくべきではないかと思うので、認識を問いたい。
○障がい政策課長
この計画は、障がい者施策の総合的なところなので、かなりの事業があるという中、その情報がどこまであるのかといったところも勘案しながら検討が必要かなと思っていますが、やはり後世に残すといったところでは、伝えるという視点も必要かと思いますので、今ご指摘の件については、今後、検討させていただきたい。
その関連といたしまして、昨日のご審議の中での民営化の方針の中でそういったところがなかなか見えにくいというところのご議論だったと思いますので、そうした中での反映などということも今後、検討していきたいと考えている。
○井上温子
ぜひ福祉の板橋ということで、やっぱりずっと福祉を充実させていっていただきたいというのもありますし、財産として残していただけたらと思う。
【特別支援教室の充実、特別支援学級の整備・充実】
○井上温子
次に、39ページですが、特別支援教室の充実だとか、特別支援学級の整備・充実というのがありますが、この間、質問をさせてもらって、回答がなかなか出てこなかったのですが、特別支援教室や特別支援学級で教えている先生たちの専門性が私は問うていかなければいけないと思っている。
免許の保有率というのもすごく少ないし、特別支援の教え方というのも分からないで、異動される方もいらっしゃるというふうにお聞きしている。
今回、体罰というのも実際起きてしまっていますし、ここはやっぱり特別支援教室の充実や特別支援学級の整備・充実というのに併せて、教える先生方の研修の充実だとか、免許の保有率の向上というところもぜひ記載していただきたいなと思いますがいかがか。
○障がい政策課長
ご質問の件でございますけれども、指導室とも情報共有させていただく中、教員の先生方、都の職員といったところの配置でなかなか難しいところもあるというようなお話も伺っているところ。しかし、委員ご指摘のとおり、やはり質の高い支援というところに関しては、一つ研修であるとか、そういったところもあるかと思いますので、教育委員会とも調整させていただいて、反映については検討させていただきたい。
○井上温子
今、たしか免許の保有率は3割程度だったか。資料要求しまして、正確な数字は忘れてしまいましたが、それを4割にしていくんだ、5割にしていくんだというのは、数字でも見せられることだと思いますし、ぜひお願いしたいと思う。
【権利擁護・虐待について】
○井上温子
次に72ページなんですが、権利擁護だとか、虐待とかというところに移りますが、結局書き方があまりそんなに変わらなかったという思いで残念ですが、被害者を守るということをきちんと明確にした動き方をしていただきたい。
虐待が許されるものではないというのは当たり前の話で、それは全員がそうだと思われると思う。ただ虐待が発見されたときに板橋区がどう動くのかというのをきちんと計画に落とし込んでいただきたい。
被害を受けた方が事業所から去ってしまい、加害者の人が残ってしまうという事例が前にも発生したということがありましたし、そういうことを繰り返さないというのがいかに大事かというところが、何か一行でもいいから思いが伝わってほしいなと思う。
これだとまた同じことが起きますよね。結局白か黒かが分からないから被害者が辞めざるを得ないとなってしまうと思うので、その点、見解を伺う。
○障がい政策課長
今のご意見につきましては、前回もいただいたというところで認識しているところですが、例えば28ページ、重点項目5というところでは、障がい者差別の解消及び権利擁護の促進というような表現もある。
もしくは今、調整中の段階ではございますけれども、52ページの右側、空白を使ってコラムという形で虐待防止センターのお話をする中で、そういった区の姿勢なんかも示せるかなというふうに思ってございますので、議案に向けてその辺は調整をさせていただきたい。
○井上温子
ぜひもう少し具体的に書いていただきたい。被害者第一に考えたとか、被害者を第一に守ることを考えたとか、何かそういった記述がないと、白か黒か分からないとやっている限り被害者の方は場所を離れなければいけないというようになってしまいますので、ぜひ教訓を生かしていただきたい。
【自立訓練・生活訓練について】
○井上温子
次に、59ページ、自立訓練だとか生活訓練のあたりについてお伺いしたい。
以前、MoreTimeねりまという練馬にある障がい者の方たちのカレッジ、大学みたいなところに視察させていただいたんですが、最近、障がい者の方たちは働くことありきみたいなふうになってしまっているなと思っていまして、最近だと高校卒業して専門学校へ行ったり、大学へ行ったりということがよくあると思う。
高校卒業して100%働くことがよいのだというのではなく、進学してもう少し学ぶことができる場所がやっぱり板橋区にもできるとよいのではないか。
特別支援学校の先生方もやはり就職率を一番気にされていて、それが合っている方にはいいのですが、そうではない方もいるだろう。何かもう少し自立機能訓練、生活訓練のあたり、違った視点で学びの場やカレッジ、進学先をつくるというような発想というのは持てないのか。
○障がい政策課長
本計画を策定するに当たりましても、障がいのある方の自立といったところの捉え方ですが、こちらについては、策定委員会等でも様々ご意見をいただく中で、何も就労するだけとかではなく、サービスを使いながらといったところを含めて、障がいのある方が自分の特性に合った生きがいを持って生きられるようにということで、自立の捉え方もいろいろあるというようなお言葉をいただいたところ。それに合わせて表現等、反映させていただいた。
そういった中、議員ご指摘のとおり、特別支援学校卒業後の進路といたしましては、就労に限ることなく、一旦そういった学びの場に行くとか、そういったことも想定されるかと思いますので、そういったところの事業化といったところをどこまでこの計画の策定の範囲でできるかというのがございますけれども、計画策定の反映だけではなく、そういった場所の整備等含めて、今後どのようにしていけるか検討を進めてまいりたい。
【若年性認知症について】
○井上温子
次に、若年性認知症の件もお伺いしたい。若年性認知症というと高齢部門だというような捉え方になると思うのですが、若年性なので若い方もいらっしゃって、若い場合、もちろん介護保険も使えますけれども、障がい者の就労も使えるはずなんです。そういったものが全く記載されていないというのが問題だと思っていて、若年性認知症の方でやっぱり全ての機能がいきなり衰えるというわけではないときが多いので、就労とかの場のほうがいい場合もあると思うんです。
だから、その辺の記載がないとちょっとどうかなと思うのですが、いかがか。
○障がい政策課長
ご指摘いただいたとおりといったところかと思っていますが、今、本計画の中で若年性認知症に関する視点といったところは入っていないところですので、ご意見踏まえて、今後調整して、検討させていただきたい。
○井上温子
やはり忘れ去られてしまいがちな、人数的にも少ないのでなかなかクローズアップされないところですけれども、ぜひよろしくお願いしたい。若年性認知症に限らず、障がいでいろいろありますけれども、抜けてしまう人たちがいないようにぜひ計画策定していただきたい。
【農福連携について】
○井上温子
それから、先ほど他の委員からもありましたが、農福連携のことについても質問させていただきたい。
農福連携のよしあしはそれぞれが判断するところではあるかもしれたませんが、板橋区が協定を結んだことで相談員の方とか利用者の方とか、いろんな人たちに区が一斉に宣伝、告知しましたよね。
あれはどうなのかなと思う。新しいことが始まるので情報提供しますというのはよいことなのかもしれませんが、もしやるのであれば、全ての事業所とか、全ての障がい者施設、民間の情報をお届けするべきだと思う。いきなり農福連携で協定を結んで、一事業者だけ何か広報してしまうというのはちょっと問題があると思っていて、その点どのように捉えているか、お伺いする。
○障がい政策課長
今回の農福連携に基づいてそういう取組みを障がいのある方への周知という形で、事業所を通じてやらせていただいたところでございますけれども、委員ご指摘のとおり、様々な可能性といったところで、障がいのある方が選択肢を増やすという中では、多様な情報が届くといったところが望ましいのかなというふうに考えてございますので、今後そういった周知といったところに関して、またどういう手法があるかといったところもありますが、情報の捉え方含めて検討を進めてまいりたいというふうに考えている。
○井上温子
それは、協定を結んでいなかったとしてもいろんな事業所の新しい取組みの情報を周知してくださるということでいいのか。
私は、あれは障がい者のためという部分もあるかもしれませんが、企業が困っているという視点からつくり出された部分もあって、やはりそれで給料がそれなりにもらえる、だからそれを選ぶのだという選択を否定はしませんが、ただ何かいろんな捉え方があるわけですよ。それは全ての事業所、民間で頑張っていらっしゃる方たち、いろんな評価があると思う。
いい面、悪い面。それを全て公平にお届けする中で、障がい者の方たちが自己選択するという機会になればと思うので、もう一度再確認させていただきたい。
○障がい政策課長
私どもといたしましても、障がいのある方の自己選択といった範囲が広がるといったことはよろしいことかと思いますので、民間事業者含めて、適切に情報が届けられるような仕組みといったところ、考えさせていただきたいというふうに思っている。
【グループホームについて】
○井上温子
42ページのグループホームとかの部分ですが、板橋区の中にグループホームとかを一生懸命つくろうとされている方たちが結構いらっしゃって、でもその物件探しですごくつまずく。
耐震の問題だとか、広さの問題だとかで結局適している物件がないみたいなところがあって、そこをやはり板橋区として物件探しのお手伝いをしますというのに力を入れていただきたい。
これは住宅対策審議会でもお伝えはしたのですが、例えば空き家を住宅部門が調査した。活用可能なのが一定数あった。それを障がいサービス課とかそちらで把握していただいて、もしオーナーさんがオーケーであれば、一応そういった情報も提供さしあげられるわけですよね。住宅部門と福祉部門が連携することによって、グループホームがもう少し増えるのではないかと思うのですが、いかがか。
○障がいサービス課長
私どものほうで施設整備の所管をしている。今お話がありましたように、事業者の皆様からのご相談をお受けするという中で、今お話があったそういう空き施設の情報のマッチングというところまで現在、行き届いていない部分がございますので、そちらの部分につきましては、住宅政策課さんとお話等して情報共有する中で、事業者の皆様にも何らかの情報がご提供できるようなことができればよいのかなと思っておりますので、検討をさせていただきたい。
○障がい政策課長
補足ですが、計画の策定に関わる協議会等含めまして、やはりグループホームの拡充といったところは委員の方々からお話しいただいている中で、区有地の活用なんていうご提案も頂戴したところ。
そこにつきましては、政策経営部等とも協議の上、そういった手法も含めて事業所の充実といったところを今後、取組みを進めてまいりたいというふうに考えている。
○井上温子
ありがとうございます。ぜひお願いします。
【日中一時支援について】
○井上温子
最後に、日中一時支援についてお伺いしますが、事業所が日中一時支援をやるのをやめてしまったということで、利用できる方が今、減っていると。日中一時支援の報酬とか見ていてもなかなか難しい事業で、ここを増やしていきたいというふうに書いてありますが、どのような工夫をされる予定なのか、お伺いしたい。
○障がい政策課長
日中一時支援事業所といったところ、残念ながら昨年度、大きな事業所が撤退されてしまったといったところで、区としても課題と捉えている。委員ご指摘の中、なかなか報酬といったところが非常にお安くて、事業者さんの運営が苦しいというお話を伺ってございますので、区といたしましては、今後の報酬改定含めて、他の自治体の状況等も勘案しつつ、その報酬に対する補助含めて検討が必要かというふうに捉えているところ。
――――「板橋区ユニバーサルデザイン推進計画2025実施計画2025」の素案について―――
【取り組みの視点、指針について】
○井上温子
この計画を見たときに、何か地域保健福祉計画を見始めたのかなと一瞬思いまして、何か取組みの視点というところを読んでいると、24ページにありますけれども、何かあまり板橋区の計画にはない例っていうところまで、一番右側の行に、列にありまして、例えば外国から引っ越してきた家族の買物支援をしていた方の子どもが、その家族の方から外国語を教えてもらうようになるなど、お互いの存在を認め合う意識づくりをするって書いてあって、何かこういうところまで踏み込むってすばらしいと思った。
ただ、何かこれ一瞬だから地域保健福祉計画を読んでいるのかなというような、何か俯瞰したような、全体を見たような計画だなというふうな思いがあったのですが、ユニバーサルデザインもあらゆる計画に関係してくるものだという意味では、確かにこういう視点になってくるのかなと思い勉強になりましたが、その先読み進めていくと、指針に合わせて施策が3つずつあるのですが、その何か関連性が分かりにくい。取組みの指針と書かれていて、1って文章で書かれていますが、何のことを言っているのか。
例えば、人ならば人と言ってくれたほうが分かりやすいし、指針の2が暮らしを支えるまちの力を引き出すで、施策としては何が入ってくるのだろうというのが、読んでいても頭が混乱してしまう。ここはハードのことを言うのか、何のことを言うのだろうと。指針の3も同じ。まちが出てきて、まちの空間づくりを進めますとありますが、この2と3の違いって何だろうか。
指針の4は、ここは分かりやすかった。仕組みつくるのだなと。この計画自体の視点はよかった気がするのですが、後のほうへ行けば行くほど頭が混乱して、ユニバーサルデザインじゃないなと思ってしまう。
事業概要にいくと、さらに私には理解できない計画が並んでいて、どういう順番でこの事業を配置したのか。順番、この指針1に対して、①、②、③、④ってあるのですが、これどのような順番で配置されているのかというところをまず教えてもらいたい。
○障がい政策課長
こちら、指針ごとに事業の方向を体系的に整理させていただく中で、ひもづく事業というのをまず大きなくくりの中で整理させていただいた中で、細かにどれが1番、2番にしなきゃいけないというところで、その優先順位づけといったところまではしていないというところではありますが、こちらの中で、従前の計画から引き続くもの含めて、一定並び順といったところについては、整理をさせていただいているといったところ。
○井上温子
それがすごく分かりづらくて、例えば、49ページですね。指針2の重点事業として、26の福祉避難所とか、27の要配慮者の支援というのが入っていますが、51ページにも防災関係が推進事業として入ってくる。正直、これは重点なのか推進なのかは星マークでもつければ分かるから、防災は防災でまとめてほしいと思った。
最初のほうにホームページとか案内システムとかがあって、福祉避難所とか避難関係がきて、またお出かけマップとかコミュニケーション支援とかになるじゃないですか。そうすると、読んでいる側からすると、何の順番で読んでいるのかが分からなくて、結局ユニバーサルデザイン計画をつくるんであれば、全体を見たいんですよね。分けて見るのではなくて、福祉避難所ではこういう配慮をしますよ、要配慮者支援だったらこういうことをユニバーサルデザインとして考えますよと。
だからそれを全部一体化して書いてほしい。例えば、住宅のこと。住宅の中で高齢者に配慮すること、障がい者に配慮すること、子ども、子育て世帯に配慮することは何なんだというまとめ方にするのか。
それとも、そもそも高齢者を対象とした計画の中では、住宅はこういうことを配慮しましょう、交通に関してはこういうことが困り事としてありますというような、一言で整理するのか。何か全然まとまりがなくて、あちこちに行ってしまうので、計画と言えるのだろうかと思ってしまった。いかがでしょうか。
○障がい政策課長
こちらにつきましては、事業番号の振り方が、まず重点事業を先に持ってきて、推進事業を後に持ってきているという関係上、委員ご指摘のとおりテーマごとになってない部分が、虫食いのようになってしまってるように感じられる部分があるのかなというふうに思っている。
こちらにつきましては、そういったご意見があったといったところを含めて、見やすさという視点から、どういったことができるのか、考えさせていただきたい。
○井上温子
ぜひ、ちょっともう少し見やすくしてほしいなと思います。
それで、先ほどまちづくりの話もありましたけど、55ページのほうにユニバーサルデザインチェックってあるのですよね。
63ページのほうは調整会議、ユニバーサルデザイン推進調整会議があって、90番か、次のページには事業運営のスパイラルアップってあって、それも全部分かれてしまっていますが、指針の中でも分かれてしまっている、3と4で分かれているから、どのような関係性なのかが分かりづらい。ユニバーサルデザインチェックを公共施設に対してはやりますよというのを書いてあれば、ある意味公共施設ごととか、まちづくりごとに一々高島平は、板橋はって書く必要ないのではと思っている。
まちづくりにおいてユニバーサルデザインチェックをしますよとか、あと、アドバイザーのこともありますよね。アドバイスも事前にしますよ、最終的にこういうユニバーサルデザインチェックはこういう基準で合格としているんですよみたいなことがあれば、詳細な計画というのはそれぞれにあるわけなので、分かりやすくなるのでは。いかがでしょうか。
○障がい政策課長
こちらのユニバーサルデザインチェックといったところ、指針3に位置づけさせていただいてるといったところにつきましては、ユニバーサルデザインのチェックにつきましては、基本的な対象といったところが公園の新設ですとか、公共施設といったところで、まちづくりにチェックが入ってるものではないというところではございまして、そんな中、ユニバーサルデザイン推進協議会等のご意見といったところをまちづくりに生かしていただきたいなといったところで、指針4といったところには協議会を活用したまちづくりということを設定させていただいてるところ。
いずれにしろご意見の一つとして、分かりづらさがあるというご意見でございますので、やっぱりユニバーサルデザインというところから、分かりやすさといったところの配慮といったところを引き続き検討させていただきたいというふうに考えている。
○井上温子
そうすると、指針3のほうは公共施設で、例えば公園とか、新たな例えば保健所を新設しますというときは、そういった公共施設に関してはユニバーサルデザインチェックが入りますよ、その基準はこうですよって書いたほうがよっぽど分かりやすい。
まちづくりに関しては、ユニバーサルデザインチェックが利く範囲を超えるので、ユニバーサルデザイン推進協議会をつくりますっていうふうな書き方にする。それに今、板橋区では大山とか高島平とかのまちづくりが進んでいるので、そこに対して反映させていきますというふうな書き方で十分。ボックスごとに書くよりも、複合的に書いてあげて、関連事業はこれですよぐらいなほうが、多分見やすいのかなと思う。
ちょっとこれ読み込むのがとても大変だったので、まずは計画のユニバーサルデザイン化を進めていただきたいのですが、いかがでしょう。
○障がい政策課長
ユニバーサルデザイン普及、推進していくという中では、やはりこの計画というのは大事な位置づけになろうかというふうに思っている。その中で、この計画自体の見やすさといったところ、重要性高いというふうに思ってございますので、いろいろご意見いただいたところ。そういう視点も含めて、今後の整理の中、検討をさせていただきたいと考えている。
○井上温子
私、昔から重症心身障がいの方のトイレの中に、大人用ベッド入れてくださいという話をしていたと思いますが、こういう計画には入ってこないんですよね。ユニバーサルデザインとして。
多分、ほかの障がいのある方たちも、私たちはこういうところに困っていて、こういうのを入れてほしいんだっていうのがきっとあると思うんです。ここの中に入れるのか、別表で参照できるようにするのかっていうのはもちろんあるかもしれませんが、私自身は何かそういうふうな声をきちんと書くほうがよっぽど重要だと思う。いろんなものをそぎ落としていって、ユニバーサルデザイン視点はここですよ、こういう基準ですよと。
何度言っても大人用ベッドが新設、最近は気をつけてくださるようになりましたが、新設されたけどいつも抜けているみたいなことがあったわけですよ。それがユニバーサルデザインチェックで、そういった項目をきちんと入れていくというの明確に書いてほしい。ユニバーサルデザインチェックの基準は、住民の方たちの声を受けて逐一リニューアルしていくのだとか、そういったことの記載も入れていただけたら、ますますよくなっていくのではないか。いかがでしょう。
○障がい政策課長
ご紹介いただきました大人用ベッドといったところに関しましては、1つユニバーサルの視点ということで、やはりそういったところを必要とされる施設に関しましては、入れるようにユニバーサルデザインチェック、また相談があった際にはお話をさせていただいて、所管課のほうで対応いただいているという状況。
必要とされてるものは何かといったところをきちっとお示ししていくといったところ、今後パブリックコメント等含めて、様々ご意見頂戴するところがあるかと思いますので、そういったところも含めて、ちょっとこちらの計画への表現といったところ、考えさせていただきたいと思う。
○井上温子
最後にしますが、必要とされる施設に造るんじゃないんですよね。
公共施設には、基本的に大人用ベッドは入れていくって区長答弁もいただいていて、新設とか大規模改修したときに、重度の障がいの方たちもいろんなところでおむつ替えができたりとかするように、していきましょうっていうことがあって、必要な施設には入れますっていうのが、そもそもユニバーサルじゃない、重症心身障がいの方も図書館行くかもしれないし、プール行くかもしれないし、その辺がきちんと反映されるものをつくることこそが大事だと思う。よろしくお願いします。