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2021年11月11日

2021/11/11 文教児童委員会報告 (1.教職員の働き方改革に関する実態調査の結果 2.小中一貫型学校(施設一体型)の施設整備方針 3.「いたばし子ども未来応援宣言2025」 4.区内保育所における保育定数の状況等)

令和3年11月11日文教児童委員会が開会されました。

 

下記項目について、私、井上温子からの質疑を報告いたします。

 

1.板橋区立学校における教職員の働き方改革に関する実態調査の結果について

2.小中一貫型学校(施設一体型)の施設整備方針~小学校と中学校を“つなぐ”~)について)

3.「いたばし子ども未来応援宣言2025」実施計画2025について

4.区内保育所における保育定数の状況等について

 

 

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1.板橋区立学校における教職員の働き方改革に関する実態調査の結果について

◆井上温子
働き方改革に関する実態調査は、今回初めて行われたということですが、全体の報告書を興味深く読ませていただきました。こんなにクロス集計や実態を深掘りして調査してくださるものはなかなかないので、その点に関してはすばらしいと思っています。幾つか、気になったところを質問したいのですが、私も、皆さんがおっしゃっているアンケートの回収率に関しては、これだけすばらしい分析をするからこそ、基本的には100%の回収をしていただきたかったというところが、大きくあります。任意回答でもよいようなアンケートもあるとは思いますが、今回、学校の働き方改革につながる未来のあるアンケート集計だったと思うので、そういうものに関しては、やはり全職員で取り組んで、結果は教育委員会としても生かして、改善につなげるのでお願いしますということでやっていけたら、本当の実態がつかめるのと思うのですが、いかがでしょうか。

 

◎教育総務課長
アンケートをやりっぱなしで、その後どうなったのかが見えないということだと、なかなかアンケートへの回答という考えや気持ちが出てこないと思います。今回、このアンケートをどのように生かしているのかを学校にフィードバックしたいと思います。それは、次のプランに反映する形でもできますし、それをやることで、次のアンケートでは、これだけ生かせているのであれば答えてみようかなということにもつながっていくと思いますので、まずそこから始めたいと思います。

 

◆井上温子
フィードバックしてくれたからというのももちろんあると思いますし、このアンケートに答えることが次のステップにつながると実感を持っていただくのはもちろん大事だと思いますが、基本的には回答するものというアンケートをきちっとやったほうが、アンケートが来たら回答するタイプの人、基本的に忘れてしまうというか、回答しないタイプの人、偏りはきっとあると思いますので、その辺りは教育委員会として、もちろん100%を目指しても80%になってしまう事はあるとは思いますが、できるだけやっていただけたらと思います。
次に、6ページですが、過労死ラインの80時間以上残業されている方が、平均で言うと10%程度、45時間以上残業されている方が40%程度いらっしゃるということで、かなり残業時間が長いと思うのですが、まずはこの80時間以上の過労死ラインというのは、基本的にはゼロにしなければいけないという認識になると思いますが、そういった目標値を設定するという理解でよろしいでしょうか。

 

◎教育総務課長
数値目標としては、やはり80時間超えの職員はゼロにするというのを、現行プランでも目標としております。

 

◆井上温子
11ページの持ち帰りの業務ですが、57%の方が持ち帰り残業をよくされているということなので、残業時間が減っても、家で持ち帰ってやっていたら、これは意味がなくなってしまうというか、ストレスはずっと引き継がれてしまうと思うのですが、これも基本的にはゼロにすべき内容で、仕事の時間というのは職場できちんと見ていかなければいけないものだと思いますが、この持ち帰り業務に関しての目標値といいますか、減らすべき値、本当はゼロでしょうけれども、いきなり57%をゼロにできるのかというのもありますから、この辺りの目標値があれば教えてください。

 

◎教育総務課長
持ち帰りの業務については、これを指標にするということは今のところ考えておりませんけれども、どのくらいの量だとか、どういう内容のものを持ち帰っているか、それをまず把握して、要因をまず突き止めるということで、持ち帰り残業ゼロを目指していくという取組が必要だと思っております。

 

◆井上温子
まだ目標値はないということですけれども、今後、その要因の分析や、学校のものを家に持ち帰ることはいけないという、そもそもそこから変えていく必要があると思います。このように持ち帰りをゼロにする方向性だと、働き方というのが変わると思いますけれども、いかがでしょうか。

 

◎教育総務課長
そうですね、この点については委員の言われるとおりだと思っております。

 

◆井上温子
もちろん家で、授業準備などをして残業してしまうことがあるでしょうけれども、私物化しないというか、広い意味で学校の物を家には持ち帰らないで、仕事に関しては学校でやってくださいということで、その辺りは徹底していっていただけたら良いと思います。
14ページですけれども、メンタルヘルスと残業の関係性というのを、前回委員会でも集計していただき、やっていただいて、感謝していますが、ここに精神的な症状と時間外労働時間との相関関係は明確には見られないとありますが、色々な論文を見ると、長時間労働すると睡眠時間を確保できない、睡眠時間を確保できない人はメンタル不調の発生頻度を高めますという論文が一般的にあるわけです。
疲労の自覚症状の状況で、よく眠れないという方は、残業時間が増えれば増えるほど上がっていく。身体的な症状は時間外労働と相関関係があり、メンタルまで来るとお休みがちになってしまうことにもつながりかねないと思うので、ここの相関関係が明確に見られないとまで言ってしまうのが大丈夫なのかというところは、認識を少し改めていって、長時間労働は睡眠時間や体力面で不調を招くことがあり、将来的にそういったメンタル面に影響を及ぼす可能性があるという受け止め方をしていったほうが良いと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎教育総務課長
確かに80時間以上のところだと、やはり割合は高いですよね。ただ、それ以下のところだと、時間との相関関係は確かにないですが、やはり長時間労働というのは、精神的なものに与えるダメージといいますか、そういった要因の1つにはなると思います。ですから、そこはやはり留意していかなくてはいけないと思います。具体的な要因については、労働安全衛生法に基づいて行っております医師の面接指導というのがありまして、その医師の所見の中で、学校の教員については今年度から始めているのですが、その中から具体的な要因というのもまた確認ができるのかなと考えておりますので、メンタル対策については、そちらも見ながら対策を立てていくことになると考えております。

 

◆井上温子
精神的な症状でも、80時間以上だと不安だ、やる気が出ない、いらいらするというのが33%ということで、残業時間、時間外労働が多いと、そういった傾向があるということを改めて認識して、先ほど時間外労働80時間以上はゼロにするという目標を明確におっしゃっていましたけれども、その辺りは取り組んでいただけたらと思います。
次ですが、この結果をどのように生かしていくかというところですが、学校別の傾向に関しては出てこないでしょうけれども、教育委員会としては学校別の傾向というのをつかまれていると思います。働き方改革の意識が高い学校、残業時間が少ない学校、やる気がすごく高い学校など、よいモデルの学校があるでしょうし、またその一方で、時間外労働が多くて、やる気のある職員が少なく、悪循環になってしまっている学校というのも、傾向としては読み取れてくると思います。そのそれぞれの特徴的な学校に対して、良い学校はどういった取組をしているから良い事例になれているのかを学んでほかの学校に普及させていくということも必要でしょうし、悪循環に陥っている学校に関しては、教育委員会がこの調査結果からコンサル的に内部に入っていって、働き方改革を推進していくという取組をしていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。

 

◎教育総務課長
まさしく、改善されている好事例の共有ということと、それから、なかなか改善されず時間外労働が多い学校については、具体的な原因追究、学校現場に行って、教育委員会の職員がじかに学校とタイアップして改善を図っていくという取組の双方が必要だと考えております。

 

◆井上温子
教育委員会の職員が出向いていき、改善を一緒に促していくというのでも良いと思います。外部のコンサルに頼んだら高いでしょうけれども、内部の方がやったというので、すばらしいと思いました。内部の方がそういう教育環境の改善をフォローしていけるような人になっていければ良いと思うので、ぜひ考えていただけたらと思います。
23ページのスクール・サポート・スタッフは、皆さんから質問がありましたが、やはり雑務の補助人材というのが、求められていると私自身も思いました。令和2年度から始まったのに、大いに効果があった、どちらかといえば効果があったというのが、こんなに高い数字になるのは、これほど短い期間でこれだけの効果があったからですし、すばらしいと思っています。もちろん継続していただきたいですが、今後の課題や取組として拡充する必要があると書かれているので、拡充の可能性について、見解を伺いたいと思います。

 

◎教育総務課長
財源が得られれば拡充という方向になりますが、特別区の教育長会では、東京都への予算要望として、スクール・サポート・スタッフの拡充ということを出しております。その動向を見ていきたいとは考えています。

 

◆井上温子
ぜひ拡充できるようにしていただきたいと思います。
最後にお伺いしたいのが、年代別などでもその傾向を出していただいていますけれども、これから未来の教育を担う20代の方の状況というのが、分析しにくい傾向になっていると思っていて、20代の職員さんはやりがいが少なめ、時間外労働は長めで、働き方改革への意識は高い。でも、勤務時間への意識度は低く、疲労度はそんなにない。不思議な傾向が出ていて、ほかの年代と全く違うわけですけれども、これをどう分析されているのかということと、やはり新しく入ってきた職員の人材育成はすごく大事だと思うのでその辺りについての方向性を伺えたらと思います

◎教育総務課長
このチャートの図を見ると、確かに20代だけ非常に形が独特で、言われたとおり、時間外労働が非常に多いという点と、その割には多忙感や疲労感は少ないと、勤務時間も意識せずに長く働いているというような傾向が見てとれます。やりがいもまだ見いだせていないのかなというのが20代ですね。30代になると変わってきますので、これは一応、傾向といいますか、特徴が出ているのかなと認識しています。これを捉えて、若手の教員の先生方の育成ですとか、学校においては役割分担ですとか研修ですとか、様々ありますが、それらに生かしていくこともできるのかなと思っております。

 

 

2.小中一貫型学校(施設一体型)の施設整備方針~小学校と中学校を“つなぐ”~について

◆井上温子
プールについてお伺いしますが、地域資源を活用する可能性があるということでお話を伺いましたが、学校とそのプールの距離感を考えると、少しでも離れていたら現実的ではないという印象を持っていまして、ただでさえ遠い昔の学校生活を思い出しても短い休み時間で、次プールだとなると急いでプールまで行き、着替えて間に合わせるというイメージが残っています。それが校外となると、移動して、着替えて授業開始となるとかなりタイムロスが発生するのではと危惧していますが、いかがでしょうか。

 

◎教育委員会事務局副参事(施設整備担当)
プールの検討の状況ですが、他の自治体、先進自治体を視察いたしまして、徒歩や、バスで移動するところも出ている状況です。その中で、やはり時間というものがありますので、板橋区の場合はまず徒歩圏、こういったところをピックアップして検討していこうと考えています。また、区立の体育館、それから区内の例えばスイミングスクール、そういったところの利用状況なども勘案して、総合的に判断していこうと考えています。時間がそれほどかからないところ、子どもたちに影響の少ないところを選定していこうというところが現在の検討状況です。

 

◆井上温子
その場合は、休み時間を長く設定するのか。私が一番気になるのは、子どもたちのプールの時間を減らさないことだと思います。学校内にプールがあったときと同じような質と時間が確保されるのであれば完全否定はしませんが、正直不可能なのではないかと思う部分がありまして、例えば、民間のプールでしたら隣のレーンで高齢者の方が泳いでいたら、マイクや大きな声での指導はしづらいのではないか、環境の面でも難しい課題があるような気がしています。ですから、質や時間をきちんと確保できるのかという事はきちんと確認をしてやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎教育委員会事務局副参事(施設整備担当)
当然、授業の時間というのも大切ですから、例えば2時間続きで授業をするとか、これから授業の割り振りについても学校と検討していくことになっています。移動の安全性や、逆に休み時間を短くしてよいのかという部分も恐らく検討の俎上に上がっているかと思います。また、徒歩圏といってもそれほど区内の中に学校とそのプールの距離感が確保できるところは少ないと思いますので、そういったところをまず候補にしながら試行ということでやっていこうと考えています。

 

◆井上温子
分かりました。まれな例になるかとは思いますが、やはり子どもたちのための設備をなるべく減らさないという方向でぜひ考えていただきたいなと思います。
あと、室内の設置も考えているということで、今、夏がとても暑くなり、プールが中止になってしまう例が以前あったと思います。ですから、室内の設置はコストがかかるのかもしれないですけれども、進めていくということ自体はありなのかなと思います。室内だと天候に関わらず安定するので、授業の時間数もかなり確保できると思うのですが、それで小中学校一緒になると、時間数が大丈夫なのか、その辺りの検証はされているのか確認させてください。

 

◎新しい学校づくり課長
室内に設置しますと、利用できる期間が延びますので、時間の確保は一定できると思っていますけれども、他の自治体の例を踏まえて考えている形になります。今後、それを実際導入するときに、カリキュラム上組めるものなのか、そういったものはしっかり考えていかなければいけないと思っていますが、現段階では他の自治体でやっている例もありますので、不可能ではないと考えていますけれども、実際の学校に当てはめたときに何か不具合というか課題があるのであれば、それは検討していかなければいけないと考えています。

 

◆井上温子
利用期間が延びるというのは、プールは夏の教育のイメージでしたが、それが春から秋ぐらいまでプールの時間が延びていって、その中で小中学生のカリキュラムが組まれて、逆に冬の時期は地域に開放するとかそういうことも考えられるということでしょうか。

 

◎新しい学校づくり課長
プールの利用期間が延びて、季節感というものは確かにないのかもしれませんけれども、授業の目的をまず達成することが大事だと思っています。また、そのプールを一般の方に貸し出すということにつきましては、セキュリティーの関係があります。特に、プールですので事故が起こった場合に、誰がそれを監視するのか、責任を取るのか、それを学校長に負わせるのは違う話だと思いますので、今のところ、プールを一般に貸出しをするということについてはまだまだ課題があると考えています。それをするには、まず設置場所も考えないといけません。学校の中をずっと通っていく形ですと、なかなかセキュリティー的に守り切れないところもありますので、かなり大きな課題があるかなと認識しています。

 

◆井上温子
年間通してやれるのでしたら、水泳部みたいなものも一定やりやすくなったりするとは思いますけれども、ファシリティマネジメントで地域の施設を子どもたちに使わせるということを考えるのであれば、逆に学校に造った施設を地域の方に活用してもらうというので費用対効果というか、活用可能性を高めていくこと自体は視野に入れていっていただけたら良いと思います。
次に、校庭について伺いたいのですが、校庭も同じで、私は小中一貫に関しては特段よいという印象もまだ持てていないのと、悪いという印象もないのですが、ただ1つ言えるのは使える施設が少なくなってしまう、校庭が狭くなってしまうことに関しては反対です。ここにも書いてあるとおり、小中学校で校庭とサブグラウンドを用意すると書かれていて、今まででしたら小学校に1つ校庭があって、中学校に1つ校庭があるのが普通じゃないですか。それが、校庭が1つでサブグラウンド1つになってくると、それは環境が後退するという話になると思います。やはり、実質的に子どもたちが自由に遊べる空間や、中学生が部活動をやっていても小学生が何も気にせずに遊べる空間をきちんと確保できるのか、とても気になっていますが、いかがでしょうか。

 

◎学校配置調整担当課長
校庭につきましては、例えば、中学生の部活にサブグラウンドを使わせていただくとしたら、その間、小学生の使うスペースというのは確保できると考えています。ただし、校庭が狭くなるというより校庭の面積は確保したい、そこは校舎の建て方等で考えていくのですが、実際使う人数と年齢の幅が広くなることで、検討課題はたくさんありますが、1つにはつい最近見てきた品川区の学校で板橋の現在目指している志村小学校、志村第四中学校と同じ程度の面積の中で小中学生の動線が乱れることなく、上手に使い分けて使っている姿を見て、現実的には可能にしなければいけないと考えています。

 

◆井上温子
校庭が小学校で1校、中学校で1校あったときの広さが確保されるわけではなさそうなので、少し狭くはなる感じですよね。そこをとても危惧していて、本編のほうにも書かれていますけれども、曜日分けや運営面による区分け、あと可動式の防球ネットやフェンスの設置などで、校庭を区画・分割する手法を選択する場合もあると書かれていて、曜日分け、例えば中学校で毎日運動できていた子たちが月・水・金になると言われたら、それはとても後退だと思います。ですから、その可能性があるのかどうなのかを聞かせてください。

 

◎学校配置調整担当課長
可能性としては否めない部分もありますが、本編に書かせていただいているように校庭ばかりではなく、例えば中庭、広場、また屋上などの活用ということで、そこを代替というわけではないですが、複数の子どもたちが体を動かせる場所というのを使って、スペース確保をしていきたいと考えております。

 

◆井上温子
大人でしたら、広場や中庭が魅力的に映る可能性はあると思いますが、子どもの場合は、そこでどういった遊びができるのかを具体的に示していただきたいと思っていて、中庭と言ったら何か建物に囲まれているイメージなので、そこでは当然ボールで遊ぶことはできないでしょうし、広場というのはどういったイメージでおっしゃっているのか分かりませんが、そこで鬼ごっこをしていてよいのか、子どもたちができる遊びは何なのか。それから、具体的にサブグラウンドとは、どの程度のことを言っているのか分からないと思っていて、あいキッズになったときに、そんなに分散をしてしまったら、運営スタッフの方たちが見守るということは不可能だと思うので、あいキッズはどういったところで使えるようになるのか、その辺りが個別の学校によって違うとはいえ、基本方針はやはり示していただかないと、子どもの遊び場や部活で思いっ切り練習するとか、そういった環境を確保することができなくなってしまうと思うので、それはお願いしたいですがいかがでしょうか。

 

◎学校配置調整担当課長
校庭の課題についてはこれから考えていかなければならないと思っていますし、例えば、中庭で実際見てきた学校では逆に校舎に囲まれた中庭ですので、大人または高学年の目は行き届くのかなと感じました。サブグラウンドまたは広場について、屋上はともかくとして定義は今の段階では持っていませんが、部活動をやるサブグラウンドと考える場合は、例えばテニスコートであれば1面取れるであったり、サッカーをやるのであればゴールが設置できるところであったりということで、数字は表せないですが、部活動をやるのに十分なサブグラウンドを検討しています。

 

◎教育委員会事務局副参事(施設整備担当)
学校の改築ですが、最近建て替えを幾つかしておりまして、大体既存の学校よりも面積が大きくなる傾向にあります。課題になっていますのが、例えば敷地に歩道をつける、このことで敷地の面積も減っております。ということで、今回、こちら総論的に整備方針をつくらせていただいていますが、一つひとつ個別の事情で大きく左右されたり、それからその学校を造る際にその体育館の配置や、全体のゾーニングなどもありますし、例えば上に伸ばせるかどうか、階数を上げられるかどうか、そういったところを含めてメインとなるグラウンド、これはまず確保していきたいと思っています。
また、その2つ目については、今例示にとどめておりますが、その中でどれぐらい取れるかというのがまだ現状でして、現在の書き方としてはこのような例示にとどめているところです。

 

◆井上温子
次にいきたいのですが、職員室のところもフリーアドレスでというお話がありましたが、フリーアドレスや自由に働く場を移動できる、そういったものがはやってきているというのはありますが、フリーアドレスはかなりオンライン化が進んでいて、ある程度書類もなく、スマートな働き方になっている職種が向いているというイメージはあって、学校で書類を減らす、自由に行き来できるような環境が実現できるかというのが気になっています。フリーアドレスにすると自分の荷物を置いておけないので、毎回どこかの棚から自分の物を持ってきて、広げて、また片づけてをやると、意外と自分の場所が決まらず居心地が悪くて、ノマドワーカーとかそういうのもいろいろ言われた時期がありましたけれども、戻ってきている感はあると思っていて、その辺りがうまく学校の先生たち、それこそ働き方改革だと思いますけれども、時代に合わせていけるだろうかというのは心配なところですが、いかがでしょうか。

 

◎学校配置調整担当課長
フリーアドレスについては、導入している学校では確かに最初は先生方の抵抗というのは若干あったそうですが、実際に見てきた例ですと、まず先生方のロッカーがあり、そこにまず私物だけ荷物は置ける。それから、お仕事に関係する書類は一定のところにしまっておいて、そこから出して机で広げる。このことによって、確かに手間に感じる方もいらっしゃいますが、個人情報といったものは確実に守られるのではないかというメリットも感じております。若干の抵抗はありますが、今後は荷物を減らしていくとか、あと固定した席ですとどうしても先生方の関係も固定される、それもよい点と悪い点がありますが、そういったところをよいほうに向けていくというところでフリーアドレスは検討しているところです。

 

◆井上温子
私自身は、どちらかというとフリーアドレスが好きなほうですが、職場環境によってできるできないがあるとは思うので、その辺りは慎重にというか、あとはオンライン化をきちんとやらないと、毎回片づけて、毎回入れてみたいな感じは逆に時間がかかってしまうと思うので検討していただきたいと思います。
次に、特別支援学級について伺いたいのですが、同一のフロアに特別支援学級を配置しますという方針が示されていますが、これはどうなのかと思っていて、特別支援学級は通常級に混ざっているからよいのであって、同じフロアに皆さんずらっといるというのは、インクルーシブ教育の観点からも逆方向ではないかと思いますが、見解を伺います。

 

◎学校配置調整担当課長
インクルーシブという観点からということで、確かにそういった視点もありますが、ここで言っている同じフロアというのが、あくまでも同じフロアで全て並べるとかそういったことまで考えているわけではありません。ただ、同じフロアにした際にお子さんも安心できますし、先生方も小学生にも中学生にも目配りできるというところで大きなメリットがあると考えております。

 

◆井上温子
先ほどの続きをお伺いしますが、せっかく小中一貫校を造っていくのであれば、最先端な校舎にしてほしいという気持ちはあります。そのときに、特別支援学級をフロアで分けて、学校からある意味分離していくというのはやはり違うと思います。理念としてそういう意味ではないと幾ら言っても、設備としてそうなることは、私は賛同できないと思います。以前にも、インクルーシブや包摂についての4段階を紹介していて、もともと障がいのある方は排除されてきた時代があり、その後特別支援の子たちだけが分離されてきた社会があって、その後敷地は統合されて運営される手法も出てきて、その後、一応目指されているのは共生とか包摂とか、健常者と障がい者が一緒になって共生社会を目指しましょうみたいなところがあるわけですよね。
教育に関しても、なかなか進んでいないという印象はありますけれども、インクルーシブ教育を進める話はあって、もともと特別支援学級というのは同じ建物の中で統合はされているわけじゃないですか。同じフロアで学んでいるとか、そこで交流があったりとか。インクルーシブの包摂まではいっていないと思いますけれども、その段階がフロアで分離されてしまうということは、どう考えても後退になる、そこの意識をぜひ持っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎学校配置調整担当課長
インクルーシブの概念というところで、まだ足りない部分もこちらにはありますが、今回の方針に当たっては、校長先生方、教職員の方々にも意見を頂戴いたしまして策定したものです。その中で、こういった方針にまとまったものですので、こちらのインクルーシブという理念はありますが、同じフロアにすることが後退なのかどうかということは、まだこれから考えていかなければならないですが、特別支援教育としては同じフロアでクラスを配置して、また先ほどのお話のあった拠点校や巡回校ということについても、併せて大きな視点で考えていかなければいけないと思っております。

 

◎指導室長
インクルーシブという考え方、本当に大事だと考えております。本区も、今ももちろんそうですが、今年度、来年度からはそれぞれ今ある現在の設置学級とそれから通常の学級のお子さんの交流だけにとどまらない協働学習というところを今より一層進めていくところですが、今まで小学校は小学校の中で連合というような形で小学校同士のそういった学級の関わりはありました。しかし、中学校の支援学級のお子さん方とのつながりいうと、実際は薄いところがありまして、例えば今回のように小学校にも中学校にも支援学級が設置された場合には、支援学級としての小中のつながりを重視した教育を進めていけると考えております。ただ、そこで分断するということではなく、先ほど申しましたように、通常の学級と特別支援学級のお子さんたちの交流と協働を進めていくことは、この一体型に限らず、今後の特別支援教育の本区の方向性ですので、そこはしっかりと進めていきたいと考えております。

 

◆井上温子
分離している側は、やっていることに気づかないと思います。サポートのしやすさ、支援のしやすさでいったら、一括して集めて同じようなサポートが必要な子たちを同じフロアにするのが効率的です。そういった感覚がこういう計画に表れやすいと思いますが、インクルーシブや包摂を目指していくという中に当たっては、健常者と障がい者が普通に出会う場があることが大事ですよね。本来であれば、通常学級の中に障がいのあるお子さんもいて、支援が必要なときにはもちろん人員配置をして、サポートして、特別なことが必要なときには別の教室に行きましょうかというような形がもう少し先に目指すところだと思いますけれども、今、そこまでできない現状が板橋区の中にあって、それが特別支援学級なのであれば、絶対にフロアで分けるという分離はあってはならないので、そこだけは私は確実に断言しておきたいと思います。
あと確認したいことがありまして、小中一貫になるときに、制服を廃止するという方向はないのかなというか、今も標準服で何を着てきてもよいと言われても制服が基準となっていて、例えばLGBTQの方で女の子の制服が嫌でも私服で来るのはハードルが高かったり、小中一貫になるときに、小学生は私服で中学生は制服なのか、その辺りはどう考えているのかということが1つお聞きしたいのと、あともう一つは前回の委員会でもお聞きしましたが、異世代が、特に小学校から中学校までと幅広い年代が集まったときに、よいことたくさん生まれると思いますけれども、一方で前回も言ったとおり悪いこと、金銭の貸し借りやいじめ、小学校だけ中学校だけのときに起きていた問題とはまた違う事件、リスクは考えられると思います。こちらは施設整備方針だからかもしれないですけれども、考えられていないのではないかというのが危惧している点で、やはりリスク管理はきちんとしていったほうがよいと思っていますが、その点の見解を聞かせてください。

 

◎学校配置調整担当課長
まず、ご質問の制服についてですけれども、現在のところ何も方向性というのは決まっていません。ただ、今まで視察に行ったところは、例えば義務教育だからこそ小学生も中学生も私服だったというような、学校のカラーを出すためにといったこともありまして、先ほど来、6・3制でやっていきますということで表明させていただいているので、今のところは全てを制服にするという考えも持っていません。
それから、新たなリスク管理というところで、おっしゃるとおりと思いました。もちろん、よいことばかりではなく、悪いことも影響を受けやすいというところで、そこに対してはもちろん小中一貫学校の経験のある先生方であったり、保護者の方であったりということで教えていただく機会を持って、早め早めにリスク管理というのは考えていかなければならないと考えております。

 

◆井上温子
リスクについては、今後、ソフトの面ということなので考えていっていただきたいと思います。制服に関しては方向性が決まっていないということですが、以GBTQ、先ほどの特別支援教育のことだとか、そういったことも深く考えてぜひ進めていただけたらと思います。以上です。

 

 

3.「いたばし子ども未来応援宣言2025」実施計画2025について

◆井上温子
現状の数値や目標値が入っていなくて、一番左側には目標事業量とありますが、これは前回の実施計画の目標事業量を書くものなのか、3つの枠の使い方、目標事業量、現状、目標とありますが、一番左は何が入るのか聞かせてください。

 

◎子ども政策課長
例えば、相談業務が事業だとすると、年間の相談件数やそういう言葉が入るイメージです。そして、真ん中がそれに対して現状の数字、それから右側が目標の数字という形になろうかと思っています。

 

◆井上温子
計画ものなのでこの前の段階があると思うのですが、実施計画2021の反省というのは、全くないものなのでしょうか。実施計画2021にも目標が書かれていて、やってきた結果、新たに次の計画をつくるものだと思いますが、ざっと見た感じだと、実施計画2021と2025が分離されているイメージで、つながりがあるように見えないのですが、これはどうやって実施計画2021を生かしているのか疑問なのですが、お答えください。

 

◎子ども政策課長
実施計画2021から2025への分かりづらさというのは、1つは、新しくできる実施計画2025については先ほど言いました子ども・若者計画、その中には貧困の部分も入っていますけれども、そこが入ってくることで見え方というか芽出しの仕方も少し幅を広く出していくというところが、今回の実施計画2025の特徴なのかなと思っています。
それから、目標事業量等につきましても、これはそれぞれの所属のところで立てているものでして、もっと大きい話でいくと、行政評価ですとか区の大きな計画で立てている目標とも整合を取らなくてはいけないというところもありますので、今回の実施計画2025に向けてのオリジナルな指標というより、もともと全庁的に使っているような指標と整合を取りながら数字は入れていかなくてはいけないのかなと思っています。

 

◆井上温子
いつも計画ものを見るときに思いますが、1つ前の計画の反省、できたこと、できなかったこと、課題、そういった流れがあっての計画という形を取らないと、突然出されてきたみたいな感じになってしまうので、構成として何かしらを組むべきなのかなと思います。そうでないと、別の実施計画として出てきてしまっているようなイメージになってしまうので、そこは改善を求めたいと思います。
あと、子ども・若者計画2021も統合しますということですけれども、もともと子ども・若者計画は、それだけでも90ページ近くありましたよね。それがこれだけにまとまってしまうのかなというのが心配なところで、せっかくいたばし子ども夢つむぐプロジェクトや、貧困対策に力を入れた時期もありましたし、そこでの成果指標や委員会の中でも検討してきた経緯があると思います。それがこの1冊で満たされているのかなと思うと、ほとんど抜け漏れてしまっているイメージですが、その点について見解を求めます。

 

◎子ども政策課長
まず、実施計画2021とのつながりという意味では、量は少ないかもしれませんが、本編でいくと18、19、20ページ、これにそれぞれ現計画の施策ですとか取組の成果等も載せさせていただいています。こういうところも踏まえて今回の実施計画2025をつくっていますという立てつけを取っているところです。
それから、夢つむぐプロジェクト、私どものほうで中心にやらせていただいている事業もございます。後半の2年ほどは、切り口を少し変えて、どういうところがリスク要因に寄与しているのかというやり方も新しく使いながら、私どもの目的というか、ほかの部署の人たちが通常の施策を打っていても、それが貧困対策につながっていることがあるという意識づけを図るというのも大きなミッションの1つだったと思っています。
ただ、引き続き、貧困の計画という形ではなくなりますけれども、その考え方は各部署にこれからも統一感をもって働きかけていきたいと思っているところです。

 

◆井上温子
その貧困の計画は、本当に薄くなってしまったと思いますが、最初、80億円ぐらいの事業規模で、貧困対策にそれ程使っているわけではないのに突然78事業ありますみたいな感じで出てきたときは、委員会でもそれはどうなのかみたいな話もありましたけれども、そこから既存の事業でいかに貧困対策につなげていくのかという議論ができるのも、大事な視点だったとは思います。その観点を引き継ぐというものの、計画からはほとんどその視点が消えていることに関しては、後退というか、当時貧困対策が国や地域社会もそういった方向に進んでいったというところはあるのかもしれないですが、それをきちんと受け止めて継承していかないともったいないと思いますが、これで十分なのでしょうか。子ども・若者計画2021で90ページあったものが、一本化しましたよでこんなに薄いものでよいのか気になるところなのですが、いかがでしょうか。

 

◎子ども政策課長
貧困の部分については、一般の事業でも何らかの貧困のリスクを緩和するのに役に立っているという形でいくと、先ほど委員のお話がありました何十事業で何億円という形になってしまったところがあるのは確かに否めないと思います。
今回も、そういう意味では今の貧困、要するに夢つむぐプロジェクトで入っているであろうものがいろんなところに散りばめられて、バランスよく入れているというところがまず一つあります。ただ、やはりどうしても言葉だけでいきますと、基本目標Ⅲの2つ目の方向性は、貧困や虐待から子どもを守りますというところで、このあたりが貧困対策の中心になってくるのかなと。ページでいきますと、36、37ページあたりが基本目標Ⅲになりますので、この中で、例えばですけれどもⅢ-2の貧困や虐待から子どもを守るというところ、取組方針なんかもありますので、そういったところにリスク要因の分析ですとか、そのあたりの表記は何か追記できないかどうか、そこは検討していきたいと思います。

 

◆井上温子
いたばし子ども夢つむぐプロジェクトというのは、終わったプロジェクトなのでしょうか。この子ども・若者計画2021には、事業一覧も載っていますが、一応プロジェクトとしてある場合は、以前でしたら一定期間たつと報告があって、この事業はこんな課題があってだとか貧困やリスク要因に、どういうことに役に立ててみたいな議論がされてきたと思いますが、もう終わったという認識がなかったのですが、いたばし子ども夢つむぐプロジェクトがもしまだ存在しているのであれば、そういったものを1枚入れたほうがよいのではないかと思います。

 

◎子ども政策課長
図でいくと、5ページのところに様々な計画は入れているのですが、5ページの上のほうの表の一番下に、子ども・若者計画2021(子どもの貧困対策を含む)というところがございます。夢つむぐプロジェクトは、この子ども・若者計画の中に位置づけられているものです。それについては今年度、令和3年度が最終年度という形になりますので、そういう意味では、プロジェクトがいつまでかというところでは、今年度までとなっております。
ちなみに、昨年度までは特別委員会等がございましたので、そちらに報告をしていましたが、今年度、貧困関係の特別委員会がないので、そういう意味では、議会のほうに報告するタイミングがなくなったのかなと思っています。ただ、今年度の振り返りはこれには間に合わないですが、前年度までの振り返りのところをどう表現していくかは、少し考えてみたいと思います。

 

◆井上温子
子ども・若者計画を統合しますといったときに、新しい実施計画のほうに夢つむぐプロジェクトも継承していきますというやり方もあったはずで、そこをやらなかった理由というのはどうしてでしょうか。

 

◎子ども政策課長
名前は別として、今回の実施計画2025も、法律でいうと子どもの貧困対策の推進に関する法律で定められている市区町村の計画をこれで示していますという形になっておりますので、これは6月の策定方針のときにもご案内しましたが、今回は次世代育成推進行動計画、それから子ども・若者の自治体の計画、貧困の計画、これらを包含している計画という位置づけで今進んでいるところです。
ただ、井上委員がおっしゃったようにどれが貧困なのか、どれが何なのかという表現は今していないですが、やはりそれぞれの計画をくっつけてみると事業がかなり重複しているというのは事実ですので、そういった意味では、これは子ども・子育て会議の委員の方からも意見がございましたけど、3つ、今までばらばらで分厚いのがあったのがこうなって、分かりやすくなりましたという意見も一方でありますので、私どもとしましては、重複しているところを少しまとめて、今回の統一感でやっていきたいというところでの実施計画2025となった次第です。

 

◆井上温子
冊子としては1つでももちろんよいと思いますが、切り口ですよね。貧困という切り口からいかに深く切り込んで計画に落とし込むか、虐待防止という観点からいかに深掘りして落とし込むか、その成果指標やリスク要因、そういったものをきちんと反映しているのであれば私も全然問題ないのですが、2つの分厚めの冊子が一本になったときに、内容がすごく薄っぺらくなってしまったというところが私は危惧しているところで、読んでいても、特にコメントがないというか、やっていらっしゃることを書いてあるみたいな計画になってしまうので、そこがもったいないかなというところですね。ですから、その辺りは、今回間に合うのか間に合わないのか分からないですけれども、きちんとどういった視点からここのページが書かれているのかというのをもう少し分かりやすくしていただけるとよいと思います。
もう一つ気になったのは、9ページに地域・区民の役割として、子どもたちの安心・安全な居場所づくり等に取り組むというところが書かれてはいるのですが、それ以外に子どもの居場所づくり活動支援事業の記載が全くなくなってしまいました。地域保健福祉計画も、重層的支援体制整備事業が始まって、地域づくりや居場所づくり、そういったところは重視されていくものだと思いますが、逆に子どもの計画には、私が見落としているのかもしれないですが、こういった居場所づくり、地域づくりの視点がなくなったイメージでしたが、これはどういう理解なのか教えてください。

 

◎子ども政策課長
載せている事業が後退しているわけではなく、表現をどこにするかというところだと思います。例えばですけれども、基本目標のⅤは、みんなで協力するまちというところがありますので、今井上委員のおっしゃったような居場所はこの辺りに当たるのかなと思っています。実際に、i-youthですとかそのあたりは、計画事業の位置づけをしてやっていきますというところもありますので、書きぶりはもう一回改めて見ますけれども、考えとしてなくしたとか、そういうことではありません。

 

◆井上温子
地域と協働でやっていくというときに、子どもの居場所づくり活動支援事業というのは外せない取組で、地域の人たちが主体となってやっていくということはもちろんありますけれども、そこに対して区が何をしていけるのかみたいな視点で、協力体制を書く必要があると思います。そういった環境をみんなで協力してつくっていきましょうというところ自体はよいですが、そこに対して、区は支援事業をやりますだとか、例えば調理室があるところを区民の人たちが使えるように協力するということもそうでしょうし、集会所で学習支援が定期的にやりやすくなるようにサポートするというのが、多分区側がやることですよね。ですから、住民側がやることだけ書かれているので、そこは協働の観点から言うと、今後の地域保健福祉計画も踏まえて言うと、きちんと記載は入れていただきたいと思います。
次に、安心して妊娠・出産、子育てできるまちとありますが、妊娠の中に流産や不育症の方たちへの支援とか、そういったものはこちらの計画では含まれないものなのか、今国のほうも、流産の悲しみのケア充実をということで、厚労省が支援を強化していくということで書かれていますよね。不妊相談や流産を繰り返す不育症、産後のケア、そういったものを手厚くしていきましょうと書かれていますが、よく考えると、あまり板橋区の計画に、流産や不育症、そういったことに関しては触れられていないような気がしていて、今回のここの計画ではないと言うのでしたらそれはそれでいいですが、どこの計画なのかというのが気になります。年代によりますけれども、二、三割は流産する場合もあるというデータもありますから、安心して妊娠という意味では何かあったときのケアというのも含まれるのかなと思いまして、見解を伺いたいと思います。

 

◎子ども政策課長
個別の事業のところまではなかなかお答えしづらいですが、妊娠した後の流産という話でいきますと、今健康推進課のほうでやっております妊娠・出産のナビゲーション、これはまさに事前に面接をしながらやり取りをしていくもので、この際に区の健康推進課のほうでは様々な区の事業といいますか、そういうところも案内をしていると聞いています。
話がそれるかもしれませんが、例えば75ページを開いていただくと、ひとり親の調査のときに、妊婦面接の認知ですとか、2つ目の利用前後の変化ということで、ナビゲーション事業をやった後に区のサービスや情報を知ることができたというところもありますので、こういったところで保健所ですとか健康推進課のほうでやっている様々な事業のお知らせをやっていくことで、情報が少ないというところを避けていきたいという形で、ナビゲーション事業もそういった位置づけでやられていると認識しているところです。

 

○委員長
井上委員の質疑の途中ではありますが、20分を経過いたしましたので、他の委員で質疑がありましたら挙手願います。

 

◆井上温子
すぐ終わらせますけれども、先ほどの流産、不育症のところで、妊婦の出産ナビゲーション事業がありますという話だったと思いますが、多分これは出産する方に向けたナビゲーション事業なので、流産とかそういった方に関しては対象になっていないですね。妊娠・出産、子育ての切れ目のない支援を推進しますとあって、そこに妊娠とある限りは、流産した人というのは含まれるのではないかと、厳密に言うと、私自身は思います。
これは子どもの計画だから、流産は含まれないのかもしれない、ただ何週かによりますが、流産の時期によって、その対応というのは変わると思いますけれども、最初から切れているというところは、計画をつくる担当としては認識してほしいですし、今後国としてもそういったものの支援、強化をしていくという方向性でもあるので、何かしら書く必要があるのかというところも検討してほしいと思います。
あと最後に、本編の58ページに若者の居場所づくり事業が新規で挙がっていますが、何も書かれていなくて、説明ができるのでしたら説明を最後にしていただきたいのと、もし説明できないのであれば、資料で調整中の中身をいただければと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎子ども政策課長
まず1つ目の部分ですけれども、流産された方というのは、今回でいうと対象者はお子さんとその保護者も対象ですので、そういった意味では流産された方もこの計画の中の対象者として位置づけるべきだと思っています。ただ、先ほどお話がありましたそこの部分の中身がないというところについては、健康生きがい部と調整をして、何か表現が可能なのかというところも含めて、部で調整したいと思っています。

 

◎地域教育力推進課長
若者の居場所づくり事業の中身でございます。所管は違いますが、分かる範囲でお話をさせていただくと、生涯学習センターにi-youthという場所があります。こちらで現在、既にいろいろな事業展開、若者の居場所ということでの事業展開が行われています。今はまだこれが施策体系として予算化されているとか、いたばしNo.1実現プラン等に位置づけられているということではないですが、今行われているこの動きをさらに充実させて、例えばこれは今年度ですかね、i-youthでピアノサロンが行われたり、日本語、英語でアメリカの中高生とオンラインでおしゃべりと、このようなことが展開されておりますので、そういったことをより体系立てていろんなことをしていきたいという中で、それを総称して若者居場所づくり事業ということで新規展開していきたいと考えています。

 

◆井上温子
分かりました。ありがとうございます。

 

 

 

4.区内保育所における保育定数の状況等について

◆井上温子
1点だけお伺いしますが、定員未充足の現状について見させていただいたときに、かなり保育園間で偏りがあるという印象がありまして、もちろん立地や、延長をやっているかやっていないか、要支援児枠等様々な理由があるとは思いますが、退園理由もあるのかと思いまして、退園理由、そういったもののアンケートは取られているのか、集計しているのかというのをお聞かせください。

 

◎保育サービス課長
一度認可の保育園にご案内をしても、転園をされる、もしくは退園をされるというお客様は少なからずいらっしゃいます。転園を希望される方の場合には、家からより近いところに移りたいとか、きょうだいが別々の園に通っていて、同園にしたいということで転園というケースが一番多いかと思っております。あと、転園ではなく本当にやめられる方もいらっしゃるわけですけれども、やめる方の一番多い理由としては、家庭で保育をするというケースが一番多いと思っています。それ以外にも、区外へ転出という方も、特に年度末になってくるといらっしゃるわけですけれども、基本的には退園、転園をされる場合には、その理由を付して届出を頂いていますので、全部を統計立てて、精緻に何が何%というふうに取っているわけではないですが傾向としてはそんな感じかなと思っています。

 

◆井上温子
退園、転園の傾向がもし分析できるのであれば、資料として頂きたいと思うのと、きょうだいが違う園にいるから、より近いところがよいからという理由は、もちろんその園を理由としたものではないと思いますが、保育方針の違いや、より近い保育園がよいとかではなく、保育園の方針や、保育の質に問題があるだとか、そういった理由があるような場合は、区が何かしらの対応をされているのか、そういったところも含めて知りたいのですが、資料でもいいのでお願いできますでしょうか。

 

◎保育サービス課長
統計としては取ってはいないですが、資料はお作りさせていただければと思いますので、後ほど、資料の体裁についてはご相談をさせていただいた上で対応させていただければと思います。

 

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