2024年6月26日
令和6年2月21日介護支援調査特別委員会
令和6年2月21日介護支援調査特別委員会
議 題
(1)令和5年第3回・第4回定例会調査事項に関する提言の方向性について
(2)ヤングケアラーに対する支援策の構築について
○委員長
それでは、議題に入ります。初めに、令和5年第3回・第4回定例会調査事項に関する提言の方向性についてを議題といたします。
配付いたしました資料は、前回の委員会で出されました意見を集約し、2年間の活動に基づく提言をまとめるために、現時点での提言の方向性を記した正副委員長案です。令和7年第1回定例会での活動報告のまとめに向けて、委員会で出された意見を、次回の委員会において皆さんにご確認いただきながら、提言の方向性として一定程度まとめてまいりたいと存じます。第3回定例会の提言の方向性についての案文でありますが、こちらは第4回定例会で各委員より出された意見を踏まえ、実態調査における回答率の向上に関する提言を新たに追加いたしました。それでは、本案に対する各委員の意見を求めます。
(発言する人なし)
○委員長
本案を最終的な提言に向けての方向性を示した案文といたします。第4回定例会の提言の方向性についての案文でございます。本案に対する各委員の意見を求めます。
(発言する人なし)
○委員長
本案を最終的な提言に向けての方向性を示した案文といたします。本件につきましては、この程度でご了承願います。
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ヤングケアラー・アドバイザーは
会計年度の設置でいいのか
○委員長
次に、ヤングケアラーに対する支援策の構築についてを議題といたします。本件について、理事者よりポイントを絞って簡潔に説明願います。
◎子ども政策課長
ヤングケアラーに対する今後の支援策についてでございます。前半部分を私から、後半部分を教育支援センターの所長からご説明を申し上げます。子ども政策課の取組でございます。まず、1つ目がヤングケアラー・アドバイザーの設置でございます。これまでご議論いただきましたように、ヤングケアラーの支援につきましては、多くの機関の連携が必要でございます。その連携体制を構築するために、コーディネート機能を有するヤングケアラー・アドバイザーを設置してまいります。そのことによってヤングケアラーに対する支援の基盤の強化を図ってまいります。主な業務はコーディネート機能として3つ、関係機関への周知啓発、関係構築・地域資源の開発、2つ目が関係機関向けの研修の実施、3つ目が必要に応じて本人・家族への対応でございます。2つ目のアドバイザー機能でございます。ヤングケアラー支援を行う関係機関・部署への助言・相談対応、2つ目が周知・啓発用広報物の監修でございます。この2つ目が具体的にというところで、大きい項番2、3になります。項番の2、ヤングケアラー支援に関するガイドラインの作成でございます。こちらにつきましては、先ほど申し上げましたように複数の機関における連携が求められているということですので、ガイドラインを作成することによりまして、ヤングケアラーの支援の必要性や課題等について関係機関への共通認識を図り、支援体制の充実を図っていきたいと思っています。項番の3、ヤングケアラー啓発動画及びチラシの作成でございます。こちらにつきましては、周囲に気づかれにくい、または自覚を持ちにくいヤングケアラーへの周知啓発を図るために、子ども向けの啓発動画及びチラシを作成します。
内容につきましては、小学生向け、中高生向けのヤングケアラーの定義を分かりやすく示した動画を作成いたしまして、区のホームページ、公式YouTubeなどに掲載する予定でございます。もし可能であれば、学校の授業でも活用できればと思っています。また、チラシについては、区内の小・中・高校に配布する予定でございます。関係機関向けの研修でございます。こちらは今年度からの継続でございますが、来年度からアドバイザーがつきますので、アドバイザーを講師にして、ワークショップ形式の関係機関向けの研修を実施してまいります。内容については、アドバイザーとよく相談したいと思っています。また、ヤングケアラー支援ケース会議の開催でございます。こちらも今年度からの継続でございますが、具体的なケース検討、支援を行ってまいります。ヤングケアラー・アドバイザーにも必要に応じて出席をいただこうと考えてございます。あと、なお書きのところですが、新たに板橋区地域保健福祉計画に基づく会議体が設置される予定ですので、福祉部と協議をしながら同会議体との連携を図ってまいりたいと考えているところでございます。説明は以上でございます。
◎教育支援センター所長
教育委員会事務局の取組についてご説明いたします。来年度、スクールソーシャルワーカー支援員を2名設置いたします。役割といたしましては、スクールソーシャルワーカーを指導、助言する役割を担ってまいります。今年度、学校配置拠点型になりまして、学校から即相談ができる、対応ができる体制になってとてもいいということで、良好な意見を多数いただいているところではございますが、スクールソーシャルワーカーからは、現場での対応が1人専門職というところであるため、対応する支援方法のことでしたり、やはり困難ケースなどを相談できる体制が欲しいという意見もございました。また、新人のスクールソーシャルワーカーの育成の面からも課題があるというところもございましたので、指導、助言する役割として、スクールソーシャルワーカーの支援員を2名設置いたします。困難ケースを学校配置のスクールソーシャルワーカーとともに対応することや、また小学校の巡回を増やすなどして支援体制の強化を行ってまいります。すみません、令和6年度はというところですが、スクールソーシャルワーカー支援員を2名というところで、支援員が抜けてしまいまして大変申し訳ございませんでした。また、子ども政策課に設置されますお話のありましたヤングケアラー・アドバイザーに講師もお願いいたしまして、来年度、教員の研修を実施していきたいと思っております。ヤングケアラー支援ケース会議に引き続き、教育委員会事務局関係者が出席をしてまいります。現在、会議への出席というので職員が出席している状況にはございますが、スクールソーシャルワーカーには情報を共有しているところではございます。来年度につきましては、このスクールソーシャルワーカー支援員がこういったところの会議に出席するということも職務内容に挙げております。そちらのほうは子ども政策課のほうと実施される会議の内容を共有いただきながら、状況に応じて対応してまいりたいと思います。以上になります。
○委員長
それでは、現状確認のための質疑を行います。本件に対する各委員の意見については、質疑が終了し、理事者が退席した後に改めて述べていただきたいと存じますので、あらかじめご承知おき願います。それでは、質疑のある方は挙手願います。
◆井上温子
いろんな機関で協力してやっていくとよくおっしゃるではないですか。結局誰が最終的に解決していくのかというのがいつも気になっています。地域の方というお話もありました。地域の方と言っていたけれども、誰なのか。それが体系的にできていない気がしていて、区の政策は上が重たいではないですか。いつも頭でっかちみたいな感じで、アドバイザーとかコーディネーターとか、上のほうはどんどん大きくなるのだけれども、現場には予算はそんなについていないですよね。私も昔から地域の居場所や地域の交流拠点、きちんとそこにリンクワーカーなのかコーディネーターなのか、常駐でいて、その人がいつでも迎えてくれるような体制みたいなものが必要とずっと言ってきているのですけれども、下はお金も何もないのですよ。いつも上だけついていくというのに違和感があって、結局誰が子どもたちの思いを受け止めるのかというところについて現状、何かあるのであれば教えてください。
◎子ども政策課長
現状というところであれば、学校ではスクールソーシャルワーカーさんや民生・児童委員さんなどがあるのかなと思いますし、子ども家庭総合支援センターが関わっているということであれば、相談員または児童福祉司などがあるのかなと思います。ケース・バイ・ケースなので、誰が最終ゴールを担うかというのは難しいところだなと思います。ただ、今回ガイドラインというのも作成しますので、そういった意味では、一つひとつ体系的にどういうふうに発見からつないでいく、共有していく、支援していくという流れを一つつくれるのかなと思いますけれども、それができたから全てのケースに対応できるかというと、そうではないと思います。そこは個々の機関ですとか、私どもの支援力が上がっていく必要があるのだろうなとは思っています。
◆井上温子
スクールソーシャルワーカーさんも勤続年数とか調べているとすぐ代わってしまうし、あまり待遇もそんなによくないのかな。昔でいうとよくなかった。今ちょっと現状よくなっているのだったら教えてほしいですけれども、最初の頃、私が調べていたときは待遇はよくなかったと思うのです。もし現状よくなっているのだったら、教えていただきたいです。そこに来てまたスクールソーシャルワーカーさんの上ができてくるわけですよね。アドバイザー的なスクールソーシャルワーカー支援員というのができてくるということですよね。これは常勤なのかというのも聞きたいし、資格とかどういうのを持っている方か、報酬がどれぐらいか、何年ぐらい続けていただけるのかというのを、区の職員として設置するのだと思うのですけれども、会計年度ではないのかどうか、いろいろ教えてください。
◎教育支援センター所長
スクールソーシャルワーカー支援員の資格は、現在のスクールソーシャルワーカーの資格要件にプラスして、指導、助言をする立場になってまいりますので、実務経験が3年以上あるというところが資格要件に入ってまいります。また、報酬につきましては、単価の増というのを来年度に向けて行っているところです。スクールソーシャルワーカーですと1,100円一応上がるような予定になっております。また、体制としては、今年度につきましては11名に増えましたが、来年度、皆さんが継続するというような形に今なっております。そこにつきましては、やはり学校配置になったというところのフォローというのをこちらのほうの職員としても行っているところ、また職員、所内のスクールソーシャルワーカーの研修なども増やして、そういったところのフォローも今、体制としてはしているところです。すみません、会計年度になります。
◆井上温子
会計年度というのは本気度を感じなくて、普通にちゃんと雇えばいいのではないのかなと思うのですよね。長く継続的にやっていってもらうためには、何で会計年度を選んでいるのか、教えてください。
◎教育支援センター所長
やはり専門性の高さというところからそういった人材を集めるというところで、会計年度として進めております。
◆井上温子
会計年度のデメリットとしてどういうことが挙げられると思っているか、教えてください。
◎教育支援センター所長
どうしても会計年度ですと単年度というところの契約にはなってまいります。勤務状況に応じて、また継続も行っているところではございます。
◆井上温子
スクールソーシャルワーカーさんの職務内容からして、単年度じゃなくて長期的に働いていただくとか、長期的に子どもたちと関わっていただくということが必要だとは思っていらっしゃらないということでしょうか。
◎教育支援センター所長
専門性というところから会計年度の任用職員の採用ということで今は行っております。
◆井上温子
長期的に働いていただけるほうが子どもたちにとっていい環境になると思っているのか、思っていないのか、教えてください。
◎教育支援センター所長
長期でそういった形でやっていただけるというのがいいと思っております。
◆井上温子
区の職員さんは、専門性の高い職員さんを雇えないということですか。先ほどの答弁など重ねていくと、長期的にやっていただくのがいいと思っているけれども、専門性の高い職員だから会計年度にしているとおっしゃっていて、専門性の高い職員は公務員では受けてこなかったり、専門性の高い職員は公務員としては育てられないということですか。お聞きしたいです。
○委員長
それは人事に関わることですけれども、答えられますか。所管が違うところですが、大丈夫ですか。
◎教育委員会事務局次長
新しいスタッフさんを配置するときに、やはり人事のほうと相談しながらということになります。会計年度任用職員にするのか、また正規職員については人事課と相談して今決めているような状況でございます。現状としましては、会計年度任用職員という結論に至って採用している状況でございます。一方で、子どもたちと直接関わるものですので、信頼関係を考えると、長く勤めていただきたいという気持ちもあるところです。ご質問とずれるかもしれませんけれども、その辺では日額の単価をアップしてできるだけ待遇をよくしているような状況もございます。
政策をしっかり落とし込んだ上で
ヤングケアラー・アドバイザーの設置を
◆井上温子
ヤングケアラー・アドバイザーに話を戻しますが、コーディネート機能で周知啓発や研修がメインになってくるのだなと今聞いていて思ったのです。正直、研修会や周知啓発でしたら、別にそのたびそのたび講演会の講師としてお呼びすればいいのではないのかなと思っています。アドバイザーという割に研修や講演会がメインになっていくのかなという印象を受けたのですけれども、違いを教えてください。
◎子ども政策課長
そこだけ聞いているとそういうふうには考えられますけれども、アドバイザー機能というところで関係ケアの部署、助言、相談対応や刊行物の監修などもあります。トータルで1年間やったときに、アドバイザーさんで組み立てていただいて、どの機関にどういうふうにやろうかというところも含めて一緒に考えていけるというところでは、アドバイザーさんとしての効果があるのではないかなと思っています。
◆井上温子
どうやって週に2回、3回いらっしゃって動くのかが見えなくて、研修ばかりずっと毎日やるわけではないでしょう。アドバイスも1日ずっとアドバイスできないではないですか。アドバイスするとしても、例えば深刻なケースがあって、会議の日を設けましょうみたいな感じになって、やったとしても2時間かかりましたとか、その後電話でフォローしましたとか出てくるのかもしれないです。その方たちの勤務体系がよく分からないのですよ。週に2回、週に3回、どういう毎日を過ごされるのだろうか。刊行物のアドバイスといっても、そんなに何があるのだろうかというのが分からないです。具体的に教えてもらえますか。
◎子ども政策課長
そういったところは大きい枠組みとしては決めてありますが、アドバイザーさんと一緒に1年間スケジュール、その月のスケジュールなんかを考えながらやっていきたいと思っています。おっしゃるように今この段階で完璧なものというわけではないとは思いますので、改善しなければいけないところをやりながら改善していくということはあり得るのかなと思っています。そういうのも含めて、アドバイザーが今回配置されますので、どういった支援の仕方、どういった周知の仕方、または刊行物も含めてになると思います。どういったふうにやっていくのがいいのかというのも含めて、アドバイスをいただきたいというところで設置をさせていただいております。
◆井上温子
関係機関や板橋区でなじみのないところからスタートするわけですよね。最初、現場を歩かないと多分アドバイスなんてできないでしょうし、だからその辺のフローをどういうふうにお考えなのか、もう一度お聞きしたいです。地域資源の開発といっても、地域資源をちゃんと回ってくださる方なのですか。子ども食堂やいろんな団体を歩き続けたりするのですか。関係機関との構築やコーディネート、アドバイスはそれなりに地域とずっとつながっていたり、やっていかないとそんなできないではないですか。初日から来ていきなり言われても「誰あなた」みたいな感じになってしまうから、全然イメージができません。ヤングケアラーに対する充実みたいなことはもちろん必要だったと思うのですけれども、どちらかというと対個人や対親の充実を求めていたり、そこから問題が浮き彫りになってきたときに、関係機関の協力を仰ぐ、そこに出向くとかというのが出てくるのかと思っていたので、イメージができないですね。結局ここでは、アドバイザー機能は、広報物の監修とは書いてあるんですけれども、そのチラシは誰がつくるのですか。
◎子ども政策課長
1つ目のどのように回っていくのかというのは、まさにアドバイザーさんとの相談になるかと思いますけれども、基本にはやはり地域を回っていただくということにはなろうかと思います。その辺のスケジュール感は、ただこの1年間で全部回れるかというのも確かにあろうかと思います。どこから始めていくのか、どういうふうに回るのかというのは、これから考えていきたいなと思います。動画、チラシにつきましては、基本的には別、専門の事業者に委託になりますので、その委託する仕様の段階の部分でのアドバイスという形になろうかと思います。
◆井上温子
ヤングケアラーが注目を集めるとそこに予算がつきがちだと思います。それのチラシをまた改めて板橋区でゼロから作るのですか。結局使えるチラシや動画、研修素材は世の中にはあふれていたりするではないですか。板橋区が改めて作るといったときに、例えば私は現場の職員さんや区の人たちが練りに練って作ったチラシだったら私はいいと思っているのですよ。スクールソーシャルワーカーさんが子どもたちに伝えたいことを出し合って、みんなで作って、そういったアドバイスとかを受けて最終的にデザインはデザイナーさんのほうが得意ですから、それを作るのだったらいいのです。今のだと委託してチラシを作るみたいな話もあったように思います。もしそんなに現場の人たちが関わって作るようなチラシではないのであったら、世の中に出回っているチラシで十分いいのではないのかなと思っています。そこにお金を使うぐらいだったら現場にお金を出してほしいなといつも思ってしまうのですが、どういうイメージのチラシでしょうか。
◎子ども政策課長
チラシ、動画はお願いするのですけれども、丸投げするつもりはないので、私ども、下案をアドバイザーさんと一緒に考えていくという形になります。必要があれば現場の方の声を聞くということもやぶさかでないところではございます。ただ、板橋区としてどういったものがより子どもたちにとって分かりやすいものだろうというのは、突き詰めていきたいと思っています。今回動画やチラシを作っていこうと考えたものでございます。あるものも当然使っていくこともあろうかと思いますけれども、我々としては、板橋区オリジナルでいいものを作っていきたいという思いで今回計上しているものでございます。
◆井上温子
オリジナルといったときに何が定義となっているのかが知りたいです。板橋区の現場の声が反映されていなかったら多分オリジナルではないのだと思うのですよね。課長がご自分の思いを込めて企画して、本庁の職員さんと話し合ってやるということなのか、全体的にどういうことをヤングケアラー・アドバイザーの方がやれるのかが本当に見えなかったので、板橋区としては、今まで子どもの貧困、ひきこもり支援、ヤングケアラー、その時々のトピックに応じて予算を拡充しているのがあるではないですか。それでブームが去るとまたなくなっていくみたいな、多分ヤングケアラー・アドバイザーもそのうちなくなるのかなと思うのです。政策をちゃんと落とし込んだほうがいいのかなと思っています。ヤングケアラーは何人に1人がそういうのと出会うのですかね。結局地域保健福祉計画の中の会議体というのも具体的に会議体は何なのかというのを聞きたいのです。結局困難事例があったときに、ヤングケアラー単体で出てくるわけではないわけですよね。そのときに、包括的な支援をしていかなきゃいけないと前から誰でも言っていることですけれども、スクールソーシャルワーカーであれば、学校の子どもたちを見るわけだから、ヤングケアラー支援ももちろんするし、貧困の支援もするし、学びの支援だったりとか、いろんなことをつなげるわけだから、包括的な支援になっていくと思います。そのときそのときでトピックに上がってきたことを予算化されて、具体的には中身がないという話になってしまっているのかどうか。裏面の地域保健福祉計画の会議体はどういう風な意味で書いているのかが分からなかったです。地域保健福祉計画に基づき会議体が設置される予定のためと書いてあって、客観視されている感じもするのです。地域保健福祉計画に基づいた会議体がもともとあって、そこにヤングケアラー支援ケース会議がされるのか、それとも地域保健福祉計画の中にヤングケアラー支援ケース会議を自分たちが一緒に設置していくのだという話なのか、分からないので教えてください。
◎子ども政策課長
地域保健福祉計画の会議体については、これから設置されていく予定のものでございます。重層的な支援体制を構築していく中でヤングケアラーも一つの問題だけではございませんので、多機関連携というところは必要ですし、いろんな複合的な課題があります。そこの会議体で一緒に議論できれば、先ほど法定上で個人情報も取り扱えるというところがありましたので、こちらの会議で一緒にやっていけないかというので今連携を模索している。まだ具体化していないので、これからの会議にはなります。ヤングケアラー・アドバイザーが今後どうなっていくかという話はありましたが、その重層的な相談支援体制もコーディネーターがいますので、どういうふうにリンクできるのかというのは、福祉部とは連携していかなきゃいけないと思っています。区としては、国の動きや都の動きを見ながらいろんな施策を打っていくということにはなってきます。そういう意味では、国からの支援策が下りてくると、区としてもそれに鉢合わせるというのはどうしてもあるのかなと思っています。ただ、いろんなひきこもりの組織を目出しはしておりませんけれども、区の中でしっかり取り組んでおりますので、なくなるということはないというふうに、立ち上げのときには一つ組織ができますけれども、安定して運用できるようになってきたときには、どこかの課に吸収されるという形でしっかり区としては取り組んでいるところでございます。
○委員長
それは最後に確認して、正副委員長案として提案をさせていただきます。ひとまず今、意見出し。別にここで多数決を採るものではないです。
ヤングケアラー・アドバイザーの
現場での関係性づくりの具体化を
◆井上温子
スクールソーシャルワーカーもスクールソーシャルワーカー支援員も、関係機関や地域と長期的に関係を築いていかなければいい仕事はできないのかなと思っておりまして、長く働いてもらえるような環境整備を行うべきというのが一つです。もう一つは、ヤングケアラー・アドバイザーについては、今回の報告事項で漠然と書かれていると思っております。なので、現場とどのような関係性を築いていくのかというのを具体的にする必要があると考えています。例えば、ヤングケアラーに関する個別ケースの記録をこのヤングケアラー・アドバイザーに集約して、確認してもらって、支援計画へのアドバイスや定期的なモニタリングをアドバイザーが行うといった、体策が必要なのではないかと思います。そして、個別ケースにおいて抱えている課題を一つひとつ解決していって、具体的に生活を変えていけるような支援を行うことが必要だと思います。そういうことをやっていくに当たってだんだん事例が蓄積されていく。結局、子どもの貧困も子どもが子どもらしくいられなくて、可能性が狭められてしまうという点については共通ですし、ヤングケアラーに関しても家事、育児、介護をやらなきゃいけないことによって子どもの未来が狭くなってしまうというところはやっぱり共通だと思います。ヤングケアラー・アドバイザーというのがずっと何年もいるのかどうかは、私にはまだ今のところ定かではないですけれども、ただやはり現場の職員さんは長く働いていただく必要があるというのと、アドバイザーさんも単年度というのはさすがによくないと思っています。3年なのか5年なのか、きちんと政策がうまくまとまるまでは役割を果たしていっていただく必要があるのではないかなと思っています。
○委員長
それでは、一応今いろいろ意見をいただきまして、対立する意見のあったものとしては、ヤングケアラー・アドバイザーの設置に対する評価は肯定的なものと否定的なものがあったのかなと思います。あとは、アドバイザーの身分について、1年単位の会計年度任用職員のような形ではなく、長期的に対応ができる、正規職員との発言もありました。それに対して両方の意見があったのかなと思います。これら両論あるものについては、この後、正副委員長として案を提示させていただく形になりますので、全く載せないのか、あるいは両論併記という形で載せるのかについては、原案を考えさせていただきたいと思います。それ以外のご意見についても調整をして、正副委員長案をまた次回提案をさせていただきますので、そのときに皆様のご意見をいただいて、まとめていくという形にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
◆井上温子
ヤングケアラー・アドバイザーは会計年度ではなくて委託ですよね。
○委員長
委託ですね。ごめんなさい。スクールソーシャルワーカーの話か。
◆井上温子
スクールソーシャルワーカーが会計年度で、ヤングケアラー・アドバイザーについては意見としては反対というわけではなかったのかなと思っています。だから賛成と反対の意見が両方あったというか、その中の課題があるということをおっしゃっていたのかなと、大森委員はそういうふうに言っていたのかなと思ったのですけれども、違いましたでしょうか。
○委員長
私は別に賛成、反対でなくて、否定的と肯定的な発言があったという言い方だったので、すみません、ヤングケアラー・アドバイザーについては、今ご指摘いただいたとおり委託というご説明がさっきありました。そこは変えて、委託であっても1年単位の今契約という話だったので、長期的な視点を持ちたいというご意見があったということかなと認識しているところであります。
○委員長
では、いただきました意見については、正副委員長でまとめさせていただいた上、次回の委員会に提案させいただきますので、そこでご確認いただきたいと思います。
本件につきましては、この程度でご了承願います。
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○委員長
以上をもちまして、介護支援調査特別委員会を閉会いたします。