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2014年1月2日

2014年は、もう一歩、新たなステージへ。

新年あけましておめでとうございます。

2014年は、もう一歩、新たなステージへ。
地域の交流拠点を運営する人たちのネットワークづくりにチャレンジします!!
今年の10月で、ついに!? 30歳になりますが、20代を振り返ってみると、大学3年の21歳から高島平の地域活性化に関わり、卒業の23歳の時には、そのまま大学に残り職員としてコミュニティカフェや学生のコミュニティボランティアのコーディネートを3年間担当させてもらいました。 その後、2011年に26歳で区議会議員となり、同時にNPO活動も続け、2013年には地域リビングを開設することができました。
振り返ってみると、色々とあった20代で、真っすぐにぶつかっていく性格の分、嬉しいことも、つらいことも、受け止めきれなくて泣きじゃくることも、い〜っぱいありましたが、本当に、沢山の方々の支えがあってここまで進んでくることができました。
今は、つらかった経験も含めて、20代でこのように様々な経験をさせてもらえたことに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
今年は、もう一歩、新たなステージに進んでみたいと思っています。
2008年からコミュニティカフェの運営に携わり、現場の経験から、世代や国籍、障がいのあるなしを超えた場づくりの必要性に気がつきました。
理由は、現在の縦割り行政では、高齢者は高齢者施設へ、障がい者は障がい者施設へ、子どもは子育て支援施設へと、自分とは違った立場や状況の人と出会う機会が少なく、互いに理解し合ったり、対話の機会を持つことが難しい社会となっていると考えるからです。
隔離された環境、社会課題に気付きにくい地域社会は、行政任せになりすぎて福祉費が増大し続けたり、本当に助けが必要な人に支援が届かなかったり、政治に対して当事者意識が持てなかったりと、今後の少子高齢化社会の中で、致命的なことだと思っています。
社会課題について、「自分には関係ない」を、地域の仲間づくりから、「自分ごと」に変えていくこと、社会課題に出会うことで、自分の存在意義や役割、目的意識を持つ可能性があると自らの経験で気がつきました。
そうしたことからも、2011年に、地域の交流拠点「地域リビング」を区内すべての生活圏内に設置することを掲げました。
政策実現のためには、その地域の交流拠点とは一体何なのかという事例が必要であり、また、市民活動をしながら共感を得ていく地道な活動が必要だと考え実践をしてきました。
そんな中、現在、高島平には様々な運営主体が生まれていて、4つの地域の交流拠点があります。また、これから新たに開設されそうなものもいくつかあります。
板橋区内では把握している限り、光が丘団地を始め地域の交流拠点がさらに数カ所存在します。
しかし、地域の交流拠点づくりは、まだ試行錯誤の状況であり、地域社会や制度の中で地域の交流拠点が役割を担い、位置づいている状況にはないと考えています。
地域の交流拠点をやってきて実感しているのは、単に地域の人が交流するだけでなく、下記のような機能を担っていけるのではと考えています。
①既存団体が使用するだけでなく、コミュニティや対話を生み出す場であること
②世代や国籍・障がいのあるなしで排除せず、誰にでも開放する社会的包摂の場であること
③自ら声をあげられない方と行政サービスをつなぐアウトリーチの機能をもつ場であること
④地域住民の身近な居場所となり相互に関心を持ち合い支え合う場であること、また住民のボランタリーな活動を促進する場であること
⑤自らの能力や趣味、潜在能力を発揮できる活躍の場であること
地域社会の中での地域の交流拠点の役割を明確にし、地域福祉を向上させていくためにも、今後は地域の交流拠点を運営している人たちとネットワークを組み、行政と対話をしながら、情報共有を進めていきたいと考えています。
まずは、行政にきちんとこの新しい動きを認知してもらうように働きかけていくこと、すなわち区の広報媒体での交流拠点の紹介や、地域包括ケアシステムの中で、位置づけをしていくことから始めていきたいと思います。
地域での子育ての拠点としてや、介護保険の制度が変わってきて、要支援1、要支援2の方たちを地域で支える仕組みづくりが必要となってきていること、施設サービスから在宅サービスへと変わってきている状況の中で、地域の居場所作りの必要性はますます高まるでしょう。
現在、板橋区では、公共施設等の整備に関するマスタープランで公共施設の統廃合を検討していますが、本来であれば、ソフト面から考え、施設整備することが必要です。
地域の交流拠点づくりの活動が広がっていき、地域の担い手が増えていけば、集会所を始めとした公共施設や空き家の活用による交流拠点づくりを広げていくことも可能になっていくのではないでしょうか。
最終的には、区内全ての小学校区に1つ、みんなの生活圏内に地域の交流拠点がある地域社会を目指したいと思っています。
地域の交流拠点のネットワークについては、また発信していきますので、よろしくお願いします^^/
今年も、一生懸命頑張っていきますので、ご指導よろしくお願いいたします。
2014年元旦 井上 温子

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