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2024年1月8日

令和5年9月27日文教児童委員会

令和5年9月27日文教児童委員会

 

報告事項

(1)令和5年度(令和4年度分)教育委員会が行う点検・評価の結果に関する報告書について(3頁)

(2)生涯学習センターの機能向上について~あり方検討中間のまとめ~

(3)教育委員会の動きについて

(4)「板橋区立中学校部活動地域移行推進ビジョン2030」の骨子案について

(5)いじめの重大事態に係る調査について

調査事件について

児童福祉、学校教育及び生涯学習等の区政に関する調査の件

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○委員長

それでは、報告事項に入ります。初めに、令和5年度(令和4年度分)教育委員会が行う点検・評価の結果に関する報告書についてを議題といたします。本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。

 

◎教育総務課長

特段ございません。

 

○委員長

本件について質疑のある方は挙手願います。

 

主体性を育てる教育の実践を

 

◆井上温子

STEAM教育をどのように実践されているのか伝わりにくかったので、まずその点をお聞かせください。

 

◎指導室長

STEAM教育という教育を授業時間を取ってやるということではなくて、考え方として、STEAMの考え方を取り入れているということになっています。主には、総合的な学習の時間がございますので、そちらのほうを学ぶときに、このSTEAMの頭文字のサイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、マスマティクスの部分であったり、そういったところを単体で、算数は算数、国語は国語という知識ではなくて、そこを教科横断的に知識を融合しながら、学び方の部分のことを申しているところです。何々教育を教科の時間でやっているという形ではございません。

 

◆井上温子

どのように取り入れられているのですか。取り入れる前と後の変化がどのようになっているのかを教えていただきたいです。評価としても「おおむね順調」となっています。STEAM教育を取り入るというのは、前にも伺っていましたが、それで何が変わったのかというのが評価されるのだと思うのですよね。それがアフターで何が変わったのかが分からなかったので、教えていただきたいです。

 

◎指導室長

総合的な学習の時間のお話をさせていただきましたけれども、総合の学習をするときに、単元の計画をつくる中で、ただ単に、例えば地域のまちの課題を見つけて、それについて自分で問いを立てて、いろいろ解決をしていこうみたいな、例えばそういった単元をつくったとします。総合の時間を進めるに当たって、ただ単に総合は総合という計画づくりではなくて、そこに算数科の視点を入れたり、国語科の視点を入れたり、指導計画の段階でもそういったSTEAMの視点を持っていくということであります。キャリア教育の一環としてということで、地元の企業の方の協力を得るだとか、具体的な社会に生きる、そういった力を育んでいくということを、より意識をして、授業を構築していくよう進めているところです。

 

◆井上温子

持続可能な社会の創り手となることができる資質・能力を育成することが求められているとありますけれども、STEAM教育を知って、それを実践、つくっていくというところが重要だと思います。学校だと知るというのは、すごくたくさん学ぶという意味では、いろいろなことを勉強していくのだと思うのですが、つくる、主体的に自分で生み出していくみたいな機会はそんなに多くないような気がしています。総合的な学習のときだけではなくて、通常の授業の中でもそういった時間を取り入れていくのだというお話がありました。それは計画的に循環としてないと、難しいないかなと思っています。例えば掛け算のことをずっと学んだら、それを何かで自分が生かす場面をつくるのか。音楽の時間で、その掛け算を学んだことをこういうふうに生かすとか、相互にやっていないと(いけないと思います)。すごく天才的な先生だったら、STEAM教育はいろいろなことできるのかもしれないですけれども、STEAM教育を教育委員会として取り入れるという場合は、仕組みが最初はないと、言っているだけでやったような雰囲気になっていたり、起きやすいものだと思います。そういう仕組みは具体的に何かあるのですか。

 

◎指導室長

単元計画、それぞれ国語科、算数科とそれぞれの全部の単元に、それぞれの教科の計画を立てます。その中に、国語は国語ということではなくて、例えば、国語科の中にも、もしかしたら音楽科的な要素が入る部分があったときには、これは、じゃ、音楽科の単元のどこと関連づいているかというところを、国語科の単元計画の中に位置づけていくというようなことです。あるいは、音楽科の授業の単元計画がある中に、音楽の部分での表現だけではなくて、そこを図工科で表した制作したものの、ものづくりのところ、制作のところの部分とつなぎ合わせるということで、単元計画の中に、それぞれの教科がどこにつながっているかっていうところを位置づけながら、やっているところです。

 

◆井上温子

そういう記載がされているということなのですね。資料として、参考例でいいので、国語科の授業の中に、じゃ、何を含ませて取り組んでいこうとされているのか、資料を頂けたらありがたいです。いかがでしょうか。

 

◎指導室長

本区で1つ全部つくっているわけではないです。学校ごとの単元計画ですので、今ちょっと資料が手元にはないんですが、各学校のものを見てからご提供させていただければと思います。

 

◆井上温子

STEAM教育が推進できているという評価になることは、学校ごとにカリキュラムをつくられているということですけれども、カリキュラムは指導室長をはじめ、皆さんで確認して、STEAM教育が導入できているという認識でよろしいんでしょうか。

 

◎指導室長

教育課程を編成するときに、単元計画を確認や提出等もしていただいております。計画だけを見て、必ずしも実践、本当にどこまでできるかというところは、もちろんまだまだ課題はあります。まずそのSTEAMという考え方、カリキュラムマネジメントで、教科を融合した考え方というところにおいては、そこは実際に意識を持って、単元の中に位置づけていることで確認しているところです。

 

◆井上温子

分かりました。見せていただいて、勉強させていただければと思います。日本の教育は、その受け手、受け身になることが多いと思っています。せっかく創り手になるということが書かれているものを板橋区が導入しているので、想像力を高めていく、自分が企画していく、自分が主体となってやっていくところまで、何のために学ぶのかというのがやっぱり弱いように思います。何のために学ぶのかというのを小さくでも実践していけるような主体性を、ぜひ育てていただけたらなと思います。

 

◆井上温子

先ほど質問し忘れてしまったものがあったので、質問させていただきたいです。前年度の評価結果への対応状況というところで、英語系が列挙されておりまして、中学生の海外派遣事業がコロナでできなかったということでした。今後の見込み、あと今後、TOKYO GLOBAL GATEWAYの活用などをしていくという話が上がっているので、この検討状況を知りたいです。あと、ALTの配置で、研究実践校は英語の成績が通常校よりもよかったという結果が出ているということでした。ALTをどれぐらい多く配置したり、どれぐらい、どんな取組をして、成績が上がったのか。それがほかの学校でもできるのだったら、とてもいいことなのかなと思ったのでそこをお聞きしたいです。あと、板橋区版英語村は以前実施していたものの、続いていないということで、でも参加者からはすごくよかったという声があり、今後の方法を考えていきますというお話がありました。そこもどういう検討状況なのか知りたいです。大原生涯学習センターでそういった事業をやっているという話もあります。英語系が事業手法の見直しで上がっていますが、英語は現在、重要な内容になってきているので、その点についてお聞かせください。

 

◎指導室長

では、最初の2点についてお話しさせていただきます。まず、1点目の海外派遣につきましては、こちらはコロナの関係で、休止という形になっています。このあたりのところは、ちょっと本課の所管ではございません。海外派遣事業については、別の総務課のほうかと思いますので、そちらとのまた調整になるかと思います。それと、TOKYO GLOBAL GATEWAYは他自治体の様子を見ますと、TGGのほうに自治体をあげて生徒さんを連れていくようなことをやってらっしゃる自治体もあるように聞いております。本区としては、そこまでのところではなく、日常の中で、これはこういった場所もありますというような形で周知を図ったり、こういうところも利用しながら英語に親しむ、英語に触れるというような周知を図っていくということで、進めているところでございます。

それから、2点目の重点校ですが、特段、ALTの配置等について手厚くというよりも、いろいろと4技能の能力、こういった向上を意識して、どうしても中学校、これまでのところでは、なかなかあまり4技能全体バランスよくより、どちらかというと「読む、書く」に重点が置かれたところがございました。今般、これからの時代においては「聞く、話す」というところ、特に「話す」という部分、そしてコミュニケーションの部分は力を入れていきたいということがあります。令和3年度まで、上板橋第三中学校が重点校でございました。こちらが進めていく中で、実践校の取組を話したり、聞くというところに力を入れた授業革新をしたところ、CEFRのA1程度の英語力の向上が確実に見られました。それを基にして、英語版の板橋区授業スタンダードを本区指導室のほうで作成しました。それを各学校で周知をして、それに基づいた授業展開をお願いしているところです。

海外派遣のマレーシアは、所管課が指導室でございまして、申し訳ありませんでした。平和の旅と勘違いしてしまいまして、大変申し訳ございません。

 

◎生涯学習課長

英語村につきましては、令和2年度にコロナ禍で実施困難となりましたため、中止とした事業です。今年度、コロナが5類に移行したので、類似事業をグリーンカレッジホールで行っています。英語村の類似事業ですけれども、8月に、キッズイングリッシュを2日間実施したところです。事業内容は、英語村同様に外国人の講師の方をお招きして、体験型で英語学習をするといったもので、内容は、ロボットの誘導を行うとか、スライムづくりを英語で行うという形で実施したところです。

 

◆井上温子

それは英語村の再開というふうに捉えるのか、それは英語村ではないということなのか。英語村が今回予算化できなかったと書いてあるので、それがどういう扱いになっているのか、教えていただけますか。

 

◎生涯学習課長

英語村の類似事業という形で、新しい事業といった形でキッズイングリッシュという形でやらせていただいているところです。

 

◆井上温子

分かりました。英語村は中止で、キッズイングリッシュというのが新しくできたということですね。オンラインの活用でも、様々いろいろ工夫ができるとは思うのですけれども、ぜひ今後、英語は力を入れなければならない部分だとは思いますので、生涯学習課もそうですし、学校でもぜひよろしくお願いします。

 

○委員長

本件につきましては、この程度でご了承願います。

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○委員長

次に、生涯学習センターの機能向上について~あり方検討中間のまとめ~についてを議題といたします。本件について理事者より追加の説明はありますか。

 

◎生涯学習課長

特段ございません。

 

○委員長

本件について質疑のある方は挙手願います。

 

分野を超えた「地域づくり」を

 

◆井上温子

i-youthが増えることはすごくうれしいと思うので、ぜひ、所管で議論していただいたのを全庁で共有して、実施していただけたらうれしいなと思います。まず、生涯学習センターとi-youthは全く違うものなので、分けて議論しないと混乱すると思っています。国の第11期中央教育審議会生涯学習分科会における議論の整理という資料を読ませていただいたのですけれども、「地域づくり」という言葉がここにもやってきたんだなというのが、興味深く読ませていただきました。その中で、本来の話、福祉部門にすごく「地域づくり」が入ってきていると思います。でも、そもそも論で言うと、地域振興の観点や生涯学習の観点のほうがもともと「地域づくり」とは親和性が高いものだったと私自身は思っています。それが、福祉部門から「地域づくり」がどんと下りてきました。「地域づくり」を進めていくと福祉課題と出会うというのは、私自身も経験してきているところではあります。もともとは多分地域振興だったり、地域活性化であったり、生涯学習、学びだったりするのだと思うのですよね。それを実践的にやっていくと、福祉的な要素が生まれてくるということで、ベースとしては生涯学習、地域振興というところが、「地域づくり」になっていくことが必要なのではないかなと思います。ご見解をいただけますでしょうか。

 

◎生涯学習課長

福祉部門でというような話と、あと教育の部門で生涯学習でといったような部分がございますけれども、今現在、人生百年時代、多世代化とか、ウェルビーイング、いろいろなことが言われている時代になっておりますので、生涯学習課でできることを、生涯学習課で一生懸命取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。

 

◆井上温子

生涯学習課でできることを生涯学習課でやっていると、縦割りになってしまって、いつも困るなと思っています。生涯学習にまで来ると、全ての課に「地域づくり」という言葉が出てきたではないですか。だから、本当に地域づくり課というのを板橋区でつくったほうがいいのではないかと思うぐらい、やっぱり全庁的な取組になりつつあるのかなと思います。それは生涯学習課では答えられないと思うので、質疑にはしませんけれども、分野を超えた活動をいかにやっていくかというのをぜひ考えていただきたいなと思います。それで、今後のi-youthに関しては増設してくださるということで、検討しているとのことでうれしく思います。公民館のような活動が昔は盛んで、途中で公民館なんて要らないみたいな雰囲気になり、全国的にもなくなっていき、やっぱり地域づくりや公民館、学びは大事だよねと、多分揺れ戻しが今来ているなと感じています。板橋区だと、地域センターや生涯学習センター、そういったところが近い。本来で言うと、地域センターとか区民事務所みたいな出張所に公民館がついているみたいな雰囲気だと私は思っているのですけども、生涯学習センターは今後増やしていく予定とかがないのか、地域センターを公民館化するとか、そういった機能強化を考えているのかを教えてください。

 

◎生涯学習課長

生涯学習センターは2か所ございまして、あとは令和4年度からシニア学習プラザも、私どもの所管としていただきました。まずはちょっとシニア学習プラザと生涯学習センターの役割分担を、きちんとやらせていただきたいと思っています。また、地域センターや集会室は所管外でございますので、こちらにつきましては、お答えを控えさせていただきたいと思っています。

 

◆井上温子

区内に、生涯学習センターや学習プラザとか、機能の統一化したようなものがあるのはいいと思うのですけども、全区的にやっぱり活動を広げていくためには、地域センターをいかに活用するか、あと、そのまちなかを学びの場にしているシブヤ大学とかあるのですけどもまち全体が学びの場になるみたいなもので、会場がカフェだったり、大学の中の教室を貸してくれたりとか、居酒屋を昼間使ったり、空いているところに教室をつくっていって、そこで、地域の中から先生役が出てきて、相互の学びの場をつくっていくみたいなところがあります。2012年ぐらいに一般質問したことあると思うのですが、そういう活動がありまして、生涯学習センターや公民館、これからまたち価値が見直されて、重要だという話になっていくのだと思います。それこそ福祉で検討されている「居場所がない」とか、要支援者の行き場所、障がい者の日中活動の支援、そういったものもこういった生涯学習の場や学びの場で、ある一定担えるような形になると思います。あり方検討中間のまとめなので、今後最終の報告になっていくと思いますが、施設という建物から頭の発想を外して、まちにいかに生涯学習や学びの場を増やしていくかも考えてやっていただけると、建物としては、例えば区内に3か所で、分岐の拠点としては地域センターに事務局があって、学びの場自体は皆さんの歩けるところで、近くでできるみたいな話になってくると、やっぱり区内全域で行き渡ると思います。そういった検討をしていただきたいのですが、いかがでしょうか。

 

◎生涯学習課長

学びの場を広げるというようなお話がございました。私どもでやった事業で申し上げますと、以前大原でパソコン教室をして、そのパソコンの教室で学んでいただいた方がサークルをつくっていただいて、さらに新しい方に教えていただくという学びの循環が生まれているものがございます。生涯学習センターやグリーンカレッジで私どもの事業としてやったものが、そこで学んでいただいた方が別の区民の方に教えていただく、集会室等を使って教えていただける。学びの循環がもっともっと生まれていくというのが理想な形だと思っています。そういった形ができるように、一歩でも近づけるように、やっていきたいというふうに思っているところです。

 

◆井上温子

初回がその施設の中でなくても、正直いいと思うのですね。生涯学習センターで育てた講師でなくてもいいと思うのです。地域の中で能力を有している人が先生になってくれて、そういうのでもいいと思っています。ネットワークを束ねたり運用していくことができればいいと思います。施設に来ることを前提にしたり、施設に呼び集めることを前提にするのは、なかなか大変なことだと思います。もちろん養成した方が自分たちでサークルを立ち上げることもすばらしいことですし、自分たちで養成した人たちがどこかで教えてくださることもすばらしいのですけれども、それだけに絞ってしまうと、そもそも専門性が高い方がたくさん地域の中に埋もれている、いっぱいいらっしゃいますよね。その人たちの活用が、やっぱり生涯学び続けられるまちになることだと思いますので、その辺はぜひお願いしたいと思っています。

i-youthですが、中学生は2キロ圏内ぐらいしか移動していないというのが、データを見ていると分かったということを以前、総括質問でさせていただきました。i-youthに関しても、仮に区内4か所になったとしても、足りていない状況が続くということで、私の計算上、10か所必要となってしまいます。10か所を作るのは大変だなとは思いますが、それこそ既存の児童館との連携や空き施設との連携で、若者の居場所にしていく必要があると思います。i-youthも新設するプラス機能をどこかに持たせていくということを、両方とも検討していただきたいのですけれども、いかがでしょうか。

 

◎生涯学習課長

私ども生涯学習課内では4か所程度を目標としていますが、もう少し多くというような、ご質問を頂いたところです。人や場所、財源に限りがございますので、できる限りのことをやっていきたいと考えているす。ご提案いただきました空き施設、あと児童館との連携といったお話もいただきました。児童館につきましては、今現在同じようにあり方の検討をやっていると、子ども家庭部からも聞いております。役割分担、連携を取りながら、どういう形がいいのか、より効率的なのかを考えていきたいと思っています。

 

◆井上温子

中学生は自転車で行ける範囲ぐらいが想定されます。昔は小学生・中学生の遊び場計画、居場所マップ、計画をつくってほしいという話をしたことがあるのですけども、地図上に子どもたちが行ける場所をマッピングしていっていただいて、「やっぱりないな」というところに設置していただいたりすると良いと思います。あと、中学生ごとに2キロ圏内どれぐらいなのだろう、集会所もやっていますよね。500メートル圏内でやりましょうということでやられていると思うので、地図を見て、全区的に居場所がない子どもたちが出ないような計画を、ぜひつくっていただけたらありがたいと思います。

最後に、課題として挙げられている自然発生的な多世代交流には至っていないと書いてあるのですけれども、これは何でなんでしょう。やっぱり活動を共にしたり、日常的にご飯を一緒に食べていたり、子ども食堂だったらすぐみんなで多世代交流になったりするのですが、やっぱり共通の近づくきっかけとなる事柄を、生み出す必要があると思うのですよ。コミュニティ創出期というか、それがやっぱりできない限りは(難しいと思います)。いろいろな部署で多世代交流と計画で書いてくださってうれしいですけれども、多世代交流をずっとやってきた身からすると、やっぱりソフトの装置がない。何をきっかけにその人たちの会話が生まれるのか、大体3回ぐらい会っていると、自然と話しかけるようになるのですよね。1回目は何となくやっぱりよそよそしいし、3回目ぐらいから(名前を)「●●ちゃん」と言ってくれたり、そこからちょっとずつ会話がスタートすれば、深まっていくはずです。長年生涯学習センターを運営されていらっしゃって、実績としては長いと思います。今後、どうコミュニティを生み出すのかという仕掛けを検討していただきたいのですが、いかがでしょうか。

 

◎生涯学習課長

中高生とお年寄りの方と、年配の方のジョイントについては、ギターのサークル、韓国語のサークルであったり、染物のサークルであったり、また、サークル公開教室とか、まなぽーとフェスティバル、そういうところでも地道にやっているところです。今後もこういった活動を模索しながら、やっていきたいと考えているところです。

 

◆井上温子

サークルを仕掛けにすると大変だと思うのですよ。イベントやサークルで多世代交流したというのは、小学校や中学校が特別支援学級と交流しましたと言っているのと同じで、日常的な交流ではないですよね。日常的な交流が自然と生まれる仕掛けをつくるのが必要で、そのために一生懸命サークルをやっていると、サークルやイベントの企画に労力が使われてしまって、多世代交流、本来の日常的にお互いに話しかけたり、話しかけられたりみたいな相互性みたいなのが生まれにくくなると思います。サークルで出会った人、再会するのはいつか、みたいな感じ。それが自然ではないでしょうか。自然と日々来られている方が、いかにほかの人と話すきっかけをつくるかということだと思います。人をつなぐことをどういうふうに仕掛けるかを検討いただけたらと思います。

 

○委員長

次に、教育委員会の動きについては、教育委員会で行われた議論の概略的な報告ですので、特段の質疑がなければご了承願います。

よろしいでしょうか。

(「はい」と言う人あり)

 

○委員長

本件につきましてはこの程度でご了承願います。

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○委員長

次に「板橋区立中学校部活動地域移行推進ビジョン2030」の骨子案についてを議題といたします。本件について理事者より追加の説明はありますでしょうか。

 

◎教育総務課長

特段ございません。

 

○委員長

本件について質疑のある方は挙手願います。

 

地域移行の将来像について

 

◆井上温子

現状のいたばし地域クラブですと指導者に適切に支払われているというようなご説明がありました。今の話だと、少年野球みたいな手弁当のところと、違うクラブ活動で有償でやっているところが出てくるのではないかという想定を話されていました。板橋区としては、草野球の指導者にも有償でやっているようなクラブにも、報酬額としてはどういうふうに払うのかというのが分からなかったです。一定のルールの下に払われることになると思いますが、どういうイメージか教えてください。

 

◎教育総務課長

少なくとも、いたばし地域クラブというスキームの中でクラブを増やしていこうとすると、生徒に指導をお願いするという部活動に限りなく近い形になるので、そこは一定の指導者を確保し、指導者か指導者を派遣してくれる企業に報酬を払い、有償で生徒に教えるというスタイルになると思います。一方、地域移行後の受皿にいろんな形態が示されているように、サークル活動のようなものは、これはまたお金を払って指導者を呼んできて教えてもらうというよりは、みんなで余暇を楽しむという形になるでしょうから、そういう部分については、単純に指導料みたいな指導者費用は発生しないと思います。その分、単純に会を回す負担を、経費をみんなで割っていこうというだけになると思いますので、グラウンド代とか、用具をみんなで買ったら用具代をみんなで割るということになると思います。そういう形で多様な状態になっていきます。何でもかんでもお金をお支払いして指導をお願いするというスタイルの団体に生徒が入っていくということでもないのかなとは思っています。

 

◆井上温子

趣味や余暇活動、楽しみたいということで、そんなに謝礼が発生しないケースがあり得るということもあるのでしょう。地域移行を進めていったときに、専門的にスポーツしたい、文化活動でももう少し専門的にやりたいと思ったときに、例えば週に4回とか活動があって、そこにきちんとした専門の指導者がいるとなってくると、さすがに無償というわけにはいかない。地域移行だったとしても、むしろ地域移行のほうが独自のクラブでしょうから、それなりに費用が発生してくるのではないかなと思わざるを得ません。そのときにどうされるのかがちょっとあまりイメージがつかないです。委託だったら費用を払って、地域移行だったらボランティアでやってくださいというのは、私は納得がしにくい。委託であっても緩やかな関係性の中で余暇活動を楽しむようなクラブがもちろんあってもいいと思うし、地域移行でもあってもいいと思いますが、両方とも専門的に、例えば週に3回、4回とか一生懸命やるような活動になってくると、それなりの責任者とか指導者が必要になってくるはずだと思います。だけれども、責任者がいた上で、その周辺を囲んでいる人たちが、自分も野球が好きだから、陸上が好きだから、運動が好きだからと、緩やかに指導者として参加してくれるのは否定はしません。その辺が理解できないので、教えてください。

 

◎教育総務課長

まず、国の提言にあるように、様々なニーズに応えて、それぞれが選んで活動すればいいという考え方になっているので、専門的に教えを請い、そこに費用が発生しても、技術を高めたいという人はそういうところを選んでいけばいいでしょうし、ただただプレーをしたいだけという人はそういった同好会のようなところに入っていけばいいし、そこはそれぞれのニーズで選べばいいというのがまず原則としてあります。その中で、費用がかかることに特化して、いたばし地域クラブというものと民間の受皿というところで考えるということです。なので、いたばし地域クラブも無料ではできないということになって、一定の費用をもらうということになっています。そういう意味でいうと、あらゆるクラブの会費を一律にはできないですけれども、少なくとも板橋区がやる公営の受皿としての地域クラブについては、可能な限り持続可能な仕組みをつくった上で、可能な限り低廉な会費をお示ししますし、ニーズを満たすクラブは限られるでしょうから、それを超えて費用をさらに積んででもやりたいことがあるという家庭がある場合には、そちらを選ぶことも可能というすみ分けになると思っています。

 

◆井上温子

いわゆる習い事化するというイメージでいいのですかね。習い事と部活動の差が私の中でも分からない、どなたか一般質問でやられていましたけども、習い事と部活動の差は何だという話があったと思います。今の説明を聞くと、やっぱり自己選択で、ピアノを習いたい、水泳教室に行きたい、野球のプロを目指したいとか、それは今までは一定、中学校でも部活動があって、一定一生懸命、上を目指して頑張ろうという人たちもいたり、学校でやってもらったものがなくなって、言い方は悪いですけども、それぞれ勝手に選んで、それが月会費1万円でも2万円でも、それは皆さんの選択だからどうぞという話なのでしょうか。そこから、参加費から指導者への謝礼は払われるというイメージに聞こえてしまったのです。それだと本当にお金がある人しかできなかったりしませんか。先ほど生活保護家庭に関しては部費代を適用すると言っていたけども、生活保護家庭の部費代は多分限りがあるので、幾らまででもいいですよという感じではないですよね。そうすると、その範囲内の部活、習い事しか選べなくなり、就学援助家庭にはそういった支援を拡充しないというのも気になっています。その辺のイメージを教えていただけますか。

 

◎教育総務課長

そういう意味でいうと、現行も部活動があり、そこに参加する生徒とそれ以外のものを選ぶ生徒さんがいます。これと変わらない状態、少なくとも、現行部活動を地域移行して、現行部活動ならできた家庭が地域移行したらできなくなるという状態は絶対に避けなければいけません。そういう意味で、いたばし地域クラブという公で用意をする、地域移行後のクラブ活動をまず用意しようと思っています。この部分においては、現行部活動で選べたことは地域クラブでも選べなければ、地域移行を無理やりしてしまってできなくなるという状態は避けなければなりませんから、そこはまずしっかりとつくりたいと考えています。その上で、いたばし地域クラブ以外のものを選ぶというところは、現行部活動でそれ以外を選ぶ人たちと同じということですので、その部分については今と変わらないと思います。そういう中で、ただ一定の有料化をしなければならないので、そこに先ほどの生活保護のお話、これも現行部活動で出るお金と、いたばし地域クラブは会費分がプラスされますけれども、この部分についてどこまで費用を圧縮できるかどうかということはこれからの研究課題になります。そこはしっかりとやっていく中で、選べない家庭はゼロにするという状態があります。就学援助についても、現時点で就学援助家庭も部活動費は一切出てないというところはありますので、それを横引きすると、地域移行化しても就学援助は出ないということになってしまうのですけれども、ここについては検討課題として今研究をしているという状況です。

 

◆井上温子

最終的には地域移行を目指すというイメージで私は聞いていたのですね。しばらくは地域連携の形を取って、その先には地域移行をほとんどしているというイメージで受け取っていたんですけども、今のご答弁ですと、全てが民間の地域移行化された、会費も勝手に決められるような民間の活動だけだと、皆さんが参加できる部活動がないとなると困ってしまうので、地域クラブはきちんとベースとして整える、いたばし地域クラブはきちんとベースとして整えて、誰もが参加できる部活のようなものは守っていくみたいな話になっていたと思います。ということは、ずっと地域連携と地域移行とが並存していくみたいな感じなのですかね。そういうことですか。将来、2030年ぐらいには地域連携がどんどんしぼんでいるような計画にはなっています。もう一度教えてください。

 

◎教育総務課長

このあたりがタイムスケジュールを入れて説明ができないところになってしまうのですけれども、国の提言はあくまで理想の状態を思い切り語っていただいているので、地域に様々な民間の活動のクラブがあって、そこが多様な状態があるので、子どもたちは好きなものを選んで生涯にわたってやると、生涯スポーツも生涯学習社会もできて、クラブ活動から解放された先生が楽になるというのは多分絵になっています。それをいつ実現できるかというのが今誰も言えないところが難しいところです。今年の来年というふうに受け取って実行してしまうと、今まだ、そもそも板橋区でも9,000人からの生徒がいますから、9,000人の生徒をいきなり受皿として受け取れる団体というのはどこにもないわけです。そういう状況の中でいきなり理想論を、今年から来年に向かってできないというところにおいて、どこまでそのなだらかな着地、移行に時間がかかるかというところで全国の各自治体が頭を悩ませています。その中で、それでも地域移行を一気にしてしまった自治体から、地域連携を主要なところとして、まずはクラブ活動の委託化をしているところから、まだ何も手をつけてない自治体からあるという中において、板橋区は、地域移行の形としては民間ではなくてまず行政の教育委員会が受皿としてつくることで、安心・安全な状態をつくり出すとは言っています。これをずっとやり続けるということでもなくて、もしかしたら役割を終えて民間のクラブに渡っていくかもしれません。うまく民間クラブのほうが受皿として整え切れずに、いたばし地域クラブが続く可能性もありますし、その時点のことは分かりません。少なくとも来年度に向けてはそういう形で展開をしていき、しばらくはそういう形で子どもたちの受皿をつくっていくということでの地域移行を選択したいということでございます。

 

◆井上温子

そうすると、一番気になるのはお金が高いから、優秀なスポーツができる子ども、優秀でなくても野球やサッカー、陸上、文化系でも芸術系でも、自分が何かを突き詰めてやりたいみたいに思ったときに、それが選択できないようなお金、会費の体系になってしまうと困るというところがあると思います。趣味や余暇活動とはまた別で、真剣にスポーツがしたい、文化活動をしたい人たちがきちんと実現できるような環境を整えてくださるのであれば言うことはないです。そこだけ回答いただきたいです。就学援助家庭、その枠についても、ぜひ広げていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎教育総務課長

少なくとも、この部活動の地域移行については、行政が計画をして、次の年に全てもういきなりやり切ってしまう、部活動は廃止するという形での進め方は全く考えておりません。どうやったら現行部活が地域移行、地域クラブに置き換えられて、そのときに取り残される生徒・家庭がいない状態がつくれるか、そういうことを一つひとつ考えながら、恐らく種目ごとになると思いますけれども、「答えの出た、行ける」となったものから地域移行、地域クラブの種目化されていくイメージを持っております。そう考えると、それが少なくとも1年や2年や3年で完全にできるイメージは現時点では持っておりません。そういう丁寧な進め方の中で、ただ、先ほど申し上げました部活動の持続可能性がなくなるのが先かという追いかけっこはありますけれども、取り組んでいく形で、少なくとも板橋区の子どもたちが成長する機会を失うという状態をなくさないように、今から取り組んでいくということです。

 

◆井上温子

大事なポイントや将来的な最終形まで私は質問しているつもりはなくて、考え方をお聞きしているつもりなのです。将来的に地域移行にどんどんどんどん行くのだと、それぞれ民間が設定した会費を子どもたちが払わなければいけなくなってしまうというのが、今の話を聞いていると、そうなってしまうなと思います。結局、謝礼も払っていただけなそうなお話があったので、それはまずいだろうと思っただけです。委託で払っているのだったら、移行になっても指導料等を払えばいい話だと思うのですよね。なかなかそこら辺が移行になると怖いなと思いました。長期的な話であることは分かってはいるので、結局子どもたちの権利として、やっぱりどんな家庭環境に生まれてもいろんなことにチャレンジできることと、いろんな部活動に参加できること、成長の機会を保障することがあると思うので、それが、どういう形にするにもトライ・アンド・エラーだと思いますが、その大事なポイントは守らなければいけないことみたいなところが今のところそんなに書かれていない気がしました。その辺はきちんと書いていただけたらいいと思いました。いかがでしょうか。

 

◎教育総務課長

例えば、来年度、完全移行する、一気に部活動を廃止するということであると、その担保としてそういうことまで併記して、もう決め切らないといけない、前に進めないのですけれども、一つひとつ丁寧にやっていくというイメージでおります。その中の項目の一つに費用負担の問題も出てきますから、一方的に家庭が多額の費用負担をしなければならなくなるような形での地域移行は避けて、逆に言うと、そこの解決が図られれば地域移行にまた一つ進むという形で進めたいと思います。もちろん研究・検討は続けていきますけれども、恐らく今回のこのタイミングで、ここに費用負担のことまで、あらゆる家庭の費用負担の明示まではちょっと難しいかなとは思っています。

 

◆井上温子

大切にしなければいけないこと、費用負担は具体的に書くかというよりも、子どもたちが安心して選択ができる、守るべきこと、それを数年、ゆっくり丁寧に進めるから書かなくてもいいという話ではないと思うのですよね。地域移行を進めるときに、これは10年後、20年後に担当課長が変わったりするわけですから、ベースとして何を守らなければいけないのかはやっぱり共通項として残していただきたいとは思いました。SDGsのコンセプトの16番で「平和と公正をすべての人に」と書いてあって、「STOP 暴言 指導ではなくサポートを」と記載があります。「指導」という言葉を使わないという意味なのか。今のところ「指導者」、「指導」という言葉をずっと使われてはいらっしゃったので、どういう意味合いでここを書かれたのか教えてください。

 

◎教育総務課長

なかなか言葉選びが難しいのですけれども、ここに込めた思いとしましては、スポーツ庁の提言にもありますけれども、スポーツ界とが選手が受け身の中、指示された練習メニューをこなす、指導者に言われたことを頑張って、練習を乗り越えると、そこの先に勝利がある、みたいな、そういうような進み方があったのではないかという見解があったように思います。そういう中で、子どもたち、生徒たちがやることを指示されて活動するということではなくて、主役になって主体的に活動するという形のスポーツの進め方をイメージして、指導ではなくサポートをということにしております。子どもたちの声を聞いて、例えば練習メニュー一つも、チームの方針も、自分たちはどういうチームになりたいのか、子どもたちを中心に置いてサポートしてもらう、そんな新しい形の指導、指導者、コーチ、そういう新しい形でいくのがいいだろうなという意味を込めて書かれた部分です。

 

○委員長

井上委員の質疑の途中ですが、20分を経過しましたので、ほかの委員で質疑がありましたら挙手願います。

(発言する人なし)

 

○委員長

他の委員の質疑が無いようですので、さらに質疑がありましたら井上委員。

 

◆井上温子

指導は教え導くといった意味合いがあると思います。その言葉を使わないとなってくると、指導者と言葉も変えるということでいいのですかね。主体的に子どもたちが考えて、どうやったらうまくなれるかを考えていくこと自体はもちろん重要だと思っていますが、指導という言葉が悪いということなのか。ここのSDGsで、「STOP 暴言 指導ではなくサポートを」と書かれると、それこそ、今指導室長が来られましたけども、指導という言葉が駄目なのか、その指導者と言葉も今後変えていくことなのか、その辺の見解を教えてください。

 

◎教育総務課長

指導という単語を特段悪いとかいいという意図はございません。あくまで部活動に代わる新しい活動であるところの、少なくともいたばし地域クラブについてはそういうコンセプトを持ちたいという中での、こちらは現行部活動等で、スポーツ庁の提言などを参考に、一般的に言われている課題というものを抽象的にSDGsの設定されたゴールとの関連性でお示しした部分です。そのあたりがもし問題だということであれば、ここら辺の表記の仕方はいかようにも変えれば、我々の本来お示ししたい意図を表すより最適な言葉に変えることはやぶさかではないです。

 

○委員長

本件につきましてはこの程度でご了承願います。

 

○委員長

次に、いじめの重大事態に係る調査についてを議題といたします。

本件につきましては、プライバシーが多く関わる議題でございます。節度ある質疑をお願いいたします。本件について理事者より追加の説明はありますでしょうか。

 

◎指導室長

特段ございません。

 

○委員長

本件について質疑のある方は挙手願います。

 

子どもたちへの対処のあり方

 

◆井上温子

「いじめの重大事態に係る調査について」というのは、これがやられるときに毎回報告を議会にされるという認識でよろしいのでしょうか。

 

◎指導室長

重大事態の調査を開始しますという、その報告をさせていただいております。

 

◆井上温子

最終的にこれ、結果が分かった後は、例えばすごく重大ないじめがあって、加害者側が分かったときには、どういう最終的な対処をされるのでしょうか。

 

◎指導室長

この調査がまず終わった段階で、この調査に係ったいじめの専門委員会のほうから教育委員会へ調査結果の答申ということでいただきます。その答申を受けまして、教育委員会からは区長への報告、そして関係者への調査結果の提供という形でさせていただく形になります。

 

◆井上温子

当事者の加害者、被害者の方たちへの対応はどうなるのでしょうか。

 

◎指導室長

そちらにつきましても、今回こういった、いろいろ代理人さんもいらっしゃっているところもありますので、そちらのほうにはその代理人さんを通してきちんとした説明を返していくというような形になります。

 

◆井上温子

大人が例えば加害者だったら、処分するとか指導するという対応があると思います。でも、子どもたちの中で加害者と被害者がいた場合は、どういう教育上の指導になるのか。あまりにもひどい場合だと、でもまだ罰せられる対象ではないではないですか。だから、どういう教育上、子どもたちへの対処になるのでしょうか。被害者側への謝罪で終わるだけの話なのか、どういう選択肢があるものなのかというのを教えてください。

 

◎指導室長

こちらのいじめの専門委員会での調査に関しては、特段この次、訴えにつながるものとか、そういうものではなくて、目的としては、一番はやっぱり事実の正しい究明をすることと、それからこういったことが起こらないように、再発防止、この2点が目的になっています。こういうところをしっかりした上で、また教育活動の中で、様々な中でこういったことが起こったときに、どういった対応をしっかり丁寧にいろいろやっていくかというところのものに役立てていくというような形になります。当該児童、当事者たちを糾弾するとか、そういったことではございません。

 

◆井上温子

そうすると、被害児童の方から調査してくれと言われて調査をしてみて、事実と分かったら、それは事実でしたと報告をして、この方の場合はちょっと前の話だから、今当事者同士がクラスにいらっしゃらなかったりする場合もあると思います。もしも現在進行形だったりした場合、事実でしたという説明をしただけでは多分、終わらないのではないですか。その後、その報告書を受けてどうされるのかが気になります。別にこのケースを言ってわけではなくて、一般的にどういった流れが起きていくのか、結果が分かった後の動きが知りたいです。

 

◎指導室長

また、こういったところで、もちろん加害者、被害者両方のところを、今後の再発防止を含めて、スクールカウンセラー等の力も借りながら、十分心のケアと、それからもちろん先ほども申し上げました再発防止に向けてのこれからの人間関係も丁寧に指導をしていくというような形になります。

 

○委員長

本件につきましてはこの程度でご了承願います。

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○委員長

次に、調査事件でありますが、引き続き児童福祉、学校教育及び生涯学習等の区政に関する調査の件につきまして、別途議長宛て継続調査の申出を行うことにご異議ございませんか。

(「異議なし」と言う人あり)

 

○委員長

ご異議がないものと認め、さよう決定いたします。

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○委員長

以上をもちまして、文教児童委員会を閉会いたします。

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