2011年10月4日
20111003区民環境委員会(請願・陳情)
請願や陳情の審査状況についてご報告いたします。
<請願>
●子どもたちを被ばくから守るための請願(放射線量測定の件)●
結果・・・採択
公明党、共産党、民主党、合同クラブ、みんなの党、生活者ネット、そして、無所属の私も署名して出された請願です。
区民環境委員会には、請願の中の1つ「放射線量測定の件」が付託されました。
他の項目については、文教児童委員会にて、審議されます。
[請願要旨]
◆子どもの被ばくを避ける対策
1.子どもが生活する場所(校庭・園庭・公園・グランド・畑など)において、子どもの目線に立ち、放射性物質がたまる傾向のある場所(雨桶の下、排水溝、池、植え込みの影、落ち葉がたまる場所など)の調査を行い、計測結果を公表すること。
2.まずはモデルケースとなる地域を設定し、上記事項1を行うこと。
私からは、この内容を進めるにあたっての関連事項の質問や提案を行いました。
知人が、区に問い合せたら、親切に対応してくれた、という事例も紹介しながら、
現在、区民が気になっている場所があった場合に、区として対応してくれているのか。
どのような体制、対応となっているのか。というものです。
担当からは、自治会や町会、PTA、保護者会等の公的な団体による、公的な場所の測定であれば、
対応していきたいと考えているとの回答を得る事が出来ました。
詳細は、今後検討していくということでしたが、
私からは、「自治会や町会、PTA等、各団体の温度差によって対応に差が出ないようにして欲しい、
またHP等で、どのようにしたら、対応をしてもらえるのか区民が分かるように明記して欲しい、
そして、区民から直接連絡があった際には、どのような手順を踏めば、測定してもらえるのかをきちんと説明をすること」
等を要望しました。
終了後、区民からは、自治会にもPTAにも入っていない、そして保護者会がない場合についてはどうするのか。
請願を出した「板橋区子どもを被ばくから守る会」のような任意団体からの要望についてはどうなのか等の声が寄せられました。
これについても、担当課の方にヒアリングをしていきます。
目的は、区民の不安に答えることです。
出来る限り、要望をあげやすい形にしていけるよう尽力したいとおもいます。
●板橋区の経済を支え、雇用を維持し、地域の文化や安全を支えてきた中小業者の経営維持を求める陳情●
結果・・・継続審査
[陳情項目]
1.区内中小業者の実情を区として項目・対象を議論し調査してください
2.「賃貸店舗・工場」の「家賃」「各種リース」などの固定費の補助を実現してください
私も、継続審査も主張いたしました。
理由は、中小企業は大変継続していくのが難しい状況にあり、それに対して、区の予算としては、経済産業費が1%を満たないという現状にありまして、産業支援を拡大し、支援していく必要性を感じていますが、その支援の方策については検討が必要だと感じたからです。
1の調査ですが、現在、中小企業景況調査等、いくつかの調査を既にしていて、調査をするにあたっては、莫大な予算を必要とする事からも、調査がされている状況にあるのなら、その予算を中小企業をサポートする予算に当てていく方が良いのではないかと考えました。
2の固定費の補助ですが、どの企業に固定費の補助をするかの基準は大変難しく、また経営改善についてのサポートをしなければ根本的解決にならないと考えました。
例えば、中小企業はHPすらないところも多い状況があると思います。
固定費の補助をすることでの支援ではなく、経営改善や広報支援をすることによって、素晴らしい商品や技術が区民や世界中の人たちに伝わっていない、ということがないようにしなければならないと感じています。
また、地域コミュニティが薄れれば薄れるほど、地域経済も衰退すると考えています。
中小企業の支援策は早急にやっていかなければならないことだと思いますし、行政がやるべきことを提案していくとともに、
地域コミュニティを再生していくことについては、地域活動を通して頑張っていきたいと思います。
●世界で有数な地震大国日本での原発を廃止し、持続可能な平和な社会をめざすエネルギー政策に転換を求める陳情●
[陳情趣旨]原子力発電を段階的に廃止して行き、自然エネルギーを中心とした「持続可能な平和な社会をめざすエネルギー政策」に転換すること。上記項目について国に意見書を上げてください。
結果・・・継続審査
私は、採択を主張しました。
今回の原発事故に伴う放射線対策では、地方自治体だけでは対応しきれないことも多々ありました。
また、今回の原発事故のようなことを2度と繰り返さないためにも、国に対して区議会が意見を表明していくことは重要だと考えました。
●板橋の防災・災害対策に関する陳情(放射線測定の件)●
[陳情項目]持ち出し可能な放射線の測定機を配備し、区民より要望があった場合迅速に測定してください。
結果・・・継続審査
私も継続審査を主張しました。
理由は、区民一人ひとりの要望に対して対応をしていくのは事実上難しいのではないかということからです。
また、区では、自治会や町会、PTA、保護者会を通しての対応を検討しているということでしたので、その組織の温度差によらず、誰にでも測定の要望をできる機会を与えられるよう、体制をきちんと確立していくことをチェックしていきたいと考え継続としました。